5 / 10
第2章 舌を絡め合った欲情のキス
①
しおりを挟む
それから私は、ぼーっとする事が多くなった。
「なあ、愛実。今日は、俺の部屋に来ない?」
「行かない。」
そう言ってハッとした。
相手は、光輝君だったからだ。
「ごめん。うん、行く。」
「いいよ、無理しなくて。」
光輝君の機嫌損ねた。
どうしよう。
「ごめん。」
謝るしかないよね、こういう時って。
「キスしてくれたら、許す。」
「キス!」
思い出すのは、お父さんとのキスだ。
「いやっ!」
「はあ?俺とキスすんの、嫌なの?」
「違う!そうじゃないの!」
お父さんと唇が重なった瞬間、私胸がきゅんとしちゃった。
相手は、お父さんなのに!
って、好きな人なんだから当たり前じゃない。
「なあ、愛実。キスぅ。」
「また今度。」
私はそう言うと、屋上を出た。
「はぁー。」
家に帰って、ベッドに横になると、余計思い出した。
なんでお父さんとのキス、いつも思い出しちゃうんだろ。
そんな事を思うと、胸が切なくなる。
ずるいよ。お父さん。
せっかく、お父さんの事諦めかけたのに。
「ただいま。」
お父さんの声がする。
「お帰りなさい。」
今はお父さんの事、意識してベッドから起き上がれない。
「愛実、具合でも悪いのか?」
「うん。」
私、お父さんとの恋の病にかかっています。
「どれ。」
お父さんは、私の額に手を当てた。
「熱はないようだな。」
「あるよ。」
私はお父さんの手の上に、自分の手を重ねた。
「微熱が続いてる。」
「えっ……」
お父さん。私をこんなふうにしたのは、お父さんだからね。
「ねえ、お父さん。どういうつもりで、キスしたの?」
聞いてみたい。
お父さんの本音。
「嫉妬?」
お父さんは、黙っている。
「ねえ、私にどっちに惚れてるって聞いたって事は、私の気持ち知ってたんでしょ?」
「愛実……」
「私がお父さんの事……」
そして、またお父さんが私に口づけをした。
でも、今度は違った。
「愛実、口開いて。」
「えっ……」
口を開いた瞬間、お父さんの舌が私の口の中に入ってきた。
「んふっ!」
舌を絡めて、お父さんははぁはぁと息が荒い。
「なあ、愛実。今日は、俺の部屋に来ない?」
「行かない。」
そう言ってハッとした。
相手は、光輝君だったからだ。
「ごめん。うん、行く。」
「いいよ、無理しなくて。」
光輝君の機嫌損ねた。
どうしよう。
「ごめん。」
謝るしかないよね、こういう時って。
「キスしてくれたら、許す。」
「キス!」
思い出すのは、お父さんとのキスだ。
「いやっ!」
「はあ?俺とキスすんの、嫌なの?」
「違う!そうじゃないの!」
お父さんと唇が重なった瞬間、私胸がきゅんとしちゃった。
相手は、お父さんなのに!
って、好きな人なんだから当たり前じゃない。
「なあ、愛実。キスぅ。」
「また今度。」
私はそう言うと、屋上を出た。
「はぁー。」
家に帰って、ベッドに横になると、余計思い出した。
なんでお父さんとのキス、いつも思い出しちゃうんだろ。
そんな事を思うと、胸が切なくなる。
ずるいよ。お父さん。
せっかく、お父さんの事諦めかけたのに。
「ただいま。」
お父さんの声がする。
「お帰りなさい。」
今はお父さんの事、意識してベッドから起き上がれない。
「愛実、具合でも悪いのか?」
「うん。」
私、お父さんとの恋の病にかかっています。
「どれ。」
お父さんは、私の額に手を当てた。
「熱はないようだな。」
「あるよ。」
私はお父さんの手の上に、自分の手を重ねた。
「微熱が続いてる。」
「えっ……」
お父さん。私をこんなふうにしたのは、お父さんだからね。
「ねえ、お父さん。どういうつもりで、キスしたの?」
聞いてみたい。
お父さんの本音。
「嫉妬?」
お父さんは、黙っている。
「ねえ、私にどっちに惚れてるって聞いたって事は、私の気持ち知ってたんでしょ?」
「愛実……」
「私がお父さんの事……」
そして、またお父さんが私に口づけをした。
でも、今度は違った。
「愛実、口開いて。」
「えっ……」
口を開いた瞬間、お父さんの舌が私の口の中に入ってきた。
「んふっ!」
舌を絡めて、お父さんははぁはぁと息が荒い。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~
cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。
同棲はかれこれもう7年目。
お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。
合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。
焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。
何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。
美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。
私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな?
そしてわたしの30歳の誕生日。
「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」
「なに言ってるの?」
優しかったはずの隼人が豹変。
「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」
彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。
「絶対に逃がさないよ?」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる