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第2部 女児向けアニメ史
2006~2008年女児向け作品事情~新作編~
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今回は2006~2008年に放送された作品のうち、新作について分析してみよう。
まずは2006年放送の「ワンワンセレプーそれゆけ!徹之進」。テレビ愛知発テレ東系土曜朝8:00枠で放送された犬が主役の動物アニメだが、注目すべきはその設定。
タイトルにある「セレプー」とは「セレブなプードル」の略。故に主人公徹之進の飼い主一家は社長一家という設定なのだが、彼らは九州から東京の高級マンションに引っ越してきたものの、その家賃等が重くのしかかり、さらに弱り目に祟り目と言わんばかりに会社の業績も悪化するなど家計ギリギリの経済危機におちいってしまう。
そこで徹之進がマンションの地下で出会った「犬楽園」の仲間たちとともに一家の生活を守るために金儲けに奮闘する…という動物ものにして異色のストーリーだ。
世界観や各話の内容をとっても、主人公一家が住まうのは六本木ヒルズならぬ「八本木ヒルズ」。さらに前年の電車男のヒット等によりこの頃から「電気街」から「オタク・サブカルの聖地」へと世間でのイメージが変わっていき全国的にその名が浸透した「秋葉原」を舞台にしたエピソードが作られるなど当時の時事ネタをおさえ、シュールで明るいエピソードを展開していった。
さらにマンションの地下に犬楽園が広がるという設定がそうであるようにファンタジー要素も盛り込まれている。
犬楽園の仲間たちには魔法が使える長老のセトさまがおり、彼の魔法によって徹之進は仮面の貴族風のイケメンの人間の姿「セレブナイト」に変身するなどとにかく盛りだくさんだ。ハム太郎みたいに犬たちだけで集ってるってだけで充分ファンタジーなのだが。
しかし終盤ではシリアス色が強まり、犬楽園の滅亡と人間界の支配を企むネオとの戦いが描かれ、その中で犠牲となっていくキャラもでてくるなど動物アニメ…というか土曜朝のアニメとは思えないハードなストーリーが展開された。
ここまでこの作品がバラエティ豊かながらも攻めた内容だったことは伝わったかと思うが、視聴率はどうだっただろうか?というと攻めすぎた内容故に初期は2%だったが、その後は上昇し、4%越えというこの時間帯では高視聴率と言える数字を記録。同じ制作会社のマイメロディに匹敵する数字であり、1年間の放送期間を全うした。
だが本作以降、この枠で女児向け作品の放送は18年たった現在でも行われてない。局側としても「攻めすぎた」と思ってるのだろうか?
次に分析するのはEテレの子供向け料理番組「味楽る!ミミカ」。15年続いた「ひとりでできるもん!」の後番組として2006年から放送開始。
実写メインの前番組に対し、本作はストーリーパートはアニメを主体にし、その中に実写の料理映像を挿入する形式をとるなど大きな方向転換を行い、アニメパートでは吹き出しが挿入されるといった漫画的な演出で「アニメ」というより「動く漫画(ボイスコミックと言ったほうがいいか?)」と言える演出が特徴的だ。
番組内容としても当時から注目され始めていた「食育」色を強めるなど親世代へのアピールもばっちり。前番組以上に親子そろって楽しんでいただこうというNHK側の思いが垣間見える。
思えば「ひとりでできるもん!」も開始当時は子供に包丁を持たせたり火を使わせたりするシーンを放送するのがタブー視されていた時代に子供向け料理番組を導入するというある種「攻めた発想」であった。
その後番組も「動く漫画的なアニメに実写を挿入」するという攻めた発想。そもそもEテレ自体が「ストレッチマン」だの「ピタゴラスイッチ」だのという「攻めた発想の楽園」なわけだしこれはEテレイズムといっても過言ではない。
そんなミミカは子供たちから大好評。1年目に行われたあるアンケートでは小学生の認知度が85%を超えるなど大きな反響を得て、3年にわたって続く人気作となった。ミミカで築かれた「アニメ+実写」の形式は「アイマイまいん
」「クックルン」という形で引き継がれていくこととなる。
最後に分析するのは「しゅごキャラ!」2007年にアニメ化されたなかよし原作作品。この時期のちゃおの看板がきらレボなら、なかよしの看板はしゅごキャラといった具合に当時の少女漫画フリークに認知されている作品だ。
原作の連載開始が2006年の1月発売のなかよし2006年2月号。アニメの開始は2007年10月なので連載開始から1年半ちょっとという比較的早い段階でのアニメ化でもある。
変身ヒロイン作品であるが、作中の変身は「キャラチェンジ・キャラなり」と呼ばれ、衣装も変身というより「コスプレ」に近い感じ。
主人公・あむのパートナーであるしゅごキャラをとっても「元気っ子で活発なラン」「知性派で芸術家肌なボクっ子のミキ」「おっとりした不思議ちゃん系の口調のスゥ」といった具合に誰一人個性のかぶりがない。
サブキャラのしゅごキャラを見てもややのパートナーのペペは赤ちゃんだけど割としっかり者、なでしこのパートナーのひとりであるてまりは大和撫子…などとそれぞれでまさに「キャラが立ってる」といったところ。
「しゅごキャラはなりたい自分」という新しいテーマを打ち出し、変身ヒロイン・妖精モノに新たな可能性を見出した本作も2年半にわたって続くヒット作となった。
…次回からは5二部作で息を吹き返したプリキュアがさらに加速し、女児向けアニメ界の女王であることを証明した2009~10年のプリキュア2作品を分析してみよう。
まずは2006年放送の「ワンワンセレプーそれゆけ!徹之進」。テレビ愛知発テレ東系土曜朝8:00枠で放送された犬が主役の動物アニメだが、注目すべきはその設定。
タイトルにある「セレプー」とは「セレブなプードル」の略。故に主人公徹之進の飼い主一家は社長一家という設定なのだが、彼らは九州から東京の高級マンションに引っ越してきたものの、その家賃等が重くのしかかり、さらに弱り目に祟り目と言わんばかりに会社の業績も悪化するなど家計ギリギリの経済危機におちいってしまう。
そこで徹之進がマンションの地下で出会った「犬楽園」の仲間たちとともに一家の生活を守るために金儲けに奮闘する…という動物ものにして異色のストーリーだ。
世界観や各話の内容をとっても、主人公一家が住まうのは六本木ヒルズならぬ「八本木ヒルズ」。さらに前年の電車男のヒット等によりこの頃から「電気街」から「オタク・サブカルの聖地」へと世間でのイメージが変わっていき全国的にその名が浸透した「秋葉原」を舞台にしたエピソードが作られるなど当時の時事ネタをおさえ、シュールで明るいエピソードを展開していった。
さらにマンションの地下に犬楽園が広がるという設定がそうであるようにファンタジー要素も盛り込まれている。
犬楽園の仲間たちには魔法が使える長老のセトさまがおり、彼の魔法によって徹之進は仮面の貴族風のイケメンの人間の姿「セレブナイト」に変身するなどとにかく盛りだくさんだ。ハム太郎みたいに犬たちだけで集ってるってだけで充分ファンタジーなのだが。
しかし終盤ではシリアス色が強まり、犬楽園の滅亡と人間界の支配を企むネオとの戦いが描かれ、その中で犠牲となっていくキャラもでてくるなど動物アニメ…というか土曜朝のアニメとは思えないハードなストーリーが展開された。
ここまでこの作品がバラエティ豊かながらも攻めた内容だったことは伝わったかと思うが、視聴率はどうだっただろうか?というと攻めすぎた内容故に初期は2%だったが、その後は上昇し、4%越えというこの時間帯では高視聴率と言える数字を記録。同じ制作会社のマイメロディに匹敵する数字であり、1年間の放送期間を全うした。
だが本作以降、この枠で女児向け作品の放送は18年たった現在でも行われてない。局側としても「攻めすぎた」と思ってるのだろうか?
次に分析するのはEテレの子供向け料理番組「味楽る!ミミカ」。15年続いた「ひとりでできるもん!」の後番組として2006年から放送開始。
実写メインの前番組に対し、本作はストーリーパートはアニメを主体にし、その中に実写の料理映像を挿入する形式をとるなど大きな方向転換を行い、アニメパートでは吹き出しが挿入されるといった漫画的な演出で「アニメ」というより「動く漫画(ボイスコミックと言ったほうがいいか?)」と言える演出が特徴的だ。
番組内容としても当時から注目され始めていた「食育」色を強めるなど親世代へのアピールもばっちり。前番組以上に親子そろって楽しんでいただこうというNHK側の思いが垣間見える。
思えば「ひとりでできるもん!」も開始当時は子供に包丁を持たせたり火を使わせたりするシーンを放送するのがタブー視されていた時代に子供向け料理番組を導入するというある種「攻めた発想」であった。
その後番組も「動く漫画的なアニメに実写を挿入」するという攻めた発想。そもそもEテレ自体が「ストレッチマン」だの「ピタゴラスイッチ」だのという「攻めた発想の楽園」なわけだしこれはEテレイズムといっても過言ではない。
そんなミミカは子供たちから大好評。1年目に行われたあるアンケートでは小学生の認知度が85%を超えるなど大きな反響を得て、3年にわたって続く人気作となった。ミミカで築かれた「アニメ+実写」の形式は「アイマイまいん
」「クックルン」という形で引き継がれていくこととなる。
最後に分析するのは「しゅごキャラ!」2007年にアニメ化されたなかよし原作作品。この時期のちゃおの看板がきらレボなら、なかよしの看板はしゅごキャラといった具合に当時の少女漫画フリークに認知されている作品だ。
原作の連載開始が2006年の1月発売のなかよし2006年2月号。アニメの開始は2007年10月なので連載開始から1年半ちょっとという比較的早い段階でのアニメ化でもある。
変身ヒロイン作品であるが、作中の変身は「キャラチェンジ・キャラなり」と呼ばれ、衣装も変身というより「コスプレ」に近い感じ。
主人公・あむのパートナーであるしゅごキャラをとっても「元気っ子で活発なラン」「知性派で芸術家肌なボクっ子のミキ」「おっとりした不思議ちゃん系の口調のスゥ」といった具合に誰一人個性のかぶりがない。
サブキャラのしゅごキャラを見てもややのパートナーのペペは赤ちゃんだけど割としっかり者、なでしこのパートナーのひとりであるてまりは大和撫子…などとそれぞれでまさに「キャラが立ってる」といったところ。
「しゅごキャラはなりたい自分」という新しいテーマを打ち出し、変身ヒロイン・妖精モノに新たな可能性を見出した本作も2年半にわたって続くヒット作となった。
…次回からは5二部作で息を吹き返したプリキュアがさらに加速し、女児向けアニメ界の女王であることを証明した2009~10年のプリキュア2作品を分析してみよう。
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