【完結】空の青と海の碧

榊咲

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《野原の章》

青と梓の山の領域の件の報告①

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 青と梓は休暇を山の聖霊の領域で終わらせて、二人は梓の雲の中にある神殿で移動して、海の聖霊の神殿にやってきました。

「ヤッホー、碧、ただいま~」
「碧様、お久しぶりです」
「あら、青、梓さん、おかえりなさい、お疲れ様でした」

 海の聖霊の碧は二人を笑顔で出迎えました。そして二人から山の聖霊の領域で起こった事件の神罰の実行が問題なくされたかを聞きます。

「それで、山の領域の件はどうなりましたか?」
「ああそれね。梓が報告するわ」
「ちょっと、姉さん、また僕が報告するの?」

「決まってるじゃない!頼んだわよ!」
「はぁ~、もう仕方ないなぁ~」
「ごめんなさいね、梓さん」

「いえ、毎回、うるさくして申し訳ありません」
「大丈夫ですよ。梓さん」
「それでは報告させて頂きます。……最初は木樵きこり達も領主も神罰を無視していました。しかし、私たちが神官や国王に働き掛けて、神罰を受けさせました」

「そうなのよ~、碧。本当、頭が固いったら無かったわ」
「そうなのですか?梓さん」
「領主はそうでしたが、木樵きこり達は領主によって、本来の仕事を忘れていましたから、それを教えればちゃんと神罰を受けていましたよ」

「では木樵きこり達については大丈夫なのですね」
「はい、碧様。問題は領主でした」
「本当、あの領主には困ったわよね~、梓」

「そうなんです。国王に罰を受けさせる様に神託を授けたのですが、失敗に終わってしまったのです」
「まあ、どうしてなのですか?」
「それはねえ、碧。あの国の大臣のせいよ。ねぇ、梓」

「そうなんです。碧様。大臣が領主から賄賂わいろを貰って、守っていたのです」
「まあ、その様な者がいたのですね。それで、領主はどうしたのですか?梓さん」
「それは、姉から報告して貰います。……姉さん、いいよね」

「まあね。私がその件は対処しやからね」
「それでは青、お願いします」
「じゃぁ話すわよ。あの国王に大臣が不正をしていたと言ったのよね。……言ったのにあの国王ったら、信じなかったなよ!……ほ」

「信じなかったの?それで、どうしたの?」
「今、言おうと思ったのよ!」
「あら、ごめんなさい、青」

「もう、碧ったら!……あの国王に大臣の不正の証拠を渡したわよ。それでやっと信じたのよ。ホント、頑固で仕方なかったわ。まあね、それからはスムーズに神罰を行ったから、よかったけどね」
「そう、青、ご苦労様。これで報告は終わったのかしら?」

「ええ、これで終わりよ」
「姉の言う通りです」
「そうなのね。青、梓さん、本当にありがとう」

「もうそんなに、言わないでよ!これが私達の仕事よねぇ、梓」
「そうですよ。碧様。僕達の仕事です」
「そうそう、休暇も貰ってるんだから、気にしないの!わかった、碧」

 青も梓も碧に気にしない様に言いますが、今回の件では今までよりも、手間を掛けさせてしまった様で、碧は申し訳なくて仕方ありませんでした。
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