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4. 日頃の努力が実りました?
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5歳になったリーナです。
なんと新しい加護が付いた。加護は普通一人一つで、加護から派生するのは加護由来のスキルらしいけど何か変わったのが付いている。
リーナ・アプリコット。
5歳
加護『液体』レベル4
加護『隠蔽』レベル1
「隠蔽」これってこっそり隠れるのに最適のスキルなの。やっぱりコソコソと夜中に厨房を漁ってたり、隠れてあちこち行っているせいかもしれない。日頃の努力が実ったのかも? 両手で持てる物なら隠蔽のスキルで隠してそのまま運べる。しかも、そのまま隅っこに隠して置ける。ウフフ。
つまり、食料を貯めこめる私専用食糧庫が手に入った。バンザーイ。ただし、5か所だけで手のひらサイズだからあまり量的には多くない。でも、私は幼女だからそんなに量はいらないし、時間経過がないっていうのが本当にありがたい。
やっぱり、お肉とかお肉とかお肉は食べたいよ。それもきちんと料理している奴。ハムやチーズにソーセージだって好物だもの。だって、育ち盛りだよ。だからこっそりと手に入れているけど、流石に生肉は手に入れても料理できないから、ハムとチーズを主に食べている。
ここは貴族の家のせいか食料は豊富で少々減っていても誰も気づかないみたい。多分、誰かがつまみ食いしているとお互いに思っているのかも。犯人は私です。なんてね。
パンは貰えるからミルクに浸しておいたり、私が出すスープは熱々で出てくるからパンを中に入れると柔らかくて美味しくなるのは有難い。『液体』の加護のレベルが上がったおかげでポーションの効果が小から中になったので、ポーション飲んだらとても体調がいいし、お肌の調子も良いように思う。
キチンとした食事は3度、3度出されるけど乳母とシオが食べるし、その時は使用人の食事を貰えるけど時々ギーガが来ると全部食べられてしまう。乳母は居なくなると思ったのに子供ができてなくて結局このまま私のところにいる。12歳の加護の儀まで私の面倒を見るんですって。面倒なんか見てもらったことはないけどね。
「いいわねえ。お嬢様は食べなくても平気なんだから。羨ましいわ」
「かーさん、それはダイエットっていうんだよ。オジョウーさまの我儘なんだぜ」
「もう、本当にダメなオジョー様ね。お兄ちゃんのお嫁さんになったらきちんと躾けてね」
「ああ、俺の嫁になったら我儘は言わせない。働かざる者食うべからずだし、何させようかな」
「お嬢様が我が家の使用人になるなんて、まぁ、ホホ。可哀そうねえ」
ほんと好き勝手なことばかり言っているけど、この人達の中では私が使用人に落とされるのは確定なのね……。お嫁さんと言いつつ乳母の家の使用人って……。乳母の家ってどんな家なんだか。
それにしてもギーガ、どこでその偉そうな言いかた覚えてきたの? 乳母の家族が怖いよ。
わたし、加護はあるのよ。二つも。しかも、かなり私的には有用な加護。なんだけどねぇー、誰にも言えない。
何とか、この加護がバレル前に逃げようと思う。
そして、何故乳母が私を虐待しても問題にならないかが分かった。
領主の加護で領主の子供は危害が加えられないようになっている。だけど、子供に加護が与えられると領主の加護は取れるから又、改めて加護を掛けなおさなくてはならない。
でもね、私はすでに二つの加護を手にしているから、とっくの昔に領主の加護は外れている。もっとも、この液体の加護がなければ栄養不足で死んでいたかもしれないから今更かしら~。
そして、どうやら普通の加護にはレベルとかはないらしい。使っているうちに段々と効力が強くなるそうだ。つまり、レベルが上がっているんだろうけど、それを調べる方法とかはないみたい。
つまり、私の加護のレベルがわかるステータスは特別って事。
ただ、問題はここの領主は専制君主みたいで人の話というか子供の話なんか一切、聞かないらしいんだよね。おまけに威圧的で思い込みも激しいみたい。乳母たちの噂話によるとだけど。
そうすると、加護の儀でいくらこの加護は有用ですっていっても無視される可能性が高い。
そうしたら問答無用で使用人に落とされる、かもしれない。
その前に何とか脱出して所謂、冒険者とやらになると自由に暮らしていけるはず。何せ、かなり有用なスキルが身についているから。
そのうえ、ポーションの味変ができる事が分かった。ポーションを出す時に思い浮かべた味で創れる。
出回っているポーションは薬臭いというか微妙な味だけどそれに比べて私のポーションはかなり美味しい。貴族用は薬の臭いが抑えられて甘味が付いているから、まぁ飲める味ではあるけど。
『液体』レベルも4になってポーションのレベルが(中)になった事だし、これって売れるんじゃないかな。薬師になるのもいいかも……最もどうやって薬師になるのかわからないけどね。
12歳に加護が判明して、それから学園に行くらしいから、本音を言うと領主であるお父様に認められてお勉強させて貰えるといいんだけど、無理かなぁ~。
別館にある本はセッセと読んで一応知識は身に付けているし数学は問題ない。この世界の数学というか算数はとても簡単だと思う。
外国語の教本もあったので一応勉強しておいた。子供の体に大人の精神が入ったせいか、ものすごく効率良く知識が身について、これが前の世界でできたならどんなに良かったか、と思った。
とにかく、よくない未来しか見通せないから何とか12歳前には逃げ出せるように準備をしておこう。
なんと新しい加護が付いた。加護は普通一人一つで、加護から派生するのは加護由来のスキルらしいけど何か変わったのが付いている。
リーナ・アプリコット。
5歳
加護『液体』レベル4
加護『隠蔽』レベル1
「隠蔽」これってこっそり隠れるのに最適のスキルなの。やっぱりコソコソと夜中に厨房を漁ってたり、隠れてあちこち行っているせいかもしれない。日頃の努力が実ったのかも? 両手で持てる物なら隠蔽のスキルで隠してそのまま運べる。しかも、そのまま隅っこに隠して置ける。ウフフ。
つまり、食料を貯めこめる私専用食糧庫が手に入った。バンザーイ。ただし、5か所だけで手のひらサイズだからあまり量的には多くない。でも、私は幼女だからそんなに量はいらないし、時間経過がないっていうのが本当にありがたい。
やっぱり、お肉とかお肉とかお肉は食べたいよ。それもきちんと料理している奴。ハムやチーズにソーセージだって好物だもの。だって、育ち盛りだよ。だからこっそりと手に入れているけど、流石に生肉は手に入れても料理できないから、ハムとチーズを主に食べている。
ここは貴族の家のせいか食料は豊富で少々減っていても誰も気づかないみたい。多分、誰かがつまみ食いしているとお互いに思っているのかも。犯人は私です。なんてね。
パンは貰えるからミルクに浸しておいたり、私が出すスープは熱々で出てくるからパンを中に入れると柔らかくて美味しくなるのは有難い。『液体』の加護のレベルが上がったおかげでポーションの効果が小から中になったので、ポーション飲んだらとても体調がいいし、お肌の調子も良いように思う。
キチンとした食事は3度、3度出されるけど乳母とシオが食べるし、その時は使用人の食事を貰えるけど時々ギーガが来ると全部食べられてしまう。乳母は居なくなると思ったのに子供ができてなくて結局このまま私のところにいる。12歳の加護の儀まで私の面倒を見るんですって。面倒なんか見てもらったことはないけどね。
「いいわねえ。お嬢様は食べなくても平気なんだから。羨ましいわ」
「かーさん、それはダイエットっていうんだよ。オジョウーさまの我儘なんだぜ」
「もう、本当にダメなオジョー様ね。お兄ちゃんのお嫁さんになったらきちんと躾けてね」
「ああ、俺の嫁になったら我儘は言わせない。働かざる者食うべからずだし、何させようかな」
「お嬢様が我が家の使用人になるなんて、まぁ、ホホ。可哀そうねえ」
ほんと好き勝手なことばかり言っているけど、この人達の中では私が使用人に落とされるのは確定なのね……。お嫁さんと言いつつ乳母の家の使用人って……。乳母の家ってどんな家なんだか。
それにしてもギーガ、どこでその偉そうな言いかた覚えてきたの? 乳母の家族が怖いよ。
わたし、加護はあるのよ。二つも。しかも、かなり私的には有用な加護。なんだけどねぇー、誰にも言えない。
何とか、この加護がバレル前に逃げようと思う。
そして、何故乳母が私を虐待しても問題にならないかが分かった。
領主の加護で領主の子供は危害が加えられないようになっている。だけど、子供に加護が与えられると領主の加護は取れるから又、改めて加護を掛けなおさなくてはならない。
でもね、私はすでに二つの加護を手にしているから、とっくの昔に領主の加護は外れている。もっとも、この液体の加護がなければ栄養不足で死んでいたかもしれないから今更かしら~。
そして、どうやら普通の加護にはレベルとかはないらしい。使っているうちに段々と効力が強くなるそうだ。つまり、レベルが上がっているんだろうけど、それを調べる方法とかはないみたい。
つまり、私の加護のレベルがわかるステータスは特別って事。
ただ、問題はここの領主は専制君主みたいで人の話というか子供の話なんか一切、聞かないらしいんだよね。おまけに威圧的で思い込みも激しいみたい。乳母たちの噂話によるとだけど。
そうすると、加護の儀でいくらこの加護は有用ですっていっても無視される可能性が高い。
そうしたら問答無用で使用人に落とされる、かもしれない。
その前に何とか脱出して所謂、冒険者とやらになると自由に暮らしていけるはず。何せ、かなり有用なスキルが身についているから。
そのうえ、ポーションの味変ができる事が分かった。ポーションを出す時に思い浮かべた味で創れる。
出回っているポーションは薬臭いというか微妙な味だけどそれに比べて私のポーションはかなり美味しい。貴族用は薬の臭いが抑えられて甘味が付いているから、まぁ飲める味ではあるけど。
『液体』レベルも4になってポーションのレベルが(中)になった事だし、これって売れるんじゃないかな。薬師になるのもいいかも……最もどうやって薬師になるのかわからないけどね。
12歳に加護が判明して、それから学園に行くらしいから、本音を言うと領主であるお父様に認められてお勉強させて貰えるといいんだけど、無理かなぁ~。
別館にある本はセッセと読んで一応知識は身に付けているし数学は問題ない。この世界の数学というか算数はとても簡単だと思う。
外国語の教本もあったので一応勉強しておいた。子供の体に大人の精神が入ったせいか、ものすごく効率良く知識が身について、これが前の世界でできたならどんなに良かったか、と思った。
とにかく、よくない未来しか見通せないから何とか12歳前には逃げ出せるように準備をしておこう。
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