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12章;「アカネ」身近なチート
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しおりを挟む「ママ~大好き~」
「茉莉(まり)!」
ガバッと豪華なベッドに体を起こすアカネ
「前世の記憶か、子供か~」
コンコン
「アカネ様朝食の用意が出来ておりますお運び致しましょうか?」
「お願い」
ワゴンを押してルナが入って来る
ソファに座り朝食を食べ始める
「トレーニングはすぐ行かれますか?」
「そうねちょっとゆっくりしてから始めるわ」
お茶を入れるルナをボーと見ているアカネ
「静かね~」
「今日は工房が、お休みですので」
「そっか~」
お茶を飲みながら窓の方を見る
「そういえばお母様達は?」
「まだお休みになっておられます」
「めずらしいわね」
「近いうちにご兄弟がお出来になられますね」
ぶふぉと紅茶を吹いたアカネ
「なに何?盛り上がっちゃたの?年頃の娘が傍に居るのに?」
「おめでとうございます」
「・・・出来たの決定なんだ」
「望まれましたからおふたりが」
「あっ・・・私もわかった妹だ」
「お名前、是非にと望まれますから考えておかれるとよろしいかと」
「わかった!・・・さてトレーニング行って来るわ」
「いってらっしゃいませ」
「妹か~」
顔がにやけるアカネだった
数か月後忽然とフィンドラス王国の一つの領地が跡形もなく消えた
街や農地が草原に変わっていた
王宮には大量の軍人と騎士、それにメイドの辞表と、クランドール伯爵からの爵位返上の書類とが、うず高く積まれていた
フィンドラス王国の執務室
前クランドール伯爵の後釜に収まっていた貴族は蒼白となっていた
王太子は反対に怒りで震えている
「辞表は殆どがクランドール伯爵領出身の者で7割が要職についていました、この国は終わりです」
「なぜだ、クランドール伯爵はわが国を裏切ったのだ・・・」
「フィオナ様のことをことあるごとに抗議されていました」
「あれはフィオナの罪だ裁判でも証明されたではないか、証拠もあった」
「・・・・・」
「伯爵の地位を守るためにクランドール伯爵もフィオナを廃嫡したではないか!」
「クランドール伯爵がアメリア皇国の教会に保護を頼んでいた情報があります」
「アメリア皇国の教会?」
「教会にしばらく預かってほしいと言われたそうです、国境の村で教会関係者が待っていた事実があります」
「フィオナは死んだ・・・」
「その教会ではひっそりと遺体はありませんが葬儀を行ってくれていたようです」
「この国が可笑しくなってきたのはフィオナとの婚約を解消した時から、何かが可笑しくなっていった気がする・・なぜだ?・・・何かが引っかかる」
「・・・・・」
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