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3、部長の失恋と、年下部下の甘い牙
もう、部長じゃなくても
家に着き、先にシャワーを浴びた陸が戻ってきたとき――
彼の表情は、もう“部下”ではなかった。
あれは、まぎれもなく“オス”の顔だった。
今から私を、ひとりの女として抱こうとする男の顔。
「何もかも、俺に任せて。」
そう言って微笑むその顔に、心臓が跳ねた。
そんなセリフ、本当に言う人がいるなんて……恥ずかしさと期待がないまぜになって、頬が熱を持つ。
でも、逃げる隙間はなかった。
気づけば、私たちは肌を重ね、すべてを脱ぎ捨てていた。
「俺、途中でやめないから。」
その囁きの直後、陸の腰が激しく動き始める。
吐息が混ざり合い、深く、奥まで突き上げてくる彼の熱。
ベッドが軋み、快感の波が何度も押し寄せてくる。
こんなふうに、欲しがられるなんて――
私はもう、完全に彼に飲み込まれていた。
乱れたシーツの中、まだ身体の奥に熱を残したまま、私は彼の腕の中にいた。
「沙耶。」
耳元で囁かれた名前に、びくりと肩が跳ねる。
いつもは“部長”って呼ぶくせに――。
「……部長だってば。」
そう言い返すと、彼はいたずらっぽく笑って私の額にキスを落とした。
「もう部長じゃない。俺の女、でしょ?」
そんなストレートな言葉に、胸がキュッと締めつけられる。
恥ずかしさで顔をそむけようとすると、彼の腕が私を引き寄せた。
腕枕。
そのぬくもりがやけに優しくて、さっきまでの“獣”とは思えない。
指先がゆっくりと私の髪を撫でるたび、心がとろけていく。
こんなふうに愛されたの、いつぶりだろう――
私はそっと目を閉じた。
翌朝、出社した彼は、まるで昨夜のことなどなかったかのように、いつもの“忠犬”に戻っていた。
「部長、この資料、デスクに置いておきますね。」
「えっ!もうできたの?」
そのスピードに、思わず目を見張る。
「相変わらず、仕事が早いわね。」
そう言うと、彼は少し得意げに微笑んだ。
「この忠犬、部長に頼まれた仕事だけは、最優先で終わらせますから。」
「……何それ。」
思わず吹き出した私に、彼はわざとらしく肩をすくめてみせる。
当たり前じゃないですか――そう言ったあと、ふと私を振り返った。
その一瞬。
さっきまでの笑顔が消え、真っ直ぐに見つめる視線に、心臓が跳ねた。
あの目は――昨夜、私を何度も貫いた“オスの顔”。
「沙耶。」
誰にも聞こえないような小声で、彼が囁く。
「……今夜も、いいですよね?」
甘く、低く、熱を含んだその声に、私は返事ができなかった。
ただ、顔を背けたまま、頬が赤くなっていくのを止められなかった――。
彼の表情は、もう“部下”ではなかった。
あれは、まぎれもなく“オス”の顔だった。
今から私を、ひとりの女として抱こうとする男の顔。
「何もかも、俺に任せて。」
そう言って微笑むその顔に、心臓が跳ねた。
そんなセリフ、本当に言う人がいるなんて……恥ずかしさと期待がないまぜになって、頬が熱を持つ。
でも、逃げる隙間はなかった。
気づけば、私たちは肌を重ね、すべてを脱ぎ捨てていた。
「俺、途中でやめないから。」
その囁きの直後、陸の腰が激しく動き始める。
吐息が混ざり合い、深く、奥まで突き上げてくる彼の熱。
ベッドが軋み、快感の波が何度も押し寄せてくる。
こんなふうに、欲しがられるなんて――
私はもう、完全に彼に飲み込まれていた。
乱れたシーツの中、まだ身体の奥に熱を残したまま、私は彼の腕の中にいた。
「沙耶。」
耳元で囁かれた名前に、びくりと肩が跳ねる。
いつもは“部長”って呼ぶくせに――。
「……部長だってば。」
そう言い返すと、彼はいたずらっぽく笑って私の額にキスを落とした。
「もう部長じゃない。俺の女、でしょ?」
そんなストレートな言葉に、胸がキュッと締めつけられる。
恥ずかしさで顔をそむけようとすると、彼の腕が私を引き寄せた。
腕枕。
そのぬくもりがやけに優しくて、さっきまでの“獣”とは思えない。
指先がゆっくりと私の髪を撫でるたび、心がとろけていく。
こんなふうに愛されたの、いつぶりだろう――
私はそっと目を閉じた。
翌朝、出社した彼は、まるで昨夜のことなどなかったかのように、いつもの“忠犬”に戻っていた。
「部長、この資料、デスクに置いておきますね。」
「えっ!もうできたの?」
そのスピードに、思わず目を見張る。
「相変わらず、仕事が早いわね。」
そう言うと、彼は少し得意げに微笑んだ。
「この忠犬、部長に頼まれた仕事だけは、最優先で終わらせますから。」
「……何それ。」
思わず吹き出した私に、彼はわざとらしく肩をすくめてみせる。
当たり前じゃないですか――そう言ったあと、ふと私を振り返った。
その一瞬。
さっきまでの笑顔が消え、真っ直ぐに見つめる視線に、心臓が跳ねた。
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「沙耶。」
誰にも聞こえないような小声で、彼が囁く。
「……今夜も、いいですよね?」
甘く、低く、熱を含んだその声に、私は返事ができなかった。
ただ、顔を背けたまま、頬が赤くなっていくのを止められなかった――。
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