リョーマ伝～小学生編～

おこぼれ話84 冬の遊び何が好き？

1年生の頃の3学期のある日、何の授業でやったかは忘れたが、「冬の遊びといえば何か？」をひとりひとつずつ紙に書いてそれを黒板に貼っていき、みんなの意見に触れてみる。ということをやった。
僕はなんて書いたかはしっかりとは覚えてないが、確か「スキー」か「雪合戦」という当たり障りのない回答だったと思う。

そしてみんなの回答を一通り黒板にまとめた後、先生が項目ごとにまとめてチェックしていく。
やっぱり多く回答があがったのは「スキー」だの「雪合戦」だの「雪だるま作り」だの「ソリ遊び」だのと言ったメジャーどころばかりであった。
だがこういう時にはマイナーな回答をして「オレ物知り」アピールをしてくる輩がいるのがお約束（彼らみんなにそういった意図があるとは限らんが）。
そのマイナー回答＝少数意見の中から印象的だったふたつを取り上げてみよう。

1つ目は「釣り」。これには半分以上の生徒が「えっ！？釣り！？」と首をかしげていたが僕には一瞬で「凍った湖の上で穴をあけて行うあの釣り」のことだってわかった。
その直後先生は「釣り…ああ！ワカサギ釣りのことね！」とコメント。
僕はワカサギ釣りの存在自体は映像やアニメなどで観て知ってはいたが、ワカサギ釣りという正式名称は知らず、上記のように「氷の上でやる釣り」という認識だった。一刀星リョーマ、この日その釣りが「ワカサギ釣り」という名であることを知った。ある意味成長と言えよう。

2つ目は「スノーボビル」。これまた多くの生徒が首をかしげていたがこれは「スノーモービル」のことである。これまた先生による訂正が入った。
僕としてもこの日「スノーモービル」なる言葉を初めて知ったが、それから数日後にそれが「雪の上を走るバイクみたいな乗り物」のことだと知った。
これもワカサギ釣りと同じく「外見は知ってるが正式名称を知らない」パターンであった。
冬の遊びは奥が深い。自分が思ったより様々な遊びの名前が出てきた。
この授業は自分が知らなかった正式名称や他のクラスメイトの価値観（とはちょっと違うかもしれないが）にも触れられて今でもあの頃の自分にとっていい刺激になったと思う。