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第一章この章の後半を読んではいけない。
第7話 彼と彼女のオープニング7
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「男の子なんですか!?」
モンスターの無制限討伐に行く際、狩人としての登録が必要なのだが、こういう事が起こるとは思っていなかった。
「一応登録されてますけど暗証番号言ってもらって良いですか?」
「えーっと、20250220ですね」
「ありました、けど本当にご本人様ですか?」
「本人だよ!」
何で確認した? 書いた表記より身長がちっさいからか?
「失礼ですがご年齢をお聞かせください」
「16だよ!」
しかも、あと1ヶ月で誕生日だ。
本当に僕の発育はどうなっているのやら。
「えーっとですね、それでは身長と性別だけ書き換えておきますね」
なんで性別もなんだよ! なんか段々と腹立ってきたわ。
「これ、会員証です新しく作った受け取ってください」
「ありがとうございます」
「はぁ、身長ってなんで低いとこんなに損するんだろ」
「マスターちゃんと薬草買えましたよ偉いですか?」
そうやって擦り寄ってくるナフィ。
相変わらずいい匂いが鼻に伝わる。
「もういいから。行くよナフィ」
「えっ!? 何ですか無視ですか? いわゆるツンデレって奴ですか?」
ガシッと腕を掴みながら言ってくるナフィ。
薬草と手で一本の角を真似る様にゼスチャーした。
正直に言うと構う程、気分に余裕がなかった。
ただ、ナフィやカウンターの人に怒っている訳では無い。
このゲームでスキンを作る時めちゃくちゃ見栄を張った自分が悪いのだ。
もちろん見栄張ったっていつかはバレるとは思っていた。
けどあんな疑い方しなくていいだろう。
確かにここはリアルとゲームがごっちゃになってるからややこしいけど。
「マスターをツンツン、ツンツン、ツン!」
頰っ辺を激しくツンツンしてくる。
しかも、結構な回数。
かなり鬱陶しいんだが。
「ツンツンまだですかねぇ、ツンツン」
イラッ。
「止めなさい!」
キツめに怒ってしまった。
結構な怒鳴り具合いだったけど大丈夫かな?
「・・・・・・・・・・・・」
ナフィは黙ったままだ。
ちょっと大きな声出しすぎたかも知れない。
「ナフィ、ごめん怒りすぎたチュパッ」
・・・・・・チュパッ?
怒りすぎたのたを言った後になにか棒状のものが口の中に入った。
「あぁ、マスターのお口の中暖かくてホワホワしてて気持ちいい」
「・・・・・・」
こいつもう一回ツンツンする気だったな。
イラッ!イラッ!
「マスター指を離してくれませんか? あっダメ噛んじゃダメ痛いっ痛いっ! ギャーーーー!!」
そのまま口の中に入って来た指を噛みました。
もちろん本気で噛むと不味いので加減はしていたのだけど。
「酷いです! 最低ですよ! 女の子にそんな痛い事しちゃダメなんですよ!」
「でも人が怒ってる時に鬱陶しい事してくるナフィもどうかと思うけど?」
激しいテンポで互いにここからぶつかり合う。
客観的に見れば子供っぽい喧嘩に見える。
「怒ってるってそんな事知りませんよ! 私が何したって言うんですか!」
「女装させたりとかツンツンして来たじゃないか!」
「私の愛情表現じゃないですか!」
「お前はどっかの鳥か!」
「鳥じゃありませんよ! 噛みつき猿!」
「どこが猿だ! この淫乱ピンク!」
「何をこの女装チビ!」
「「フンッ!」」
2人共怒って同時に鼻を鳴らし互いに別の方向へ歩いて行った。
モンスターの無制限討伐に行く際、狩人としての登録が必要なのだが、こういう事が起こるとは思っていなかった。
「一応登録されてますけど暗証番号言ってもらって良いですか?」
「えーっと、20250220ですね」
「ありました、けど本当にご本人様ですか?」
「本人だよ!」
何で確認した? 書いた表記より身長がちっさいからか?
「失礼ですがご年齢をお聞かせください」
「16だよ!」
しかも、あと1ヶ月で誕生日だ。
本当に僕の発育はどうなっているのやら。
「えーっとですね、それでは身長と性別だけ書き換えておきますね」
なんで性別もなんだよ! なんか段々と腹立ってきたわ。
「これ、会員証です新しく作った受け取ってください」
「ありがとうございます」
「はぁ、身長ってなんで低いとこんなに損するんだろ」
「マスターちゃんと薬草買えましたよ偉いですか?」
そうやって擦り寄ってくるナフィ。
相変わらずいい匂いが鼻に伝わる。
「もういいから。行くよナフィ」
「えっ!? 何ですか無視ですか? いわゆるツンデレって奴ですか?」
ガシッと腕を掴みながら言ってくるナフィ。
薬草と手で一本の角を真似る様にゼスチャーした。
正直に言うと構う程、気分に余裕がなかった。
ただ、ナフィやカウンターの人に怒っている訳では無い。
このゲームでスキンを作る時めちゃくちゃ見栄を張った自分が悪いのだ。
もちろん見栄張ったっていつかはバレるとは思っていた。
けどあんな疑い方しなくていいだろう。
確かにここはリアルとゲームがごっちゃになってるからややこしいけど。
「マスターをツンツン、ツンツン、ツン!」
頰っ辺を激しくツンツンしてくる。
しかも、結構な回数。
かなり鬱陶しいんだが。
「ツンツンまだですかねぇ、ツンツン」
イラッ。
「止めなさい!」
キツめに怒ってしまった。
結構な怒鳴り具合いだったけど大丈夫かな?
「・・・・・・・・・・・・」
ナフィは黙ったままだ。
ちょっと大きな声出しすぎたかも知れない。
「ナフィ、ごめん怒りすぎたチュパッ」
・・・・・・チュパッ?
怒りすぎたのたを言った後になにか棒状のものが口の中に入った。
「あぁ、マスターのお口の中暖かくてホワホワしてて気持ちいい」
「・・・・・・」
こいつもう一回ツンツンする気だったな。
イラッ!イラッ!
「マスター指を離してくれませんか? あっダメ噛んじゃダメ痛いっ痛いっ! ギャーーーー!!」
そのまま口の中に入って来た指を噛みました。
もちろん本気で噛むと不味いので加減はしていたのだけど。
「酷いです! 最低ですよ! 女の子にそんな痛い事しちゃダメなんですよ!」
「でも人が怒ってる時に鬱陶しい事してくるナフィもどうかと思うけど?」
激しいテンポで互いにここからぶつかり合う。
客観的に見れば子供っぽい喧嘩に見える。
「怒ってるってそんな事知りませんよ! 私が何したって言うんですか!」
「女装させたりとかツンツンして来たじゃないか!」
「私の愛情表現じゃないですか!」
「お前はどっかの鳥か!」
「鳥じゃありませんよ! 噛みつき猿!」
「どこが猿だ! この淫乱ピンク!」
「何をこの女装チビ!」
「「フンッ!」」
2人共怒って同時に鼻を鳴らし互いに別の方向へ歩いて行った。
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