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第1章
第1話 『絶倫』スキル
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男女比が1:10000の世界に、『絶倫』スキルを持って転生したら――。
◆◇◆◇◆◇
目の前には、気を失って倒れている裸の女性。
その美しい肢体は、これでもかという程に白い液体がぶち撒けられ、汚されている。
「ふぅ~……」
ベッドの上で息を吐く。
さすがに『絶倫』のスキルを持ってしても連続10発はなかなかしんどい。
「凜音様……次はわたくしとお願いします」
いつの間にか部屋に入ってきていた1番目の妻、フランが顔を真っ赤に染め、下半身をモジつかせながら俺を見つめてくる。
「もちろん。けどベッドはか――真里愛が寝てるから……ソファでいい?」
「はい♡ ご奉仕いたしますわ♡」
言葉より早くフランが飛びついてきてそのままソファに押し倒される。
彼女の準備は万全だったようで、何の抵抗もなく受け入れられた。
「あっ♡ 大きっ、素敵、です♡ 凜音さまぁ……」
彼女が気絶するまでそう時間はかからなかった。
……。
……。
……。
「ふぅ~……」
座椅子にもたれかかり、ゆっくりと息を吐く。
ベッドとソファを白化粧の2人に占領されているからだ。
その2人をテーブル越しに見やり、感慨深い気持ちになる。
「ここまで長かったな……」
そう、確かあれは……大体3日くらい前だっけ?
明日から本格的に探索者としての活動が始まる。
少し――初心を忘れないように思い出しておこうか。この間のことを。
「失礼します。お掃除しに参りました」
そう思っていたところ、フランお付きのメイドさんがやってきて――。
「……掃除って、ソコのでしたか……」
「ふぁい、ひへいひひまへんほ……んっ」
小一時間後、黄昏れる場所をベランダに移し、ようやく俺は物思いに耽る事ができた。
そう、あれは3日前――。
◆◇◆◇◆◇
学校卒業を間近に控えた3月下旬。
俺――天城凜音はとある教室の前方に立っていた。
そして目の前には見知らぬ見目麗しい女性が十数人。
「あの……これは一体……?」
急に呼び出された俺、戸惑うことしかできない。
「凜音様! お慕いしております!」
「凜音様、私と幸せな家庭を築きましょう!」
「凜音様! 私と子作りックス!」
「凜音様!」
「凜音様ぁ!」
ノイローゼになりそうだ。
「理事長! これは一体何ですか!?」
この場に俺を呼び出した、施設の理事長に向かって叫ぶ。
いきなりたくさんの女性に囲まれて好き好き言われて……ノイローゼになりそうだと言ったがあれは嘘だ。正直たまらない。
なぜなら17年間も女性とほとんど隔離された施設で生活させられていたのだから!
性行為を行える健全な年齢までの保護という名目で! ふざけんな!
「何って……凜音くんが探索者を諦めて家庭を持つための策略だが?」
「策略って言っちゃダメでしょ!」
だが策略と知っていても抗えないものもある。いや、抗うけども。
俺はなんとしても探索者となって――!
「いいじゃないか。みんな美人だったり可愛かったり……もちろん、家柄も優秀だぞ? 当然処女だ。私もだが」
「処女です!」
「私も! それと母は高名な探索者です! 親子揃っていかがですか!?」
「私の実家は有名なお菓子メーカです! 毎日おいしいお菓子と私を召し上がってください! ……ばーじんってなぁに?」
よし、夢は諦めよう。大人になると子どもの頃の夢はどうでも良くなるもんだ。目の前の美女たちとのハーレムの前には全てが霞む。
「俺は――」
「わかってはいたがダメか。やれやれ、君の決意は揺るがないみたいだな」
「――当然じゃないですか!」
俺を何だと思っているんだ、この人は。
「男性が貴重な世の中なんだ。できれば本当に諦めてほしいんだがな、危険なことは」
「それでも探索者となって自らの手で成し遂げたいのです! 俺は誰かに与えられたもので満足できる男じゃありません!」
種の存続として貴重な男性は、16歳になると施設を離れ、代わりに保護区で手厚く扱われることになる。住居はもちろん、贅沢品や今みたいに女性を充てがわれる。本当は非常に魅力的な話ではあるが、そうもいかないのだ。
なぜなら、俺は知っているから。この世界が近い内に滅びるってことを(転生時の女神談)!
そのためにもダンジョンを探索してモンスターを倒して……とにかく強くならなければならないのだ!
「……素敵……」
「私、凜音様をお支えしたい……!」
「探索者の先輩として私が導いてあげるわ!」
「あめちゃんあげるの!」
だと言うのにこの女性たちは依然俺を罠にかけようとしてくるっ……!
心がメトロノームのように揺れ動いているッ!
「俺は――」
「ふむ、仕方がない。いい加減認めよう、君の崇高な意思を。みなさん、お下がりください」
――あ。
「えー!? もう少しだと思ったのにぃ!」
「このムラムラはどうしてくれんだよっ!」
「あめちゃん……」
非難轟々といった感じで退出していく女性たち。
「……」
陥落までもう少しだったのに……。
とはいえ、彼女らも本気で俺のことが好きな訳じゃないだろうから別にいいんだけど。
“貴重な男性”ということだけで求められているだけだろうし。
「……そんなに探索者になりたいのか? あんな美女たちを差し置いて……確かに名誉は得られるかも知れないし、国の経済には欠かせないものではあるが……」
探索者の道が本当に正しい選択なのかどうか迷い始めていたところだったんですけどね。あなたのお陰で選択の余地がなくなりました。
「もちろんです! 未だ見ぬダンジョンの財宝を探り当て、平和のためにモンスターと戦う! そんな、人々に憧れられる探索者になるのが俺の大願です!!!」
嘘でぇす! 本当は仕方なくでぇす!
「……わかった。そのことで宝条財閥の会長が君と話したいことがあるそうだ。今夜時間を取るように」
「あ、はい……」
宝条財閥の会長か……苦手なんだよね。
◆◇◆◇◆◇
目の前には、気を失って倒れている裸の女性。
その美しい肢体は、これでもかという程に白い液体がぶち撒けられ、汚されている。
「ふぅ~……」
ベッドの上で息を吐く。
さすがに『絶倫』のスキルを持ってしても連続10発はなかなかしんどい。
「凜音様……次はわたくしとお願いします」
いつの間にか部屋に入ってきていた1番目の妻、フランが顔を真っ赤に染め、下半身をモジつかせながら俺を見つめてくる。
「もちろん。けどベッドはか――真里愛が寝てるから……ソファでいい?」
「はい♡ ご奉仕いたしますわ♡」
言葉より早くフランが飛びついてきてそのままソファに押し倒される。
彼女の準備は万全だったようで、何の抵抗もなく受け入れられた。
「あっ♡ 大きっ、素敵、です♡ 凜音さまぁ……」
彼女が気絶するまでそう時間はかからなかった。
……。
……。
……。
「ふぅ~……」
座椅子にもたれかかり、ゆっくりと息を吐く。
ベッドとソファを白化粧の2人に占領されているからだ。
その2人をテーブル越しに見やり、感慨深い気持ちになる。
「ここまで長かったな……」
そう、確かあれは……大体3日くらい前だっけ?
明日から本格的に探索者としての活動が始まる。
少し――初心を忘れないように思い出しておこうか。この間のことを。
「失礼します。お掃除しに参りました」
そう思っていたところ、フランお付きのメイドさんがやってきて――。
「……掃除って、ソコのでしたか……」
「ふぁい、ひへいひひまへんほ……んっ」
小一時間後、黄昏れる場所をベランダに移し、ようやく俺は物思いに耽る事ができた。
そう、あれは3日前――。
◆◇◆◇◆◇
学校卒業を間近に控えた3月下旬。
俺――天城凜音はとある教室の前方に立っていた。
そして目の前には見知らぬ見目麗しい女性が十数人。
「あの……これは一体……?」
急に呼び出された俺、戸惑うことしかできない。
「凜音様! お慕いしております!」
「凜音様、私と幸せな家庭を築きましょう!」
「凜音様! 私と子作りックス!」
「凜音様!」
「凜音様ぁ!」
ノイローゼになりそうだ。
「理事長! これは一体何ですか!?」
この場に俺を呼び出した、施設の理事長に向かって叫ぶ。
いきなりたくさんの女性に囲まれて好き好き言われて……ノイローゼになりそうだと言ったがあれは嘘だ。正直たまらない。
なぜなら17年間も女性とほとんど隔離された施設で生活させられていたのだから!
性行為を行える健全な年齢までの保護という名目で! ふざけんな!
「何って……凜音くんが探索者を諦めて家庭を持つための策略だが?」
「策略って言っちゃダメでしょ!」
だが策略と知っていても抗えないものもある。いや、抗うけども。
俺はなんとしても探索者となって――!
「いいじゃないか。みんな美人だったり可愛かったり……もちろん、家柄も優秀だぞ? 当然処女だ。私もだが」
「処女です!」
「私も! それと母は高名な探索者です! 親子揃っていかがですか!?」
「私の実家は有名なお菓子メーカです! 毎日おいしいお菓子と私を召し上がってください! ……ばーじんってなぁに?」
よし、夢は諦めよう。大人になると子どもの頃の夢はどうでも良くなるもんだ。目の前の美女たちとのハーレムの前には全てが霞む。
「俺は――」
「わかってはいたがダメか。やれやれ、君の決意は揺るがないみたいだな」
「――当然じゃないですか!」
俺を何だと思っているんだ、この人は。
「男性が貴重な世の中なんだ。できれば本当に諦めてほしいんだがな、危険なことは」
「それでも探索者となって自らの手で成し遂げたいのです! 俺は誰かに与えられたもので満足できる男じゃありません!」
種の存続として貴重な男性は、16歳になると施設を離れ、代わりに保護区で手厚く扱われることになる。住居はもちろん、贅沢品や今みたいに女性を充てがわれる。本当は非常に魅力的な話ではあるが、そうもいかないのだ。
なぜなら、俺は知っているから。この世界が近い内に滅びるってことを(転生時の女神談)!
そのためにもダンジョンを探索してモンスターを倒して……とにかく強くならなければならないのだ!
「……素敵……」
「私、凜音様をお支えしたい……!」
「探索者の先輩として私が導いてあげるわ!」
「あめちゃんあげるの!」
だと言うのにこの女性たちは依然俺を罠にかけようとしてくるっ……!
心がメトロノームのように揺れ動いているッ!
「俺は――」
「ふむ、仕方がない。いい加減認めよう、君の崇高な意思を。みなさん、お下がりください」
――あ。
「えー!? もう少しだと思ったのにぃ!」
「このムラムラはどうしてくれんだよっ!」
「あめちゃん……」
非難轟々といった感じで退出していく女性たち。
「……」
陥落までもう少しだったのに……。
とはいえ、彼女らも本気で俺のことが好きな訳じゃないだろうから別にいいんだけど。
“貴重な男性”ということだけで求められているだけだろうし。
「……そんなに探索者になりたいのか? あんな美女たちを差し置いて……確かに名誉は得られるかも知れないし、国の経済には欠かせないものではあるが……」
探索者の道が本当に正しい選択なのかどうか迷い始めていたところだったんですけどね。あなたのお陰で選択の余地がなくなりました。
「もちろんです! 未だ見ぬダンジョンの財宝を探り当て、平和のためにモンスターと戦う! そんな、人々に憧れられる探索者になるのが俺の大願です!!!」
嘘でぇす! 本当は仕方なくでぇす!
「……わかった。そのことで宝条財閥の会長が君と話したいことがあるそうだ。今夜時間を取るように」
「あ、はい……」
宝条財閥の会長か……苦手なんだよね。
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