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四章
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晴れた春の日ーー。
フェーリーキタス王国で医師と管理職をしているラディウス・パルクは本日王国で働く城下の民に城内の案内と王国での禁止事項などを教える役目となった。
「本日から王国で働く者たちは毎年夏に二泊三日の休暇と冬の休暇五日間の休暇が遅かれ早かれ順番で回ってきます。 そして今から話すことは絶対に守ること。 王国内で男女の関係は禁止事項です。 ここは皇族様をお仕えする場であります」
ラディウスはゆっくりと大きな声で話しを続けた。
「もし、禁止事項を破ったもしくは見つかった場合は王国から去ってもらうことになる。 くれぐれも気をつけてください。 では、城内を案内をします」
城内の案内を終えるのに二時間ほどかかった。
「この後は各自の働く場所に行くように」
ラディウスの声で一斉に各自の場所に向かっていったが男女一人ずつがその場に残った。
男の名はオウラ・ティオ、女の名はアネシー・クオーレ。その男女が偉大なる二人になると今は思ってもみなかった。
ラディスは王国へ来た皆の名簿に目を通した。
オウラは料理の腕を磨きたくて王国へ来た。 アネシーは侍女になりたくて王国へ来た。
そして何事もなく一年が経った。オウラはすでに元々料理の腕がよく、当初から料理長からのお墨付きで早くも料理長候補。
そしてアネシーも凛とした姿で侍女の仕事を完璧にこなす。トラブルがあっても素早くこなし、侍女長候補に名が上がった。
サグイスの父である陛下との会談で話し合った結果、オウラ・ティオを料理長、アネシー・クオーレを侍女長に任命された。
本来なら三年、五年と経ってから料理長と侍女長が選ばれるが二人が一年経って選ばれるのは王国では異例のことだった。
アネシーが侍女長になったその日からアネシーはサグイス様の侍女兼教育係となった。
幼いサグイス様は毎日血薬は飲んでても食べ物の好き嫌いが激しく毎日アネシーは料理長のオウラと話し合いをしていた。
アネシーはサグイスにこう言った。
「嫌いなものも食べないと大きくなれません。 そしてサグイス様が大切な人と一緒に居たくても弱いと守れませんよ」
「アネシー、それは嫌だ!」
「なら我慢しても食べてください。 大きくなれば強くなって大切な人を守れますよ」
「わかった、アネシー!」
陛下はその頃から好き嫌いを言うことなくたくさん食べて勉強もして成長を見守った。
そして月日が経ちサグイス様が十五歳の夏頃、アネシーは悩みを抱えていた。 その悩みはそろそろ家庭を持たないかと親から手紙で言われたのだった。
「はぁー。 なんて手紙を返そうかしら」
洗濯干し場で一人でしゃがんで休んでいると「なんか悩み事ですか?」と上から声が聞こえてきた。
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