132 / 212
第二章 騎士となるために
編成
しおりを挟む
二週間が経ち、騎士学校では各教科の試験結果が張り出されている。これにより前期の順位が確定し、残すところは混成広域実習という卒業試験を残すだけとなっていた。
「おお、最後まで玲奈ちんが一番だ……」
張り出された順位表に莉子が感嘆の声を上げる。
今年度は共和国議会の決定により前期後期で分けられていた。まだ五ヶ月目であったけれど、一応は前期の首席が玲奈で確定している。
「順位など配備されれば関係ない。首席だからといって何も変わらんのだ……」
やはり総合力が評価された感じだ。実技では圧倒的な成果を上げる一八が優位であったはず。しかし、玲奈は実技だけでなく、あらゆる教科で好成績を収めていたのだ。
「しっかし、支援科の必修科目まで三位とかやり過ぎじゃねぇか? 支援科の奴らが気の毒になってくるぞ……」
科目別順位表を眺めながら一八が言った。それはそのはず支援科の必修科目である回復技法という授業で玲奈は三位との評価を受けていたのだ。
「前線では一人でも回復魔法が使えた方が良いだろう? せっかくだから真剣に学んだだけだ。今ではエリアキュアまで唱えられるようになった。上位の早久良と静華はエクスキュアまで唱えられる猛者なんだぞ?」
佐山早久良《さやまさくら》と高井静華《たかいしずか》は支援科のツートップであった。流石に及ばなかったものの、玲奈は試験を三位で終えたらしい。
「それを言っちゃ、カズやん君だって魔道科の必修科目で五位になってんじゃん?」
莉子が指摘したように、一八は術式論の試験を五位でクリアしていた。大勢の魔道科候補生を押しのけてまで。
「一八、ズルはいけないと言っただろう?」
「別にズルなんてしてねぇよ。俺は女神からレイストームの多重術式を授けてもらっただろ? だから他の術式を考えるのに、レイストームの知識が役に立ったんだ。複雑な術式を理解したあとなら、魔法陣がどう機能しているのか分かりやすかった。ルーンについては調べる必要があったけど、覚えるほど術式の奥深さを理解できるから面白かったぜ。それに俺の評価はレイストームの改良だと思う。俺は女神からもらった術式を更に改良して見せたんだからな!」
自信満々に一八が言った。彼はレイストームに関してのみ女神マナリスによって知識を与えられていたけれど、他の術式に関してはその限りではない。しかし、一八は与えられた知識から他の術式を理解していったらしい。
「奥田君は本当に頑張ってたもんね。菜畑教員は本当に転科して欲しそうだったよ?」
一八の成長ぶりに菜畑は二度も転科を勧めたらしい。レイストームを撃ち放つほどの魔力があり、熱心に取り組むだけでなく明確に理解を深めた彼をただの剣士で終わらせたくなかったようだ。
「まあ、我々一班はまず間違いなく早期配備となるだろう。全員覚悟は決まったか?」
ここで玲奈が問う。早期配備とはいち早く騎士になること。候補生よりもずっと責任が増すことを意味した。
「僕は一般兵出身だからね。他のみんなより覚悟は決められていると思う。騎士は大勢の命を預かっている。街の住人だけでなく一般兵の命でさえも……」
「貴様のことは案じていない。私は莉子と一八に問うただけだ」
真っ先に返答した伸吾であったが、元より彼に聞いたのではなかったようだ。ずっとペアを組んでいた玲奈は伸吾の心配などしていないらしい。
「あたしは二年目の落第生だよ? そんなのとっくに決まってるよ。本来ならここにはいなかったはずなんだし!」
「俺だって決まってる。騎士学校に入ってから、より一層仲間の大切さや守るべき存在があることを思い知らされたんだ」
最終試験を残していたものの、一班の順位は入学から今までほぼ変動がない。首席が玲奈であり、次席が一八。三席に莉子と四席の伸吾まで。一度だけ生駒と今里が入れ替わったことがあったけれど、抜かれた生駒が五席を取り戻して今に至っている。
「あとは混成試験の組み合わせだな……」
混成試験は実際の編成と似たようなものであり、剣術科二名に魔道科二名、支援科二名の合計六名となる。場合によっては支援科が一人で魔道科が三名になる場合もあったが、基本的には二名ずつが編成された。
「例年通りなら、上位二名ずつだよ! あたしは飛ばされたけどね!」
「調べたところによると、去年だけじゃなく、ずっと上位から二名ずつになってるね。だから、剣術科のペアは岸野さんと奥田君になる……」
伸吾の説明に一八と玲奈は視線を合わせている。思えば騎士学校に入学してから、まともに行動した記憶がない。それこそオークエンペラーの一件が最後であった。
「ほう、それは面白いな。一八、どれだけ強くなったか見せてみろ?」
「はん、ビビんな? 試験前にトイレは済ませておけよ?」
互いに笑みを見せつつも、張り合うような二人。ここまでペアを組んでいた莉子と伸吾はやはりパートナーが最強だと思えているし、二人が組むことを楽しみにも感じている。
「君たち二人が組んだら、魔道科も支援科も必要ないかもね?」
「伸吾よ、貴様は本当に自分を卑下しすぎる。貴様とて立派なアタッカーだ。お馬鹿な莉子を守ってやってくれ」
伸吾の話に玲奈がチクリ。最初はその実力に懐疑的であった玲奈も今や伸吾が強者であることを認めている。背中を預けるに十分な剣士であるのだと。
「カズやん君、ちょっと言ってあげて! あたしは生まれ変わったって!」
何も言わない一八を莉子が急かす。自分だって成長しているのだと。伸吾の世話になる必要などないってことを。
「うんまあ、莉子は見た目以上に強え。俺は伸吾がどの程度やるのか知らんが、戦闘力だけでいうなら莉子は負けてないと思う。実際に莉子は三席なんだし、飛竜の翼を切り裂けるほどの威力も持ち合わせている。馬鹿なのは否定できんが……」
「ひっど! あたしは馬鹿じゃないって!」
四人が笑い合っていると、拡声器を持つ九頭葉校長が現れた。どうやら混成試験について説明するらしい。
貼り出された成績表に大騒ぎであった候補生たちだが、一様に背筋を伸ばし敬礼をした。
「ああ、結構。自身の成績は確認してもらえたことだろう。この成績を元にして前期の混成試験パーティーを決定する。一班は剣術科岸野玲奈と奥田一八……」
まだ九頭葉校長の話途中であったものの、一部の候補生からどよめきが起こっている。
玲奈と一八はどの科でも有名人だ。彼ら二人が剣術科のトップであったことは当然であったけれど、驚きでもあったらしい。
「静かに! 魔道科からは七条恵美里と大和田小乃美……」
魔道科の選抜も驚愕に値したけれど、候補生たちは怒られたばかり。流石に声を上げるわけにはならなかった。
玲奈は人知れず驚いている。それはそのはず魔道科はずっと恵美里と舞子のツートップであったのだ。徐々に小乃美が成績を上げていたことは知っていたけれど、最後に舞子を抜いてしまうだなんて考えもしなかった。
「支援科は佐山早久良と高井静華。以上が一班の編成となる。続いて二班……」
このあとも淡々と編成が発表されていく。概ね予想通りであり、サプライズ的な編成は小乃美と舞子が入れ替わっただけであった。
「次に試験場所だが、Aクラスはロッコウ山周辺とし、Bクラスはアタゴ山周辺とする。日程は明後日早朝より二日間。このあと各班ごとに顔合わせをし、各々に準備を始めろ」
言って校長が去って行く。どうやら試験の準備は今日を含めて二日しかないらしい。連携に重点を置いて訓練する必要があったというのに。
予想通りにペアとなった玲奈と一八。しかしながら、魔道科から選ばれた二人の名前に戸惑いを隠せなかった……。
「おお、最後まで玲奈ちんが一番だ……」
張り出された順位表に莉子が感嘆の声を上げる。
今年度は共和国議会の決定により前期後期で分けられていた。まだ五ヶ月目であったけれど、一応は前期の首席が玲奈で確定している。
「順位など配備されれば関係ない。首席だからといって何も変わらんのだ……」
やはり総合力が評価された感じだ。実技では圧倒的な成果を上げる一八が優位であったはず。しかし、玲奈は実技だけでなく、あらゆる教科で好成績を収めていたのだ。
「しっかし、支援科の必修科目まで三位とかやり過ぎじゃねぇか? 支援科の奴らが気の毒になってくるぞ……」
科目別順位表を眺めながら一八が言った。それはそのはず支援科の必修科目である回復技法という授業で玲奈は三位との評価を受けていたのだ。
「前線では一人でも回復魔法が使えた方が良いだろう? せっかくだから真剣に学んだだけだ。今ではエリアキュアまで唱えられるようになった。上位の早久良と静華はエクスキュアまで唱えられる猛者なんだぞ?」
佐山早久良《さやまさくら》と高井静華《たかいしずか》は支援科のツートップであった。流石に及ばなかったものの、玲奈は試験を三位で終えたらしい。
「それを言っちゃ、カズやん君だって魔道科の必修科目で五位になってんじゃん?」
莉子が指摘したように、一八は術式論の試験を五位でクリアしていた。大勢の魔道科候補生を押しのけてまで。
「一八、ズルはいけないと言っただろう?」
「別にズルなんてしてねぇよ。俺は女神からレイストームの多重術式を授けてもらっただろ? だから他の術式を考えるのに、レイストームの知識が役に立ったんだ。複雑な術式を理解したあとなら、魔法陣がどう機能しているのか分かりやすかった。ルーンについては調べる必要があったけど、覚えるほど術式の奥深さを理解できるから面白かったぜ。それに俺の評価はレイストームの改良だと思う。俺は女神からもらった術式を更に改良して見せたんだからな!」
自信満々に一八が言った。彼はレイストームに関してのみ女神マナリスによって知識を与えられていたけれど、他の術式に関してはその限りではない。しかし、一八は与えられた知識から他の術式を理解していったらしい。
「奥田君は本当に頑張ってたもんね。菜畑教員は本当に転科して欲しそうだったよ?」
一八の成長ぶりに菜畑は二度も転科を勧めたらしい。レイストームを撃ち放つほどの魔力があり、熱心に取り組むだけでなく明確に理解を深めた彼をただの剣士で終わらせたくなかったようだ。
「まあ、我々一班はまず間違いなく早期配備となるだろう。全員覚悟は決まったか?」
ここで玲奈が問う。早期配備とはいち早く騎士になること。候補生よりもずっと責任が増すことを意味した。
「僕は一般兵出身だからね。他のみんなより覚悟は決められていると思う。騎士は大勢の命を預かっている。街の住人だけでなく一般兵の命でさえも……」
「貴様のことは案じていない。私は莉子と一八に問うただけだ」
真っ先に返答した伸吾であったが、元より彼に聞いたのではなかったようだ。ずっとペアを組んでいた玲奈は伸吾の心配などしていないらしい。
「あたしは二年目の落第生だよ? そんなのとっくに決まってるよ。本来ならここにはいなかったはずなんだし!」
「俺だって決まってる。騎士学校に入ってから、より一層仲間の大切さや守るべき存在があることを思い知らされたんだ」
最終試験を残していたものの、一班の順位は入学から今までほぼ変動がない。首席が玲奈であり、次席が一八。三席に莉子と四席の伸吾まで。一度だけ生駒と今里が入れ替わったことがあったけれど、抜かれた生駒が五席を取り戻して今に至っている。
「あとは混成試験の組み合わせだな……」
混成試験は実際の編成と似たようなものであり、剣術科二名に魔道科二名、支援科二名の合計六名となる。場合によっては支援科が一人で魔道科が三名になる場合もあったが、基本的には二名ずつが編成された。
「例年通りなら、上位二名ずつだよ! あたしは飛ばされたけどね!」
「調べたところによると、去年だけじゃなく、ずっと上位から二名ずつになってるね。だから、剣術科のペアは岸野さんと奥田君になる……」
伸吾の説明に一八と玲奈は視線を合わせている。思えば騎士学校に入学してから、まともに行動した記憶がない。それこそオークエンペラーの一件が最後であった。
「ほう、それは面白いな。一八、どれだけ強くなったか見せてみろ?」
「はん、ビビんな? 試験前にトイレは済ませておけよ?」
互いに笑みを見せつつも、張り合うような二人。ここまでペアを組んでいた莉子と伸吾はやはりパートナーが最強だと思えているし、二人が組むことを楽しみにも感じている。
「君たち二人が組んだら、魔道科も支援科も必要ないかもね?」
「伸吾よ、貴様は本当に自分を卑下しすぎる。貴様とて立派なアタッカーだ。お馬鹿な莉子を守ってやってくれ」
伸吾の話に玲奈がチクリ。最初はその実力に懐疑的であった玲奈も今や伸吾が強者であることを認めている。背中を預けるに十分な剣士であるのだと。
「カズやん君、ちょっと言ってあげて! あたしは生まれ変わったって!」
何も言わない一八を莉子が急かす。自分だって成長しているのだと。伸吾の世話になる必要などないってことを。
「うんまあ、莉子は見た目以上に強え。俺は伸吾がどの程度やるのか知らんが、戦闘力だけでいうなら莉子は負けてないと思う。実際に莉子は三席なんだし、飛竜の翼を切り裂けるほどの威力も持ち合わせている。馬鹿なのは否定できんが……」
「ひっど! あたしは馬鹿じゃないって!」
四人が笑い合っていると、拡声器を持つ九頭葉校長が現れた。どうやら混成試験について説明するらしい。
貼り出された成績表に大騒ぎであった候補生たちだが、一様に背筋を伸ばし敬礼をした。
「ああ、結構。自身の成績は確認してもらえたことだろう。この成績を元にして前期の混成試験パーティーを決定する。一班は剣術科岸野玲奈と奥田一八……」
まだ九頭葉校長の話途中であったものの、一部の候補生からどよめきが起こっている。
玲奈と一八はどの科でも有名人だ。彼ら二人が剣術科のトップであったことは当然であったけれど、驚きでもあったらしい。
「静かに! 魔道科からは七条恵美里と大和田小乃美……」
魔道科の選抜も驚愕に値したけれど、候補生たちは怒られたばかり。流石に声を上げるわけにはならなかった。
玲奈は人知れず驚いている。それはそのはず魔道科はずっと恵美里と舞子のツートップであったのだ。徐々に小乃美が成績を上げていたことは知っていたけれど、最後に舞子を抜いてしまうだなんて考えもしなかった。
「支援科は佐山早久良と高井静華。以上が一班の編成となる。続いて二班……」
このあとも淡々と編成が発表されていく。概ね予想通りであり、サプライズ的な編成は小乃美と舞子が入れ替わっただけであった。
「次に試験場所だが、Aクラスはロッコウ山周辺とし、Bクラスはアタゴ山周辺とする。日程は明後日早朝より二日間。このあと各班ごとに顔合わせをし、各々に準備を始めろ」
言って校長が去って行く。どうやら試験の準備は今日を含めて二日しかないらしい。連携に重点を置いて訓練する必要があったというのに。
予想通りにペアとなった玲奈と一八。しかしながら、魔道科から選ばれた二人の名前に戸惑いを隠せなかった……。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~
スサノワ
ファンタジー
「ここわぁ、地獄かぁ――!?」
悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、気がつきゃ金糸のような髪の小娘に!?
「えっ、ファンタジーかと思ったぁ? 残っ念っ、ハイ坊主ハラペコSFファンタジーでしたぁ――ウケケケッケッ♪」
やかましぃやぁ。
※小説家になろうさんにも投稿しています。投稿時は初稿そのまま。順次整えます。よろしくお願いします。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる