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終章 二人の書~アースとレイン~
二人の書~【アース】とレイン・1~
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リックについた俺達は馬車を降り、辺りを見て驚いた。
一面にかなりの量の雪が積もっていたからだ。
――カタカタカタ
俺たちが住んでいる大陸にも雪は降るし積もりもする。
しかし、俺の腰位まで積もる事はまず無い。
この辺りに住んでいる人は雪かき大変だろうな。
――カタカタカタ
っと……雪ばかりを見ている場合じゃない。
この町のどこかに居るはずのオリバーを探さないとな。
――カタカタカタ
えーと、爺さんから渡されたメモは……。
――カタカタカタ
『…………』
さっきから聞こえる、このカタカタカタという音はなんだ?
俺は辺りを見わたし、音の正体を探してみた。
けど、そんな音が鳴るような物はどこにも無い。
エイラにもこの音が聞こえている様で、俺と同じ様に辺りを見わたしていた。
「ん~?」
そして、俺の方を向き。
「…………ねぇ、このカタカタって音はアースから聞こえてきてない?」
『は?』
俺から聞こえるだって?
――カタカタカタ
あ、本当だ。
確かに俺の中から聞こえる。
俺の中にはラティアが居るけど何をして…………ああっ!!
俺は急いで頭を外して、ラティアの顔を見た。
「カタカタカタ!」
そこには高速で顎を上下に動かし、顔面蒼白のラティアの姿があった。
『やっぱりか!』
俺はなんてアホなんだ!
こんな雪が多く積もる場所、しかも金属製の俺の中に居たら凍えてしまうの当たり前じゃないか!
『ラティア! もう少し頑張ってくれ!』
頭をかぶり直し、急いで宿屋を探してその中に飛び込んだ。
※
「はフ~……暖かいでス……」
「暖かいね~」
暖炉の前でラティアとエイラが毛布にくるまり、暖かいスープを飲みつつ椅子に座り一息ついている。
顔色もすっかり良くなったしもう大丈夫だろう。
さて、後俺がやる事といえば……。
『本当にすまん!!』
謝る事だ。
これはすぐに気が付かなかった俺が完全に悪い。
俺の体だと寒さを感じなかった……は、ただの言い訳にしかすぎない。
リックにつく前からもう雪は降っていた。
その時からラティアは寒かったのはまず間違いない。
今は無事に済んでいるが凍傷になってしまっていたり、最悪の場合は凍死の可能性もあり得た。
それに俺の体は金属製、ラティアの皮膚がくっ付いてしまい大変な事になっていたかと思うとゾッとするぞ。
「いっいエ! そんなに謝らないで下さイ! 言い出さなかった私が悪いんですかラ!」
言い出さなかったじゃなくて、言えなかっただろうに。
なにせ、あんなに震えていたら声なんて出せるわけがないんだからな。
『いや、それは……』
「あっそうダ! あの、オリバー様のおられる場所をちゃんと確認しないといけませんネ!」
……話の途中で遮られてしまった。
ラティア的に、もうこの話は止めてほしいという感じだな。
『あ、ああ……そうだな』
なら、これ以上あーだこーだいうのもあれか。
俺は爺さんから渡されたメモを取り出し、2人の前で広げた。
「……リックの外れにある森の奥……ですカ」
「外れって、どの辺りなの?」
今日初めて来た場所なんだから俺に聞くなよ。
『俺が知るわけないだろ。後で宿屋の主人にでも聞いてみるか』
「そうですネ。では、早速聞きに行きましょうカ」
そう言ってラティアが立ち上がり、カップを机の上に置いた。
『いや、流石にまだ休んでいた方が……』
「もう大丈夫でス。それにアース様だけだと会話が大変じゃないですカ」
「あれ? あ~しもいるんだけど?」
確かにラティアの言う通りではある。
紙に書いての会話って面倒くさい物なんだよな。
『わかった。じゃあよろしく頼むよ』
「はい、任せて下さイ」
「ねぇ! あ~しも居るんだけど!? もしも~し!」
俺とラティアは部屋を出て、宿屋のカウンターへと向かった。
丁度カウンターには宿屋の主人が何やら作業をしていた。
「すみませン。ちょっとお聞きしたい事があるのですが、いいですカ?」
「ん? はいはい、大丈ですよ。如何なされましたか?」
「リックの外れある森に行きたいのですガ、どの辺りなんでしょうカ」
「外れの森ですか? それなら、この宿屋を出て真っ直ぐ進んだところにありますが……お客さん、もしかしてあの爺さんに会いに来たんですか?」
主人の言う爺さんがオリバーみたいだ。
にしても、なんか主人の様子がおかしいな。
何か問題でもあるのだろうか。
「はイ、お届け物を頼まれたのですガ……」
「……届け物ですか……なら、今から私が言う事を絶対に守ってくださいね」
そう言って主人が真剣な顔つきになった。
え? え? なに? どういう事!?
「森の中を進むと小さな小屋があります。そして、その前に置いてある呼び鈴を鳴らし、中から爺さんが出てくるまで絶対にその小屋へは入らない様に。鳴らしてもお爺さんが出てこなかった場合、ここへと戻ってきて下さい」
……はい? 意味がわからん。
「はア……えと、それはどうしてですカ?」
「あの森に住んでいる爺さんはちょっと変わっていましてね」
そこはわかります。
オリバーって確かに変わっていますから。
「その小屋の中に転移の魔法陣が設置してあるのですが、爺さん以外にその魔法陣に乗るとどこかの檻の中に飛ばされるんですよ……本人は侵入者対策の為だとか言っていますが、こっちからすれば面倒で面倒で……」
確かにそれは面倒だろうな。
にしてもオリバーの奴、何でそんな事をしているんだ?
この10年の間に何があったんだろう。
「そうだったのですカ……色々と教えて頂きありがとうございまス」
俺とラティアは主人に軽く会釈をし、部屋へと戻った。
部屋に入るとベッドの上で不貞寝をしているエイラの姿があった。
一面にかなりの量の雪が積もっていたからだ。
――カタカタカタ
俺たちが住んでいる大陸にも雪は降るし積もりもする。
しかし、俺の腰位まで積もる事はまず無い。
この辺りに住んでいる人は雪かき大変だろうな。
――カタカタカタ
っと……雪ばかりを見ている場合じゃない。
この町のどこかに居るはずのオリバーを探さないとな。
――カタカタカタ
えーと、爺さんから渡されたメモは……。
――カタカタカタ
『…………』
さっきから聞こえる、このカタカタカタという音はなんだ?
俺は辺りを見わたし、音の正体を探してみた。
けど、そんな音が鳴るような物はどこにも無い。
エイラにもこの音が聞こえている様で、俺と同じ様に辺りを見わたしていた。
「ん~?」
そして、俺の方を向き。
「…………ねぇ、このカタカタって音はアースから聞こえてきてない?」
『は?』
俺から聞こえるだって?
――カタカタカタ
あ、本当だ。
確かに俺の中から聞こえる。
俺の中にはラティアが居るけど何をして…………ああっ!!
俺は急いで頭を外して、ラティアの顔を見た。
「カタカタカタ!」
そこには高速で顎を上下に動かし、顔面蒼白のラティアの姿があった。
『やっぱりか!』
俺はなんてアホなんだ!
こんな雪が多く積もる場所、しかも金属製の俺の中に居たら凍えてしまうの当たり前じゃないか!
『ラティア! もう少し頑張ってくれ!』
頭をかぶり直し、急いで宿屋を探してその中に飛び込んだ。
※
「はフ~……暖かいでス……」
「暖かいね~」
暖炉の前でラティアとエイラが毛布にくるまり、暖かいスープを飲みつつ椅子に座り一息ついている。
顔色もすっかり良くなったしもう大丈夫だろう。
さて、後俺がやる事といえば……。
『本当にすまん!!』
謝る事だ。
これはすぐに気が付かなかった俺が完全に悪い。
俺の体だと寒さを感じなかった……は、ただの言い訳にしかすぎない。
リックにつく前からもう雪は降っていた。
その時からラティアは寒かったのはまず間違いない。
今は無事に済んでいるが凍傷になってしまっていたり、最悪の場合は凍死の可能性もあり得た。
それに俺の体は金属製、ラティアの皮膚がくっ付いてしまい大変な事になっていたかと思うとゾッとするぞ。
「いっいエ! そんなに謝らないで下さイ! 言い出さなかった私が悪いんですかラ!」
言い出さなかったじゃなくて、言えなかっただろうに。
なにせ、あんなに震えていたら声なんて出せるわけがないんだからな。
『いや、それは……』
「あっそうダ! あの、オリバー様のおられる場所をちゃんと確認しないといけませんネ!」
……話の途中で遮られてしまった。
ラティア的に、もうこの話は止めてほしいという感じだな。
『あ、ああ……そうだな』
なら、これ以上あーだこーだいうのもあれか。
俺は爺さんから渡されたメモを取り出し、2人の前で広げた。
「……リックの外れにある森の奥……ですカ」
「外れって、どの辺りなの?」
今日初めて来た場所なんだから俺に聞くなよ。
『俺が知るわけないだろ。後で宿屋の主人にでも聞いてみるか』
「そうですネ。では、早速聞きに行きましょうカ」
そう言ってラティアが立ち上がり、カップを机の上に置いた。
『いや、流石にまだ休んでいた方が……』
「もう大丈夫でス。それにアース様だけだと会話が大変じゃないですカ」
「あれ? あ~しもいるんだけど?」
確かにラティアの言う通りではある。
紙に書いての会話って面倒くさい物なんだよな。
『わかった。じゃあよろしく頼むよ』
「はい、任せて下さイ」
「ねぇ! あ~しも居るんだけど!? もしも~し!」
俺とラティアは部屋を出て、宿屋のカウンターへと向かった。
丁度カウンターには宿屋の主人が何やら作業をしていた。
「すみませン。ちょっとお聞きしたい事があるのですが、いいですカ?」
「ん? はいはい、大丈ですよ。如何なされましたか?」
「リックの外れある森に行きたいのですガ、どの辺りなんでしょうカ」
「外れの森ですか? それなら、この宿屋を出て真っ直ぐ進んだところにありますが……お客さん、もしかしてあの爺さんに会いに来たんですか?」
主人の言う爺さんがオリバーみたいだ。
にしても、なんか主人の様子がおかしいな。
何か問題でもあるのだろうか。
「はイ、お届け物を頼まれたのですガ……」
「……届け物ですか……なら、今から私が言う事を絶対に守ってくださいね」
そう言って主人が真剣な顔つきになった。
え? え? なに? どういう事!?
「森の中を進むと小さな小屋があります。そして、その前に置いてある呼び鈴を鳴らし、中から爺さんが出てくるまで絶対にその小屋へは入らない様に。鳴らしてもお爺さんが出てこなかった場合、ここへと戻ってきて下さい」
……はい? 意味がわからん。
「はア……えと、それはどうしてですカ?」
「あの森に住んでいる爺さんはちょっと変わっていましてね」
そこはわかります。
オリバーって確かに変わっていますから。
「その小屋の中に転移の魔法陣が設置してあるのですが、爺さん以外にその魔法陣に乗るとどこかの檻の中に飛ばされるんですよ……本人は侵入者対策の為だとか言っていますが、こっちからすれば面倒で面倒で……」
確かにそれは面倒だろうな。
にしてもオリバーの奴、何でそんな事をしているんだ?
この10年の間に何があったんだろう。
「そうだったのですカ……色々と教えて頂きありがとうございまス」
俺とラティアは主人に軽く会釈をし、部屋へと戻った。
部屋に入るとベッドの上で不貞寝をしているエイラの姿があった。
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