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24.井の中の蛙ちゃんだった
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私のいた町が小さいというのは、町の人たちから聞いていた。
でもそれは他を知らない私には実感を伴わないものでしかなかったのだ。
隣の町は、育った町よりも多くの雑貨店や服屋、道具屋なんかが並んでいて、確かにうちより大きいんだなと感じるものはあった。
でもまだ町の雰囲気はそこまで変わらなかったから。
私が田舎町育ちだったんだなと知らされたのは、さらにその隣の町になる。
特に栄えた大通りは凄くて、私は並ぶどの店も気になっていちいち店先で足を止めるから、神官さまを困らせたくらい。
嬉しいことに、あとで観光の時間をくれるらしい。
子どもだから自分で稼いだお金はない。
だけど先生たちが、使ってきなさいとお金を持たせてくれた。
リリアのおかげで孤児院の経営も困ることがなくなったからと言ってくれたんだけど。
これに関しては、何度でも言おう。
私のおかげではない。
だけど有難く受け取っておいたんだ。
旅の間の費用は神官さまが全部出してくれると言うから、お土産を買うぞ!と私は燃えたのである。
見たことがない品物が沢山並んでいるから、どれを買っても子どもたちは喜んでくれるに違いない。
先生たちには綺麗な布で作られた小物がいいかな?それとも髪飾り?
おしゃれをしている姿を見たことが一度もない先生たちだ。喜んでくれるか、迷惑に思うかは分からなくて心配だけれど、せっかくだから綺麗なものを買っていこう。
アレクたち孤児院を出て町に残っている子たちの分も買っていきたいよね。
お金は足りるかな?
小さなあの町で物の値段は学んでいるけれど。
こういう町で売っている煌びやかな品物の値段は想像出来ない。
よし、素直に神官さまに相談しよう。
田舎者ですから教えてくださいと言ってやるのだ。
そんな風によそ見をしながら歩いていたら、気が付いたら神殿が目のまえにあって。
「ふわぁあああ」
変な声を出していた。
ナニコレ、オシロデスカ?
目の前に空高く聳え立つ神殿に私は震えた。
こんな高い建物、この世界では初めて見たからだ。
最初は小屋と夜に見た自然だったし。
私たちの町の建物は二階建てが精一杯。
あの小さな神殿だって中に入ると天井は高く感じても、外から見れば他の家々と変わらない二階建てくらいの高さしかなかった。
この世界、意外と建築技術は高いのかな?
あ、もしかして……。
「どうした?」
「あー、えぇと、こういう立派な建物は、あの力を使って建築されているのかなって気になって」
外で魔力について発言するのはご法度。
だからって『あの力』と言い換えるのはどうなんだろうか。
かえって怪しくないか?と私などは思うのだけれど。
「古い神殿はそういうこともあるが。基本的には、その町の人たちが建ててくれたものだからな。ここも普通に奇跡などなく人が建てたものだぞ」
「ふわぁああ。じゃあこの町の大工さんたちが凄いんだ」
単純に人の技術だった。
凄いなぁ。これ、石造りだよね?
どうやってあんなに高いところまで石を積んでいるんだろう?
それでどうして倒れないんだろうなぁ。
あぁでもあちらの世界でも古代に石造りの高い建物が造られていたんだよね。
それなら魔力なんか使わなくても人の力で可能ってことかぁ。
私たちの町では皆が木の家に住んでいるものだから、こういう技術があるとは知らなかった。
なんだかワクワクしてくる。
「この手の神殿の造りは特殊だからな。特別な職人がいて、その者が町の人たちに指示を出し、こうして出来上がるんだよ」
やっぱり特別な人なのね。
そうだよねぇ。
この巨大な神殿に続くこの大通りの繁華街のお店だって、どれも木で出来た建物だったもの。
大きな町の神殿だけが特別なのかぁ。
「城や砦なんかも石造りが多いからな。ほとんどの国で職人を抱えているぞ」
そういや本物のお城もあって、そこに王さまもお妃さまもいるんだよねぇ。
あまりに遠い世界過ぎて、実感がわかなかったけれど。
本当に前の世界とは違うところにいたんだ。
せっかくだから私はこのまま観光して回りたかったけれど。
今日はゆっくり休んで、明日からの用事に備えようと言われてしまった。
観光は用事がすっかり終わってからということだ。
これから嫌な想いをするだろうから、楽しみは取っておこうということらしい。
はたして嫌な想いをするのだろうか?
私の方が疑っていて、どうも神官さまに呆れられている気がしている。
でもそれは他を知らない私には実感を伴わないものでしかなかったのだ。
隣の町は、育った町よりも多くの雑貨店や服屋、道具屋なんかが並んでいて、確かにうちより大きいんだなと感じるものはあった。
でもまだ町の雰囲気はそこまで変わらなかったから。
私が田舎町育ちだったんだなと知らされたのは、さらにその隣の町になる。
特に栄えた大通りは凄くて、私は並ぶどの店も気になっていちいち店先で足を止めるから、神官さまを困らせたくらい。
嬉しいことに、あとで観光の時間をくれるらしい。
子どもだから自分で稼いだお金はない。
だけど先生たちが、使ってきなさいとお金を持たせてくれた。
リリアのおかげで孤児院の経営も困ることがなくなったからと言ってくれたんだけど。
これに関しては、何度でも言おう。
私のおかげではない。
だけど有難く受け取っておいたんだ。
旅の間の費用は神官さまが全部出してくれると言うから、お土産を買うぞ!と私は燃えたのである。
見たことがない品物が沢山並んでいるから、どれを買っても子どもたちは喜んでくれるに違いない。
先生たちには綺麗な布で作られた小物がいいかな?それとも髪飾り?
おしゃれをしている姿を見たことが一度もない先生たちだ。喜んでくれるか、迷惑に思うかは分からなくて心配だけれど、せっかくだから綺麗なものを買っていこう。
アレクたち孤児院を出て町に残っている子たちの分も買っていきたいよね。
お金は足りるかな?
小さなあの町で物の値段は学んでいるけれど。
こういう町で売っている煌びやかな品物の値段は想像出来ない。
よし、素直に神官さまに相談しよう。
田舎者ですから教えてくださいと言ってやるのだ。
そんな風によそ見をしながら歩いていたら、気が付いたら神殿が目のまえにあって。
「ふわぁあああ」
変な声を出していた。
ナニコレ、オシロデスカ?
目の前に空高く聳え立つ神殿に私は震えた。
こんな高い建物、この世界では初めて見たからだ。
最初は小屋と夜に見た自然だったし。
私たちの町の建物は二階建てが精一杯。
あの小さな神殿だって中に入ると天井は高く感じても、外から見れば他の家々と変わらない二階建てくらいの高さしかなかった。
この世界、意外と建築技術は高いのかな?
あ、もしかして……。
「どうした?」
「あー、えぇと、こういう立派な建物は、あの力を使って建築されているのかなって気になって」
外で魔力について発言するのはご法度。
だからって『あの力』と言い換えるのはどうなんだろうか。
かえって怪しくないか?と私などは思うのだけれど。
「古い神殿はそういうこともあるが。基本的には、その町の人たちが建ててくれたものだからな。ここも普通に奇跡などなく人が建てたものだぞ」
「ふわぁああ。じゃあこの町の大工さんたちが凄いんだ」
単純に人の技術だった。
凄いなぁ。これ、石造りだよね?
どうやってあんなに高いところまで石を積んでいるんだろう?
それでどうして倒れないんだろうなぁ。
あぁでもあちらの世界でも古代に石造りの高い建物が造られていたんだよね。
それなら魔力なんか使わなくても人の力で可能ってことかぁ。
私たちの町では皆が木の家に住んでいるものだから、こういう技術があるとは知らなかった。
なんだかワクワクしてくる。
「この手の神殿の造りは特殊だからな。特別な職人がいて、その者が町の人たちに指示を出し、こうして出来上がるんだよ」
やっぱり特別な人なのね。
そうだよねぇ。
この巨大な神殿に続くこの大通りの繁華街のお店だって、どれも木で出来た建物だったもの。
大きな町の神殿だけが特別なのかぁ。
「城や砦なんかも石造りが多いからな。ほとんどの国で職人を抱えているぞ」
そういや本物のお城もあって、そこに王さまもお妃さまもいるんだよねぇ。
あまりに遠い世界過ぎて、実感がわかなかったけれど。
本当に前の世界とは違うところにいたんだ。
せっかくだから私はこのまま観光して回りたかったけれど。
今日はゆっくり休んで、明日からの用事に備えようと言われてしまった。
観光は用事がすっかり終わってからということだ。
これから嫌な想いをするだろうから、楽しみは取っておこうということらしい。
はたして嫌な想いをするのだろうか?
私の方が疑っていて、どうも神官さまに呆れられている気がしている。
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