【完結】空の青と海の碧

榊咲

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《山の章》

【幕間】青と梓の休暇の過ごし方⑤

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 碧との報告会を終わらせた青と梓は休暇に入りました。青は山の聖霊のとうに観光地を聞いて、そちらに行きました。そして、梓は雲の神殿で読みたかった本を読む事にしたのです。たまに、青が外に一緒に行こうと誘ってくる以外は、神殿から離れませんでした。
 領主と木樵きこり達が神罰を受けているかを監視も梓はしていました。まだ監視は始まったばかり。あと1年は監視をしなければならないので、モチベーションを無くさないようにしようと思っています。

 梓と違い青は積極的に森の神殿近くの街に繰り出して、工房や商店を回っていますもちろん、碧へのお土産を買ったり、作ったりしているのです。また街で流行りの話を聞いたり、流行っている事を聞いたりもしています。この頃は、新しく聞くことも無くなってきた為に、梓の雲の神殿で、碧に話してあげようと聞いた話を纏めています。

「どうしたの、姉さん。ここの所、どこにも出掛けないけど?」
「良いじゃぁ無いの!もうお土産の準備も終わったし、話も聞き終わったのよ!」
「別に悪いとは言ってないじゃぁないか!」

「早く碧に会いたいわ」
「姉さん、もう少しだし、我慢してよ」
「そうね、もう少しね。そういえば、領主はどうなったかしらね」

 青は領主の事は国王に権限を剥奪はくだつさせてから、見て見ぬ振りを貫いていた為、領主がどうなったか、知らずにいました。それに対し、梓が青に知らせます。

「もう、姉さんらしいな。あの領主は自分の領地の民達に今、捕らえられてるよ」
「あらら、やっぱりね。すぐにそうなると思ってたわ。でも、思ったよりもったわね」
「それが、最近まで領民に権限が剥奪はくだつされた事が伝わってなかったみただよ」

「そうなの?アイツ、ズル賢そうだったものね」
「そうなんだけどね。どうも国からの情報が民に行き渡ってなかったみたいだよ。それはそれで問題だと思わない、姉さん」

「確かに、問題だわ。ちょっと国王に今回の様な事にならない様に言ってこようかしらね」
「そうだね。姉さんが行ってくれるの?」
「もちろんよ。だって私が国王に話をしたのよ!なのに!そんなことじゃぁ困るのよ!神罰にならなくなるじゃぁないのよ!!私の事を蔑ろにしてるのかしら?ね。腹が立つわ」

「まあまあ、姉さん。あの国王はちゃんとやってたようだよ。国王の部下の大臣があの領主に賄賂を貰っていたようでね、大臣が手引きしたようだよ」
「そうなの。梓、調べてくれたのね。ありがとう!じゃぁその大臣が悪いのね。国王に処分して貰いましょうか!!」

「そうだね。その大臣は不正をしてるからそれが妥当だと思う」
「そうなのね。そんな大臣、神罰に合わせればいいのよ!じゃぁ今から国王に言ってくるわ」
「姉さん、頼んだよ!」

 青は梓に聞いた、大臣の不正の事を国王に言いに行く為に、神官に神託を託しました。神官は神託を受け、大急ぎで王宮に向かい国王に謁見を申し込み、神託を国王に授けました。

「国王陛下、ただいま神託が授けられました」
「何、どんなものなのだ」
「それが、今から神の代理人がこちらに見えると言う事です。また、大臣の不正についても聞きたいとの事です」

「それは……。それに大臣の不正とはどういう事だ…」
「は~い、国王様。神託は聞いたかしら?」
「あ、あなたが神の代理人か?」

「そうよ~。神託は聞いたのね。じゃぁ聞くけど、あの領主の神罰の事は覚えてるかしら?」
「はい、覚えております」
「それがね、あの領主に手を貸してるモノがいるのよね。それも大臣が!!」

「そ、そんな事はないはずです!」
「あら、なにも調べずにきたと思ってるのかしら」
「い、いえそんな事思っておりません」

 青は国王に大臣が不正を行っている事を教えますが、国王は信じられないように首を振りながらも、青の質問に答えています。しかし、青が聞きたい事は聞こえてきません。仕方なく、青から国王に言う事にしました。

「国王様、不正をしている大臣がいるのは事実なの!だからその大臣を処罰して頂戴な!!これは必要なことなの!わかったかしら?」
「代理人様、わかりました。不正大臣は処罰致します」
「そう、よろしくね。ちゃんと見てるからね」

 青は国王から不正した大臣の処罰の確約をとり、機嫌よく王宮を出ました。そして雲の神殿に帰りました。

「姉さん、おかえり。どうだったの?」
「ただいま、梓。国王を脅してきたわ。不正した大臣を処罰する確約は取ってきたわよ」
「そう、これでこの国も良くなるね」

「そうかしらね、今の大臣を処罰しても、新たに不正するものは出てくるわ。イタチごっこよ」
「それでも、やらないよりは、いいと思うけど」
「まあね、今後に乞うご期待?ってことかしらね~」

 こうして、森の件は幕を閉じようとしていました。青と梓の休暇も神罰の経過を見たりしている内に終わりを迎えていました。梓は休暇を十分に堪能したと思っていましたが、青はまだまだ遊び足りないようで、梓に文句を言い募っていました。
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