361 / 457
おこぼれ話223 形のあるプレゼントと形のないプレゼント
しおりを挟む
小2の2学期終業式直前のある日、視聴覚室にて保険の先生による歯に関する特別授業が行われた。
クリスマスが近かったことから、授業では先生から「クリスマスプレゼント」として2つのものを渡された。
まずは「形のないプレゼント」として贈られた「冬休み歯磨きカレンダー」。冬休み中に歯磨きがちゃんとできたら日付のところに色を塗っていく塗り絵形式だ。提出とかはしなくてよい。
個人的に「紙に印刷されている以上形のあるプレゼントでは?」と思った。配られたときにクラスメイトの男子の多くが「いらね~」と声をあげていた光景を思い出す。というか僕も失礼ながらそのひとりだった。
続いて「少し形のあるプレゼント」としてもうひとつのプレゼントが配られた。
配られ始める直前僕は「歯にいいガムとかくれたらうれしいのに」なんて少し期待していた。
しかし配られたのはガムではなくまたも紙製のもの。
それは「歯に関する小冊子」であった。
配られた瞬間「また紙かよ~うちの学校ガムも買えんほど貧乏なんかな~」と思ってしまった。
隣に座っていたセイタくんも「どうせなら歯にいいガムだったらよかったのに」とまさに僕が思ってたことをつぶやき、僕は思わず同情して「うんうん」とうなずいていた。
「1年生の時の冬休みの宿題と言い、この学校はプレゼントとか言って生徒にいらないものを押し付けるのが趣味なんか」って思ってしまった冬の日だった。
クリスマスが近かったことから、授業では先生から「クリスマスプレゼント」として2つのものを渡された。
まずは「形のないプレゼント」として贈られた「冬休み歯磨きカレンダー」。冬休み中に歯磨きがちゃんとできたら日付のところに色を塗っていく塗り絵形式だ。提出とかはしなくてよい。
個人的に「紙に印刷されている以上形のあるプレゼントでは?」と思った。配られたときにクラスメイトの男子の多くが「いらね~」と声をあげていた光景を思い出す。というか僕も失礼ながらそのひとりだった。
続いて「少し形のあるプレゼント」としてもうひとつのプレゼントが配られた。
配られ始める直前僕は「歯にいいガムとかくれたらうれしいのに」なんて少し期待していた。
しかし配られたのはガムではなくまたも紙製のもの。
それは「歯に関する小冊子」であった。
配られた瞬間「また紙かよ~うちの学校ガムも買えんほど貧乏なんかな~」と思ってしまった。
隣に座っていたセイタくんも「どうせなら歯にいいガムだったらよかったのに」とまさに僕が思ってたことをつぶやき、僕は思わず同情して「うんうん」とうなずいていた。
「1年生の時の冬休みの宿題と言い、この学校はプレゼントとか言って生徒にいらないものを押し付けるのが趣味なんか」って思ってしまった冬の日だった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる