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第2章
第30話〜芝居がかった協力者〜
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「――ようこそ、麗しきの銀影の観測者殿」
仰々しく芝居がかったその挨拶をしてきた男――マルツ。
表向きは、都市でも名の知れた大商人。
だが、その裏では“あの方”に仕えていた元・情報屋でもある。
帝国の裏側を熟知する、得体の知れない人物だ。
口調も仕草も大げさで、何を考えているのか量りかねる。
――けれど、その情報はいつも精確だった。
何度も命を救われたのも事実。
少なくとも私にとっては、数少ない「信じるに足る協力者」だ。
「その呼び方、久々ですね」
「おや、ご不満かな? 私はたいそう気に入っているのですが。“闇を裂き、真実を暴く、銀の影”! なんてね」
「――本題に入りましょう」
「ふふっ、変わらぬ冷たさ……だが、それがまた良い!」
茶番はいつものことだ。
けれど私は静かに椅子を引き、彼の正面に腰を下ろした。
「今回は、“例の件”についてご相談があります」
「でしょうとも。あなたが私を直々に呼び出すなど、めったにありませんからね」
「……魔物の件です。貴方の見解を伺いたいのですが」
マルツの表情から冗談めいた色がすっと引く。グラスを回す指が止まり、頬杖をつく。
「――人為的である可能性が高い。断定はできませんが、過去に似た記録があります」
「やはり……向こうが先に“手”を打ってきたわけですね」
「おそらく」
私は一拍おき、静かに訊ねた。
「目星は?」
「ありますとも。元老院に新たに加わった例の議員――異常な執着と独自の情報網。該当するのは彼しかいません。あなたも、そうお考えでしょう?」
「……やはりあの男ですか。厄介な相手ですね」
マルツは肩をすくめ、小さく苦笑した。
「となれば、“牽制”は失敗。こちらも早急に動く必要がありますな」
「そのつもりです」
私はわずかに身を乗り出し、彼を真っ直ぐに見据える。
「――このままでは、彼が“奪われ”ます。ですから……大胆でも構いません、急いでください」
「あなたが“大胆に動く”とおっしゃるとは。あの冷静無比なセリア嬢が、ね」
「本来は信頼を得て手綱を握るつもりでしたが、それももう叶いません。ならば力を集め、正面から戦うしかない。ほかに選択肢はございますか?」
「もとより、そのつもりでしたよ。……少し余裕がなくなっただけです」
彼は笑みを崩さず、グラスを軽く揺らす。淡い琥珀が灯りを孕んで揺蕩った。
「“反元老院”勢力への働きかけは順調です。すでにクローディアス卿とエンベル侯から協力の誓約を取り付けました。もっとも、彼らだけでは盤石とは言えませんがね」
「元老院内の分断工作は私が進めます。信頼を得ているヘーレン卿に密書を送ります。“あの男が器を独占しようとしている”と伝えれば、動いてくださるでしょう」
マルツは片目を細め、唇の端をつり上げた。
「内から崩す策……見事です。私は都市全域の調達網を動かしましょう。ただ、もう少し時間を稼いでいただけると助かる」
「承知しました、マルツ殿」
落ち着いた声で応じると、彼の目が愉悦に細まり、芝居がかった嘆息がこぼれた。
「おっと……その声音。冷たくも優しくもない絶妙な温度差……ああ、たまらない! もっと、もっとください!」
私は無言のまま、鋭い視線を向ける。
「……ふふっ、その目も健在だ。頼もしい限りです。
では、私も手を尽くしましょう。――ところで、“あの青年”は、すでにご存知なのでしょうか?」
「いえ。私の甘さが災いしました。彼に背負わせる覚悟が、まだ足りなかった。しかし、もう猶予はありません」
「すべてを伝える、と?」
「ええ。彼が私と同じ“未来”を見てくれるなら、きっと動いてくださるはずです」
「……あのお方の忘形見。必ずや成し遂げてくれるでしょう」
私は小さく息を吸い、短く告げた。
「そのためにも、貴方の力が要ります。よろしくお願いいたします」
「任せておきなさい。――銀影の観測者殿に手を貸せるのなら、私は喜んで舞台に上がりましょう」
一度立ち上がりかけた私は、ふと思い出したようにマルツの方へ向き直る。
「……それと、マルツ殿。表の顔――大商人としての方にも、ご相談がありまして」
「ほう? お仕事の依頼、とはまた嬉しい限りです」
私は外套の内ポケットから、小さな布袋を取り出した。
中にあるのは、ユルグが育てた特異な豆――村の収穫物から選りすぐったサンプルだった。
「これは?」
「ある方法で栽培した作物です。まだ詳しくは申し上げられませんが、味と成長速度において、通常のものを大きく上回っています。
すでに複数の村人が“病みつきになる”と評しており、品質には自信があります」
「ふむ……」
マルツは一粒を手に取り、光にかざして眺めたかと思えば、そのまま口に運んだ。
ぽりり、と軽い音がして、彼の眉がぴくりと上がる。
「……こいつは、驚きました。確かに、ただの豆じゃありませんな。風味に深みがある。しかも、妙に後を引く」
「これを“村の特産品”として、資金源の柱に据えたいと考えています。
ですので――市場への流通経路と、商流の確保について、手配をお願いできませんか?」
「ごやすいことですとも!」
芝居がかった大袈裟な仕草で両手を広げながら、マルツはにんまりと笑う。
「そんな段取り、私にかかれば造作もないこと。味も良し、話題性もあり……ふふ、出所があやふやな方が、かえって売れるものですよ。流行らせてみせましょう、必ずね」
「助かります。今はまだ試験段階ですが、すぐに本格的な出荷が可能になるはずです」
「ええ、お任せあれ。裏でも表でも、あなたの味方ですよ、観測者殿」
私は軽く一礼し、今度こそその場を後にした。
背後でグラスが音を立て、マルツの愉快げな笑いが微かに響く――
……少しだけ、肩の荷が軽くなった気がした。
◆◇◆ 次回更新のお知らせ ◆◇◆
更新は【明日12時】を予定しております。
ぜひ続きもご覧ください。
よろしければ「お気に入り登録」や「ポイント投票」「感想・レビュー」などいただけると、とても励みになります。
続きもがんばって書いていきますので、また覗いていただけたら嬉しいです。
◆◇◆ 後書き ◆◇◆
芝居がかった口調、仰々しい仕草、愉快そうな笑み。
――けれどその裏で、状況を見極め、物事を動かしている人がいます。
セリアにとって、今回の彼は“最も話が早い人物”だったのでしょう。
ただし、それが「最も静かに話せる人物」だったかというと……きっと違う。
話が通じる。信念がある。準備も抜かりない。
それでも、疲れる。なんというか、いちいち疲れる。
それでも会いに行く価値がある人――というあたりに、彼女なりの判断があったのだと思います。
◆次回:記録と風
風ってタイトル前も確かありましたよね?
次回は少し、物語の“奥”へと潜っていきます。
記録の奥に隠された、静かで冷たい気配を、どうぞご一緒に。
仰々しく芝居がかったその挨拶をしてきた男――マルツ。
表向きは、都市でも名の知れた大商人。
だが、その裏では“あの方”に仕えていた元・情報屋でもある。
帝国の裏側を熟知する、得体の知れない人物だ。
口調も仕草も大げさで、何を考えているのか量りかねる。
――けれど、その情報はいつも精確だった。
何度も命を救われたのも事実。
少なくとも私にとっては、数少ない「信じるに足る協力者」だ。
「その呼び方、久々ですね」
「おや、ご不満かな? 私はたいそう気に入っているのですが。“闇を裂き、真実を暴く、銀の影”! なんてね」
「――本題に入りましょう」
「ふふっ、変わらぬ冷たさ……だが、それがまた良い!」
茶番はいつものことだ。
けれど私は静かに椅子を引き、彼の正面に腰を下ろした。
「今回は、“例の件”についてご相談があります」
「でしょうとも。あなたが私を直々に呼び出すなど、めったにありませんからね」
「……魔物の件です。貴方の見解を伺いたいのですが」
マルツの表情から冗談めいた色がすっと引く。グラスを回す指が止まり、頬杖をつく。
「――人為的である可能性が高い。断定はできませんが、過去に似た記録があります」
「やはり……向こうが先に“手”を打ってきたわけですね」
「おそらく」
私は一拍おき、静かに訊ねた。
「目星は?」
「ありますとも。元老院に新たに加わった例の議員――異常な執着と独自の情報網。該当するのは彼しかいません。あなたも、そうお考えでしょう?」
「……やはりあの男ですか。厄介な相手ですね」
マルツは肩をすくめ、小さく苦笑した。
「となれば、“牽制”は失敗。こちらも早急に動く必要がありますな」
「そのつもりです」
私はわずかに身を乗り出し、彼を真っ直ぐに見据える。
「――このままでは、彼が“奪われ”ます。ですから……大胆でも構いません、急いでください」
「あなたが“大胆に動く”とおっしゃるとは。あの冷静無比なセリア嬢が、ね」
「本来は信頼を得て手綱を握るつもりでしたが、それももう叶いません。ならば力を集め、正面から戦うしかない。ほかに選択肢はございますか?」
「もとより、そのつもりでしたよ。……少し余裕がなくなっただけです」
彼は笑みを崩さず、グラスを軽く揺らす。淡い琥珀が灯りを孕んで揺蕩った。
「“反元老院”勢力への働きかけは順調です。すでにクローディアス卿とエンベル侯から協力の誓約を取り付けました。もっとも、彼らだけでは盤石とは言えませんがね」
「元老院内の分断工作は私が進めます。信頼を得ているヘーレン卿に密書を送ります。“あの男が器を独占しようとしている”と伝えれば、動いてくださるでしょう」
マルツは片目を細め、唇の端をつり上げた。
「内から崩す策……見事です。私は都市全域の調達網を動かしましょう。ただ、もう少し時間を稼いでいただけると助かる」
「承知しました、マルツ殿」
落ち着いた声で応じると、彼の目が愉悦に細まり、芝居がかった嘆息がこぼれた。
「おっと……その声音。冷たくも優しくもない絶妙な温度差……ああ、たまらない! もっと、もっとください!」
私は無言のまま、鋭い視線を向ける。
「……ふふっ、その目も健在だ。頼もしい限りです。
では、私も手を尽くしましょう。――ところで、“あの青年”は、すでにご存知なのでしょうか?」
「いえ。私の甘さが災いしました。彼に背負わせる覚悟が、まだ足りなかった。しかし、もう猶予はありません」
「すべてを伝える、と?」
「ええ。彼が私と同じ“未来”を見てくれるなら、きっと動いてくださるはずです」
「……あのお方の忘形見。必ずや成し遂げてくれるでしょう」
私は小さく息を吸い、短く告げた。
「そのためにも、貴方の力が要ります。よろしくお願いいたします」
「任せておきなさい。――銀影の観測者殿に手を貸せるのなら、私は喜んで舞台に上がりましょう」
一度立ち上がりかけた私は、ふと思い出したようにマルツの方へ向き直る。
「……それと、マルツ殿。表の顔――大商人としての方にも、ご相談がありまして」
「ほう? お仕事の依頼、とはまた嬉しい限りです」
私は外套の内ポケットから、小さな布袋を取り出した。
中にあるのは、ユルグが育てた特異な豆――村の収穫物から選りすぐったサンプルだった。
「これは?」
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すでに複数の村人が“病みつきになる”と評しており、品質には自信があります」
「ふむ……」
マルツは一粒を手に取り、光にかざして眺めたかと思えば、そのまま口に運んだ。
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「……こいつは、驚きました。確かに、ただの豆じゃありませんな。風味に深みがある。しかも、妙に後を引く」
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ですので――市場への流通経路と、商流の確保について、手配をお願いできませんか?」
「ごやすいことですとも!」
芝居がかった大袈裟な仕草で両手を広げながら、マルツはにんまりと笑う。
「そんな段取り、私にかかれば造作もないこと。味も良し、話題性もあり……ふふ、出所があやふやな方が、かえって売れるものですよ。流行らせてみせましょう、必ずね」
「助かります。今はまだ試験段階ですが、すぐに本格的な出荷が可能になるはずです」
「ええ、お任せあれ。裏でも表でも、あなたの味方ですよ、観測者殿」
私は軽く一礼し、今度こそその場を後にした。
背後でグラスが音を立て、マルツの愉快げな笑いが微かに響く――
……少しだけ、肩の荷が軽くなった気がした。
◆◇◆ 次回更新のお知らせ ◆◇◆
更新は【明日12時】を予定しております。
ぜひ続きもご覧ください。
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◆◇◆ 後書き ◆◇◆
芝居がかった口調、仰々しい仕草、愉快そうな笑み。
――けれどその裏で、状況を見極め、物事を動かしている人がいます。
セリアにとって、今回の彼は“最も話が早い人物”だったのでしょう。
ただし、それが「最も静かに話せる人物」だったかというと……きっと違う。
話が通じる。信念がある。準備も抜かりない。
それでも、疲れる。なんというか、いちいち疲れる。
それでも会いに行く価値がある人――というあたりに、彼女なりの判断があったのだと思います。
◆次回:記録と風
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次回は少し、物語の“奥”へと潜っていきます。
記録の奥に隠された、静かで冷たい気配を、どうぞご一緒に。
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