ULTIMATE〜season19 (2079) 日本防衛戦線

ULTIMATE〜日本防衛戦線

ULTIMATE〜日本防衛戦線第10話

主要登場人物一覧
登場人物一覧
大石慶敬(24)…4代目主人公 国家保安庁特殊空衛団機動員
豊島敦也(24)…国家保安庁特殊空衛団機動員
新屋智輝(24)…国家保安庁特殊空衛団機動員
甲賀彪馬(25)…国家保安庁特殊空衛団機動員
大野義也（31）…国家保安庁特殊空衛団機動員
日野悠矢（33）…国家保安庁特殊空衛団機動員
香野淳也（30）…国家保安庁特殊空衛団機動員
浦渼祐輝（60）…国家保安庁特殊空衛団管理官
北海遼（39）…国家保安庁特殊空衛団管理官補佐
河内慶六（50）…国家保安庁副長官
松山和也（48）…国家保安庁長官
睦月陸（47）…国家保安庁特殊空衛団長
…………………………………………………………………
人間は誰かのために大切な誰かのためなら自分をも犠牲にできる。
血を流すもの、涙を流すもの、様々だ。？
大切な誰かを失った時、人は、何を思うのか？
前向きに亡くなった者のために生きようと思うもの、また悲しさのあまり自ら命を絶とうとする者。様々だ。
そう
暴動鎮圧

作戦開始から2時間が経過した。
大石ら前線で戦い続ける者らに疲れが見えてきた。
「おい、やる気あんのか？気合い入れろー」
そう怒鳴ると甲賀は近くにいた男のみぞおちに蹴りを入れそのまま押し倒すようにしてその場に倒れた。
その時だった背後から金属バットのような物で後頭部を強打された。
甲賀はふらつきながらも立ち上がると後ろにいた男を持っていた警棒で殴り倒した。
そしてそのままヘルメットを取り頭から流れてくる血をぬぐい取るとその場で唾を吐き捨てた。

「まだまだか。もう限界だぞ」
新屋はへとへとになりながら目の前にいた男と対峙した。
「おいもう無理すんなよ。降参しろ」
新屋が言うと男はナイフを取り出した。
「殺してやるよ。所詮日本軍なんて、雑魚なんだから」
「まじかよー。」
そう呟くと新屋はその場でボクシングの構えを取った。
「なんだボクシング経験者か？」
「ちげーよ。これしか構え思いつかなかったんだよ。」
「なんだそれ」
そう言うと男は奇声を上げながら新屋に襲いかかった。
新屋は直ぐに攻撃をかわすとそのまま男の横腹に蹴りを入れた。
数メートル飛ばされ倒れた男に新屋はそのまま男に向け拳銃を向けた。
「おい立てよ。立てよごら。さっきの威勢はどうしたんだ？おい」
新屋が叫ぶと男はニヤリと笑いその場で立ち上がると持っていたナイフを新屋に向け投げつけた。
「元高校球児をなめんなよ」
そう呟くと新屋は持っていた警棒でナイフを打ち返した。
ナイフが上空に飛んでいく中、新屋はそのまま男に飛び蹴りを入れ、その場に倒した。
「確保だ。お前はもう終わりだよ」
その時だった、後ろから大石がやってきた。
「おい新屋、後ろにも気を配れよ。
包囲されてんぞ」
「まじじゃん笑笑」
「ここは俺に任せてくれ」
そう言うと大石は襲いかかってきた男たちに蹴り技で向かった。

「おい立てよ。おい」
「うるせーんだよ」
豊島は男たちに包囲されながら何度も頭部に金属バットで殴られていた。
「人の頭をよくもそんなに殴れるよな笑笑」
そう言うと豊島は後ろにいた男を肘打ちでその場に倒すと持っていた警棒で目の前にいた男のみぞおちを殴った。
「ほぉー笑おもしれぇーな笑笑こんなに殴られても反撃出来んのかい笑笑」
そう言うと男は持っていた金属バットをその場に捨て豊島を睨みつけた。
「なめんなよ。俺らはこの国を背負って戦ってんだ。お前らみたいに軽い考えでここにいるわけじゃねーんだよ。1億3000万人の命と誇りを背負ってここにいるんだよ。」
「税金泥棒と罵られてもか？」
「あーそうだよ。俺らは国民からどんだけ反感を買ってもこの国を、民を守る義務がある。」
そう言うと豊島は頭からしたたる血を軽くぬぐい取ると男の胸ぐらを掴んだ。
「甘く見んなよ。この国を。日本を、そして日本を守る俺らを」
そう言うと豊島は男を投げ倒した。