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翔子は仕事のために都内でマンションを借りている。横須賀は彼女が生まれ育った街であり、母親と朱美が共同でダイニングバーを経営していたとのことだ。母が亡くなり、朱美一人となり、翔子が時々店を手伝っていた。やがて洋介も手伝うようになった。報酬は朱美の夕飯。
平日は20時前に仕事が終わった時だけ一緒に帰ることにした。お互い激務でなかなか時間は合わなかったが、同じ会社なので苦にならなかった。二人の関係はオープンにしていない。そのため翔子を異性として賛辞を送る同僚にはモヤモヤが止まらなかった。悪口など言われた日には、合法的パワハラを画策しようとしたくらいだ。
我ながら夢中だったものだ。それなのに手放してしまった。
後藤が部屋を出て行った後、一人物思いに沈んでいた洋介はLINEの着信で現実に引き戻された。
―母の体調が悪いようなので実家に行ってきます。もしかしたら、そのまま泊まることになるかもしれません。夕食は冷蔵庫に用意してあります
妻の冬実からだった。上の息子は高校3年、下の娘は高校1年。一緒に食卓を囲む日も遠くなった。日常的に残業や接待で遅くなる洋介だ。子供たちが巣立っていこうとする今、妻は今後一人で食事をするのだろうか。それに対して文句を言うような女ではないが。
―わかった。お大事にと伝えといてくれ
株式会社渋沢精機の申し分のない嫁。家庭を守り、子供たちの世話をし、妻として社交を取り仕切る。両親にも可愛がられている、申し分のない女性。
見えない軛にがんじがらめにされた洋介はそっとため息を吐く。自分の人生であって自分の人生ではない。会社も自分のモノであって自分のモノではない。ヒトは自分の人生のために生きていくのではないのか?自分は今、自分以外のために生きている。砂漠の荒野をトボトボと人のために歩いているのが、今の自分だ。
360度評価とアンケートの結果がでると、翔子はAI解析を行った。質問項目が多いと入力が煩わしいが、精度の高い分析ができる。しかもAIは自由記述までまとめてくれるのだから、驚きだ。
AIはまだ緒についたばかりなため、試行錯誤があることは否めないが、参考として見る分には十分だろう。
「うちにある既存のクライアントとチャートを比べてみて」
業績のいい会社、従業員の定着率のいい会社、イノベーションに特化している会社。業界特有の差異もデータとして残っている。社内分析用にデータを活用することはクライアントも了承済だ。在籍社員でも社名は検索できないようになっており、情報の取り扱いは厳重に管理されている。
「確かに定着率が悪い会社と酷似ね。後藤部長の出した数字はだいぶ盛ってるんじゃないかしら。または、放置しておけば今後どんどん離職者がでるとか」
「今は改善されてますが、ハラスメントが多かった時のNO.15の会社とも似ていますよ」
「渋沢さんの説明によるとパワハラ、セクハラが多いらしいわ。NO.15かぁ。社名はこのデータでは消してあるけど、これ、わたしが扱ったプロジェクトかも」
翔子は当時を思い出すように顎に手をやる。まだAIはなかったが、当時でも過去データを元に分析も可能になっていた。
確か洋介と初めてコンビを組んだクライアントかもしれない。セクハラが広く認知され、企業も重い腰をあげるようになっていた。効果的な研修を実施するためにアンケートを実施したが、それがパワハラの実態も浮かび上がらせることになった。
クライアントは大手日系企業。担当の人事部長は温厚であるが、時代の変化に戸惑いを隠せなかった。戸惑うということは、納得していないということだ。
「正直、なぜそれが問題になるのかわからないことばかりで。かつての常識が今は通用せず、こちらも困っています」
「女性に対する態度の根底にあるものは、女性が一段下位に位置する存在という思い込みですね。男女雇用機会均等法が施行されましたが、現場ではどんな業務を割り振ればいいかわからなかったこと、寿退職が主流だったこと、女性自身それまでアシスタント的な役割に満足し、責任のある業務に消極的だったこと。女性管理職が育ってなく手本になるロールモデルもなかったこと。
よって、下位のまま。この意識は何も女性に対するだけではなく、下位に所属する部下への態度にも通ずるものがあります。いわゆるパワーハラスメントです。組織はトップダウンのような、効率のいいワークフローを推し進めますが、弊害としてハラスメントが起きやすい風土を醸成します。過去の常識にとらわれたおかしなことでも部下は何も言えなくなり、間違ったことがそのまま走っていきます。この状態は声が大きい者が得しがちで、希望が持てない社員は静かな退職を選びます。負のスパイラルですね」
担当者は指摘を受け苦虫を噛み潰したような顔をした。
「上位下達でずっときていたわけですから、混乱するのも無理もありません。一人一人の人権意識が向上すればいい方向に改善されるはずです。目の前にいる人も自分と同じ人ということですね。」
一方的に会社を責めることはしない。時代の変化という便利な罪悪感のシェルターを用意しておく。
「気づきとか、意識改革は成果がでるまでに時間がかかりますので、取り急ぎ、ここは具体的に表現、行動を学習してもらいましょう。また人事にも相談窓口を設けたり、産業カウンセラーとの連携も必要になります。これは従業員と同時に会社を護ることにもなりますし、不幸な被害者と加害者を出さないためにも全社で取り組むべき事案ですので、よろしくお願いします」
訴訟問題が起きた時、会社としてどう取り組んできたか実績を見せることは重要だ。無策であれば世間の風あたりも強くなり、株価にも影響しかねない。被害者を庇うというよりも保身からこの問題に取り組む企業も多い。例えそうでも、事態が動き出したことに変わりはない。結果オーライだ。
「昔みたいに飲みに行って、ガス抜きすればいい時代じゃないんですね」
「いえ、それは現在でも大事です。コミュニケーション不足が原因なことも多いですから。同じことを言われても不快に感じたり感じなかったり」
「はあ、まあ、ひとつよろしくお願いします」
具体的なセミナー内容、日程等の打ち合わせを終え、エレベータで下に下りると、洋介に聞いた。
「渋沢さんだったら同僚や上司をなんて褒めます?」
プラスのストローク(笑顔やスキンシップなどの人との前向きな触れ合い)が多い職場は人間関係が円滑であり、マイナスのストロークが多い職場はどこか殺伐としている。
「そうですねぇ。自分の悪いとこでもあるんですが、相手が欲しそうな言葉をつい言っちゃうんですよね」
「ええ?面白い。たとえば、そうね、うちの財務コンサルの志藤マネージャーは?」
「ああ、彼はMBAをとってて数字にものすごく強いじゃないですか。そこかなぁ」
「なるほど、じゃあ、戦略コンサルの斉田女子は?」
「時々お弁当持ってきてますよね。料理が好きなのかなぁ。直球だと業務に関係なくて微妙だから、その特技が仕事に役立ってる、ということを突く。料理ってのは段取りの練習になるから、そこかなぁ」
「ほう、たいしたものね」
「誰にでもいいところはありますから、そこにフォーカスする教育を受けましたね。祖母からですけど」
「ステキなおばあ様ね」
翔子はうずうずしてくる。彼が自分をなんていうか気になってしょうがない。
「じゃあ、わたしだったら?」
先日の朱美に見せた笑顔が忘れられない。あれからまだ一度も見せてくれないが、『笑顔が可愛い』なんて言ったら気があるのがバレてしまうだろうか。いや、セクハラと言われかねないか。
「えっ?聞きたいですか?うわあ、どうしよう」
「だって、いいところにフォーカスしてくれるんでしょう。それともわたしにはいいところがないのかしら」
「えっとぉ、」困ったな。「たくさんありまして、何から言えばいいのか」
「ああ、はぐらかすのがうまいなぁ」ちょっと残念そうな顔をした翔子が話を打ち切るように横を向いた。
「生き方です」
「えっ?」
「誰にも媚びず、どんな相手でも堂々と渡り合い、誠意をもって対応する。正論をごり押しするのではなく、落としどころもわきまえていて、常にwinwinをゴールにしている。目的のためには手段は選ばないと言いきるところや、何が飛び出すかわからない縦横無尽な発想は見ていて身が引き締まる思いです」
翔子の顔がみるみる赤らんでくる。くらえ、ダメだし!
「山東さんはたぶん、外見を褒められるのが苦手‥‥どころか不愉快なタイプだと思います。ですが、とても綺麗な人だと思います。きっと心が綺麗なんじゃないでしょうか」
翔子が俯いた。耳たぶが赤くなっている。これは、少しは脈ありなんじゃないだろうか。
「ああ、ありがとう。面と向かって褒められるのは恥ずかしいものね」
頬を染めたまま顔をあげ、翔子は地下鉄の階段へ先に立って歩きだした。
平日は20時前に仕事が終わった時だけ一緒に帰ることにした。お互い激務でなかなか時間は合わなかったが、同じ会社なので苦にならなかった。二人の関係はオープンにしていない。そのため翔子を異性として賛辞を送る同僚にはモヤモヤが止まらなかった。悪口など言われた日には、合法的パワハラを画策しようとしたくらいだ。
我ながら夢中だったものだ。それなのに手放してしまった。
後藤が部屋を出て行った後、一人物思いに沈んでいた洋介はLINEの着信で現実に引き戻された。
―母の体調が悪いようなので実家に行ってきます。もしかしたら、そのまま泊まることになるかもしれません。夕食は冷蔵庫に用意してあります
妻の冬実からだった。上の息子は高校3年、下の娘は高校1年。一緒に食卓を囲む日も遠くなった。日常的に残業や接待で遅くなる洋介だ。子供たちが巣立っていこうとする今、妻は今後一人で食事をするのだろうか。それに対して文句を言うような女ではないが。
―わかった。お大事にと伝えといてくれ
株式会社渋沢精機の申し分のない嫁。家庭を守り、子供たちの世話をし、妻として社交を取り仕切る。両親にも可愛がられている、申し分のない女性。
見えない軛にがんじがらめにされた洋介はそっとため息を吐く。自分の人生であって自分の人生ではない。会社も自分のモノであって自分のモノではない。ヒトは自分の人生のために生きていくのではないのか?自分は今、自分以外のために生きている。砂漠の荒野をトボトボと人のために歩いているのが、今の自分だ。
360度評価とアンケートの結果がでると、翔子はAI解析を行った。質問項目が多いと入力が煩わしいが、精度の高い分析ができる。しかもAIは自由記述までまとめてくれるのだから、驚きだ。
AIはまだ緒についたばかりなため、試行錯誤があることは否めないが、参考として見る分には十分だろう。
「うちにある既存のクライアントとチャートを比べてみて」
業績のいい会社、従業員の定着率のいい会社、イノベーションに特化している会社。業界特有の差異もデータとして残っている。社内分析用にデータを活用することはクライアントも了承済だ。在籍社員でも社名は検索できないようになっており、情報の取り扱いは厳重に管理されている。
「確かに定着率が悪い会社と酷似ね。後藤部長の出した数字はだいぶ盛ってるんじゃないかしら。または、放置しておけば今後どんどん離職者がでるとか」
「今は改善されてますが、ハラスメントが多かった時のNO.15の会社とも似ていますよ」
「渋沢さんの説明によるとパワハラ、セクハラが多いらしいわ。NO.15かぁ。社名はこのデータでは消してあるけど、これ、わたしが扱ったプロジェクトかも」
翔子は当時を思い出すように顎に手をやる。まだAIはなかったが、当時でも過去データを元に分析も可能になっていた。
確か洋介と初めてコンビを組んだクライアントかもしれない。セクハラが広く認知され、企業も重い腰をあげるようになっていた。効果的な研修を実施するためにアンケートを実施したが、それがパワハラの実態も浮かび上がらせることになった。
クライアントは大手日系企業。担当の人事部長は温厚であるが、時代の変化に戸惑いを隠せなかった。戸惑うということは、納得していないということだ。
「正直、なぜそれが問題になるのかわからないことばかりで。かつての常識が今は通用せず、こちらも困っています」
「女性に対する態度の根底にあるものは、女性が一段下位に位置する存在という思い込みですね。男女雇用機会均等法が施行されましたが、現場ではどんな業務を割り振ればいいかわからなかったこと、寿退職が主流だったこと、女性自身それまでアシスタント的な役割に満足し、責任のある業務に消極的だったこと。女性管理職が育ってなく手本になるロールモデルもなかったこと。
よって、下位のまま。この意識は何も女性に対するだけではなく、下位に所属する部下への態度にも通ずるものがあります。いわゆるパワーハラスメントです。組織はトップダウンのような、効率のいいワークフローを推し進めますが、弊害としてハラスメントが起きやすい風土を醸成します。過去の常識にとらわれたおかしなことでも部下は何も言えなくなり、間違ったことがそのまま走っていきます。この状態は声が大きい者が得しがちで、希望が持てない社員は静かな退職を選びます。負のスパイラルですね」
担当者は指摘を受け苦虫を噛み潰したような顔をした。
「上位下達でずっときていたわけですから、混乱するのも無理もありません。一人一人の人権意識が向上すればいい方向に改善されるはずです。目の前にいる人も自分と同じ人ということですね。」
一方的に会社を責めることはしない。時代の変化という便利な罪悪感のシェルターを用意しておく。
「気づきとか、意識改革は成果がでるまでに時間がかかりますので、取り急ぎ、ここは具体的に表現、行動を学習してもらいましょう。また人事にも相談窓口を設けたり、産業カウンセラーとの連携も必要になります。これは従業員と同時に会社を護ることにもなりますし、不幸な被害者と加害者を出さないためにも全社で取り組むべき事案ですので、よろしくお願いします」
訴訟問題が起きた時、会社としてどう取り組んできたか実績を見せることは重要だ。無策であれば世間の風あたりも強くなり、株価にも影響しかねない。被害者を庇うというよりも保身からこの問題に取り組む企業も多い。例えそうでも、事態が動き出したことに変わりはない。結果オーライだ。
「昔みたいに飲みに行って、ガス抜きすればいい時代じゃないんですね」
「いえ、それは現在でも大事です。コミュニケーション不足が原因なことも多いですから。同じことを言われても不快に感じたり感じなかったり」
「はあ、まあ、ひとつよろしくお願いします」
具体的なセミナー内容、日程等の打ち合わせを終え、エレベータで下に下りると、洋介に聞いた。
「渋沢さんだったら同僚や上司をなんて褒めます?」
プラスのストローク(笑顔やスキンシップなどの人との前向きな触れ合い)が多い職場は人間関係が円滑であり、マイナスのストロークが多い職場はどこか殺伐としている。
「そうですねぇ。自分の悪いとこでもあるんですが、相手が欲しそうな言葉をつい言っちゃうんですよね」
「ええ?面白い。たとえば、そうね、うちの財務コンサルの志藤マネージャーは?」
「ああ、彼はMBAをとってて数字にものすごく強いじゃないですか。そこかなぁ」
「なるほど、じゃあ、戦略コンサルの斉田女子は?」
「時々お弁当持ってきてますよね。料理が好きなのかなぁ。直球だと業務に関係なくて微妙だから、その特技が仕事に役立ってる、ということを突く。料理ってのは段取りの練習になるから、そこかなぁ」
「ほう、たいしたものね」
「誰にでもいいところはありますから、そこにフォーカスする教育を受けましたね。祖母からですけど」
「ステキなおばあ様ね」
翔子はうずうずしてくる。彼が自分をなんていうか気になってしょうがない。
「じゃあ、わたしだったら?」
先日の朱美に見せた笑顔が忘れられない。あれからまだ一度も見せてくれないが、『笑顔が可愛い』なんて言ったら気があるのがバレてしまうだろうか。いや、セクハラと言われかねないか。
「えっ?聞きたいですか?うわあ、どうしよう」
「だって、いいところにフォーカスしてくれるんでしょう。それともわたしにはいいところがないのかしら」
「えっとぉ、」困ったな。「たくさんありまして、何から言えばいいのか」
「ああ、はぐらかすのがうまいなぁ」ちょっと残念そうな顔をした翔子が話を打ち切るように横を向いた。
「生き方です」
「えっ?」
「誰にも媚びず、どんな相手でも堂々と渡り合い、誠意をもって対応する。正論をごり押しするのではなく、落としどころもわきまえていて、常にwinwinをゴールにしている。目的のためには手段は選ばないと言いきるところや、何が飛び出すかわからない縦横無尽な発想は見ていて身が引き締まる思いです」
翔子の顔がみるみる赤らんでくる。くらえ、ダメだし!
「山東さんはたぶん、外見を褒められるのが苦手‥‥どころか不愉快なタイプだと思います。ですが、とても綺麗な人だと思います。きっと心が綺麗なんじゃないでしょうか」
翔子が俯いた。耳たぶが赤くなっている。これは、少しは脈ありなんじゃないだろうか。
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