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始まりは初夜3
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そうだった、破瓜の痛みを覚悟していなかった私が馬鹿だった。
人生2度目の処女喪失だ。
そんな体験が2度もできる女はそうそういないだろうが、ちっとも嬉しくない。
最後まで入れてしまって、動かなくなったキリウスを私は痛みで涙がこぼれそうになった目で見た。
彼の顔には苦悶の表情が・・・いや、苦悶に見える表情が浮かんでいる。
「キリウス?」
名前を呼ぶと我に返ったようにキリウスが私を見つめ返して
「すまない・・・こんな・・・初めてだ」
「?」
「気持ちよすぎて自分が自分じゃなくなるみたいだ」
ほとんど呻き声のような彼の言葉に私は頷いた。
「私もそう・・・」
「レーナは痛いんだろう?」
不意の問いに私は言葉を詰まらせた。
「教えられた。女人は初めてのときに、痛いものだと・・・だから・・・いや、俺はレーナが大切だ。だから、痛い思いはさせたくない・・・なのに、今、やめることが、できない。こんなのは、俺じゃない」
私に対する罪悪感でいっぱいなんだ・・・そう分かるほどの苦しい呻きだった。
そういうところが、好きなんだけど。
「キリウス、この痛みはね、違うの」
彼が問うように私を見た。
「苦しい痛みじゃないの。愛する人と一つになるための幸せな痛みなの・・・だから、続けて。キリウスがやりたいようにしていい。それが私の欲しいものなの」
「すまない」と小さく詫びた後で、彼が動いた。
最初は私を気遣うように、ゆっくりと。
けれども、こらえきれなくなったかのように、動きがはやくなる。こすり合う秘部の痛みに耐えながら、私は苦鳴の声を漏らした。
「レー・・・ナ、すまない・・・もう・・・とめられ、ない」
キリウスの切ないような喘ぎ声に私の脳内アドレナリンが出まくったみたいで、痛みが和らいだ。
「も、大丈夫・・・キリウスの好きにして、いい」
「んっ・・・あ・・・あっ」
キリウスの汗が顎を伝い私の体に滴る。呻く声が愛しくて、私はもっと鳴かせたいという処女にあるまじき黒い欲望を抱いてしまった。
できる限りの力を込めて、彼を包む場所を締めてみた。
「レーナ、何をし・・・うっ」
キリウスのしなやかな体が痙攣した。
「・・・っく、レー・・・ナ」
限界に達した淫らな声に私の頭の中が白く爆発した。
「あっ・・・キリウス、私も・・・いい・・・あ・・・っつ」
彼が呻いて熱い液を私の中に迸らせただけで、私は達してしまった。
意識が戻ったのは、朝の光がカーテンを白く染め上げている時間だった。
あのまま寝てしまったらしい。
気がつくとキリウスの腕枕で寝ていた。彼の規則正しい寝息と胸の鼓動に、たまらないほどの幸せを感じて私は彼の胸に頬を寄せた。
と、扉をノックする音が聞えた。
召使いがもう起こしにきたのだろうか。
しばらく朝はゆっくりしたいから起こしに来なくていい、と伝え忘れていた。
しまった、と思ったけど、遅い。
私はガウンを探した。とにかく何か着てから対応しなくちゃ。私もキリウスも素っ裸だ。
コンコンッ、コンコンッと苛立つようなノックの音。
えと、ガウンはどこ?
「入れ」
は!?
キリウスが寝ぼけまなこで入室を許可した。
半分寝てるくせに、なにしてくれてんの!
ガウンは見つからず、扉が開く前に私はまた大慌ててベッドに潜りこんだ。
「失礼します」
入ってきたのは召使いではなかった。壮年の・・・おじさん?
きっちりと燕尾服のような儀礼的な服を着ている。でも、その重厚な顔の目の下にはくっきりと黒いクマが・・・
「ああ、なんだ、きたのか」
キリウスが上半身を起こして伸びをした。
だれ?だれなの?なんなの?
「昨夜は部屋にもお戻りにならず・・・まさか女王陛下の部屋にいらっしゃったとは」
あああっ・・・もしかして、キリウスが「部屋で待たせとけばいい」って言った・・・あの
「見届け人・・・さん?」
壮年の男性はジロリと私に厳しい視線を投げかけると
「どうやら、見届ける役目は必要なかったようですね」
「ああ、ちゃんとレーナの中に」
とんでもないことを言いかけたキリウスの口を枕で塞いだ。本当はアッパーカットくらいくらわしたかったけど、自分の戦闘能力の低さは自覚してるのでやめた。
キリウスは枕を押しのけると、真っ赤になって抗議の視線を送る私を無視して
「これからもう一戦交えるから、召使いに起こしに来ないように言ってくれ」
「かしこまりました。どうぞ、ご随意に」
何かの含みを持たせるように言って男性は退室した。
召使いにどう伝わるのか、恐ろしくて考えたくもない。
と、いうよりも!
私に向かって伸びたキリウスの手をするりと躱すと、シーツを体に巻き付け、天上の女神のような姿になって、言った。
「今から一戦など交えません。午前中は文部担当大臣と『学校設立』の会議、それに外務担当大臣との隣国の式典出席についての打ち合わせ、産業担当大臣と休農耕地の視察があります」
キリウスは目前でお預けをくらった大型犬みたいな目になって
「それ、全部放って、ベッドで睦み合うことは?」
「トマール・デ・キリウス・ローマリウス国王陛下。わたくしに『とんだ馬鹿野郎だ』と思われたくなければ、肩書きに見合ったお仕事をしてくださいませ」
キリウスは深々と諦めの溜息と共に言った。
「女王陛下のおおせのままに」
ただし、と、瞳に獰猛な肉食獣の色を浮かべて言い添えた。
「夜は俺の好きにさせてもらう」
私は頬をわずかに染めて、天使のように微笑み、召使いに朝食を用意させるための呼び鈴を振った。
人生2度目の処女喪失だ。
そんな体験が2度もできる女はそうそういないだろうが、ちっとも嬉しくない。
最後まで入れてしまって、動かなくなったキリウスを私は痛みで涙がこぼれそうになった目で見た。
彼の顔には苦悶の表情が・・・いや、苦悶に見える表情が浮かんでいる。
「キリウス?」
名前を呼ぶと我に返ったようにキリウスが私を見つめ返して
「すまない・・・こんな・・・初めてだ」
「?」
「気持ちよすぎて自分が自分じゃなくなるみたいだ」
ほとんど呻き声のような彼の言葉に私は頷いた。
「私もそう・・・」
「レーナは痛いんだろう?」
不意の問いに私は言葉を詰まらせた。
「教えられた。女人は初めてのときに、痛いものだと・・・だから・・・いや、俺はレーナが大切だ。だから、痛い思いはさせたくない・・・なのに、今、やめることが、できない。こんなのは、俺じゃない」
私に対する罪悪感でいっぱいなんだ・・・そう分かるほどの苦しい呻きだった。
そういうところが、好きなんだけど。
「キリウス、この痛みはね、違うの」
彼が問うように私を見た。
「苦しい痛みじゃないの。愛する人と一つになるための幸せな痛みなの・・・だから、続けて。キリウスがやりたいようにしていい。それが私の欲しいものなの」
「すまない」と小さく詫びた後で、彼が動いた。
最初は私を気遣うように、ゆっくりと。
けれども、こらえきれなくなったかのように、動きがはやくなる。こすり合う秘部の痛みに耐えながら、私は苦鳴の声を漏らした。
「レー・・・ナ、すまない・・・もう・・・とめられ、ない」
キリウスの切ないような喘ぎ声に私の脳内アドレナリンが出まくったみたいで、痛みが和らいだ。
「も、大丈夫・・・キリウスの好きにして、いい」
「んっ・・・あ・・・あっ」
キリウスの汗が顎を伝い私の体に滴る。呻く声が愛しくて、私はもっと鳴かせたいという処女にあるまじき黒い欲望を抱いてしまった。
できる限りの力を込めて、彼を包む場所を締めてみた。
「レーナ、何をし・・・うっ」
キリウスのしなやかな体が痙攣した。
「・・・っく、レー・・・ナ」
限界に達した淫らな声に私の頭の中が白く爆発した。
「あっ・・・キリウス、私も・・・いい・・・あ・・・っつ」
彼が呻いて熱い液を私の中に迸らせただけで、私は達してしまった。
意識が戻ったのは、朝の光がカーテンを白く染め上げている時間だった。
あのまま寝てしまったらしい。
気がつくとキリウスの腕枕で寝ていた。彼の規則正しい寝息と胸の鼓動に、たまらないほどの幸せを感じて私は彼の胸に頬を寄せた。
と、扉をノックする音が聞えた。
召使いがもう起こしにきたのだろうか。
しばらく朝はゆっくりしたいから起こしに来なくていい、と伝え忘れていた。
しまった、と思ったけど、遅い。
私はガウンを探した。とにかく何か着てから対応しなくちゃ。私もキリウスも素っ裸だ。
コンコンッ、コンコンッと苛立つようなノックの音。
えと、ガウンはどこ?
「入れ」
は!?
キリウスが寝ぼけまなこで入室を許可した。
半分寝てるくせに、なにしてくれてんの!
ガウンは見つからず、扉が開く前に私はまた大慌ててベッドに潜りこんだ。
「失礼します」
入ってきたのは召使いではなかった。壮年の・・・おじさん?
きっちりと燕尾服のような儀礼的な服を着ている。でも、その重厚な顔の目の下にはくっきりと黒いクマが・・・
「ああ、なんだ、きたのか」
キリウスが上半身を起こして伸びをした。
だれ?だれなの?なんなの?
「昨夜は部屋にもお戻りにならず・・・まさか女王陛下の部屋にいらっしゃったとは」
あああっ・・・もしかして、キリウスが「部屋で待たせとけばいい」って言った・・・あの
「見届け人・・・さん?」
壮年の男性はジロリと私に厳しい視線を投げかけると
「どうやら、見届ける役目は必要なかったようですね」
「ああ、ちゃんとレーナの中に」
とんでもないことを言いかけたキリウスの口を枕で塞いだ。本当はアッパーカットくらいくらわしたかったけど、自分の戦闘能力の低さは自覚してるのでやめた。
キリウスは枕を押しのけると、真っ赤になって抗議の視線を送る私を無視して
「これからもう一戦交えるから、召使いに起こしに来ないように言ってくれ」
「かしこまりました。どうぞ、ご随意に」
何かの含みを持たせるように言って男性は退室した。
召使いにどう伝わるのか、恐ろしくて考えたくもない。
と、いうよりも!
私に向かって伸びたキリウスの手をするりと躱すと、シーツを体に巻き付け、天上の女神のような姿になって、言った。
「今から一戦など交えません。午前中は文部担当大臣と『学校設立』の会議、それに外務担当大臣との隣国の式典出席についての打ち合わせ、産業担当大臣と休農耕地の視察があります」
キリウスは目前でお預けをくらった大型犬みたいな目になって
「それ、全部放って、ベッドで睦み合うことは?」
「トマール・デ・キリウス・ローマリウス国王陛下。わたくしに『とんだ馬鹿野郎だ』と思われたくなければ、肩書きに見合ったお仕事をしてくださいませ」
キリウスは深々と諦めの溜息と共に言った。
「女王陛下のおおせのままに」
ただし、と、瞳に獰猛な肉食獣の色を浮かべて言い添えた。
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