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第2章
第10話 ダンジョン探索を終えて
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帰還ゲートを潜り、外に出た後に人気のない場所に来た。
今まで一緒だったお姉さんたちも、空気を読んでくれたのか離れていってくれた。
「天城さん、先程のような……その、軽率な行動は控えて頂けると……」
そして今から反省会のようだ。お題はギャラリーの方々に今日の成果を大盤振る舞いした件についてらしい。
「天城さんがお優しいことは理解できました。しかし、世の男性のイメージ――傲慢で自己中心的なソレとの差で……女性が勘違いしてしまいますので」
わざとだよ?
「……」
そう、フランたちとの協議の結果、配信者としてのスタイルは『媚び媚びスタイル』で行くことにしたのだ! つまりは女性に優しく、甘い言葉を囁き、笑顔を絶やさず、純粋さを前面に。
今日は配信はなかったが、むしろなかったからこそ普段からこういう性格だと思わすことができる。広めてくれよ、みんな! 今日のこと!
「すみません、以後気をつけます」
気を付けるが、守るとは言っていない。
しかし、事前情報通り星奈さんはとても真面目な方みたいだ。こういった策のようなものは良しとしない気がする。
実は今回サポートを依頼するにあたり、『アヘ顔ダブルピース』のことをフランたちが調べてくれたのだ。
その結果彼女ら――特に星奈さんは真面目でおかたい部分があり、そして……男嫌いの可能性があるとのことだった。先程のセリフや行動からもその可能性は十分窺えた。
そこで彼女らの中に内通者……というには些か物騒だが、物事を都合よく――円滑に進めてくれるように別途依頼した人がいる。
「まぁまぁ☆ いいじゃないですか、それも凜音さんの魅力ってことで☆」
彼女、十六夜ミコさん。ギャルっぽい見た目の明るい人だ。
何で買収されたかは知らないが、快く協力してくれるそうだ。
「むむ。そ、そう言うなら……そうかも知れないな」
ふっ、以前の男とは違うってことを教えてやろうではないか。過去の男のことなんか忘れさせてやんよ!
「他に……いい意味で気になったのは、思った以上に戦い方がスムーズで驚きました。次は難易度を上げてもいいかも知れません」
「普通は初めてモンスターと出会ったらビックリしちゃうもんね!」
「あ、あはは。学校の特別授業で頑張りましたから!」
本当は施設を抜け出してダンジョンに行ってたりしたから……とは言えないね!
「それにしても最初はモンスターを殺せと言われても尻込みするものですが……大抵の人はここで躓きます」
「……」
確かに始めてモンスターを倒したときは気持ち悪くて泣いたかも! 結構前だけど。
「きっと凜音さんは戦いに対して心構えが違うんだよ! わざわざ男性なのに探索者目指してるんだから。ね!」
「そうです! 覚悟ガン決まりですみません!」
フォローありがとうございます、フランの息がかかったミコさん!
「そうですね。我々も見習って今一度気を引き締めましょう。他にも――」
本当にこの人は真面目なんだなぁ。騙されやすいし。内通者さんがいなければスムーズにいかなかったかもしれないな。
「……」
そしてもう1人のメンバー、雪さんは何を考えているのかわからない。
無表情で俺を見続けている。
「……」
「……」
ウインクをしてみると、ウインクを返してくれた。できてなかったけど。
というか、ジト目というのだろうか、常に目が半分くらいしか開いていない。
「……(ポッ)」
しばらく見続けていると、顔を染められ、そっぽを向かれた。
ちょっと可愛いじゃないか。
「――ということなのですが、いかがでしょうか?」
「えっ!? あーそうですね~……」
やべ、聞いてなかった!
「確かに、ボスの中には死んだふりして不意打ちをしてくるやつがいるから気をつけたほうがいいね!」
「はい、気をつけます!」
ありがとう、フランの吐息まみれのミコさん!
「それと――」
「疲れた。早く帰りたい」
俺もそう思ってたとこ! このままお小言タイムが延々と続くかと思っていたところ、いいタイミングで雪さんが声をあげてくれた。
「む。まぁいいか……では最後に探索者ギルドに行って利用方法をお教えしましょう!」
探索者ギルドとな。
今まで一緒だったお姉さんたちも、空気を読んでくれたのか離れていってくれた。
「天城さん、先程のような……その、軽率な行動は控えて頂けると……」
そして今から反省会のようだ。お題はギャラリーの方々に今日の成果を大盤振る舞いした件についてらしい。
「天城さんがお優しいことは理解できました。しかし、世の男性のイメージ――傲慢で自己中心的なソレとの差で……女性が勘違いしてしまいますので」
わざとだよ?
「……」
そう、フランたちとの協議の結果、配信者としてのスタイルは『媚び媚びスタイル』で行くことにしたのだ! つまりは女性に優しく、甘い言葉を囁き、笑顔を絶やさず、純粋さを前面に。
今日は配信はなかったが、むしろなかったからこそ普段からこういう性格だと思わすことができる。広めてくれよ、みんな! 今日のこと!
「すみません、以後気をつけます」
気を付けるが、守るとは言っていない。
しかし、事前情報通り星奈さんはとても真面目な方みたいだ。こういった策のようなものは良しとしない気がする。
実は今回サポートを依頼するにあたり、『アヘ顔ダブルピース』のことをフランたちが調べてくれたのだ。
その結果彼女ら――特に星奈さんは真面目でおかたい部分があり、そして……男嫌いの可能性があるとのことだった。先程のセリフや行動からもその可能性は十分窺えた。
そこで彼女らの中に内通者……というには些か物騒だが、物事を都合よく――円滑に進めてくれるように別途依頼した人がいる。
「まぁまぁ☆ いいじゃないですか、それも凜音さんの魅力ってことで☆」
彼女、十六夜ミコさん。ギャルっぽい見た目の明るい人だ。
何で買収されたかは知らないが、快く協力してくれるそうだ。
「むむ。そ、そう言うなら……そうかも知れないな」
ふっ、以前の男とは違うってことを教えてやろうではないか。過去の男のことなんか忘れさせてやんよ!
「他に……いい意味で気になったのは、思った以上に戦い方がスムーズで驚きました。次は難易度を上げてもいいかも知れません」
「普通は初めてモンスターと出会ったらビックリしちゃうもんね!」
「あ、あはは。学校の特別授業で頑張りましたから!」
本当は施設を抜け出してダンジョンに行ってたりしたから……とは言えないね!
「それにしても最初はモンスターを殺せと言われても尻込みするものですが……大抵の人はここで躓きます」
「……」
確かに始めてモンスターを倒したときは気持ち悪くて泣いたかも! 結構前だけど。
「きっと凜音さんは戦いに対して心構えが違うんだよ! わざわざ男性なのに探索者目指してるんだから。ね!」
「そうです! 覚悟ガン決まりですみません!」
フォローありがとうございます、フランの息がかかったミコさん!
「そうですね。我々も見習って今一度気を引き締めましょう。他にも――」
本当にこの人は真面目なんだなぁ。騙されやすいし。内通者さんがいなければスムーズにいかなかったかもしれないな。
「……」
そしてもう1人のメンバー、雪さんは何を考えているのかわからない。
無表情で俺を見続けている。
「……」
「……」
ウインクをしてみると、ウインクを返してくれた。できてなかったけど。
というか、ジト目というのだろうか、常に目が半分くらいしか開いていない。
「……(ポッ)」
しばらく見続けていると、顔を染められ、そっぽを向かれた。
ちょっと可愛いじゃないか。
「――ということなのですが、いかがでしょうか?」
「えっ!? あーそうですね~……」
やべ、聞いてなかった!
「確かに、ボスの中には死んだふりして不意打ちをしてくるやつがいるから気をつけたほうがいいね!」
「はい、気をつけます!」
ありがとう、フランの吐息まみれのミコさん!
「それと――」
「疲れた。早く帰りたい」
俺もそう思ってたとこ! このままお小言タイムが延々と続くかと思っていたところ、いいタイミングで雪さんが声をあげてくれた。
「む。まぁいいか……では最後に探索者ギルドに行って利用方法をお教えしましょう!」
探索者ギルドとな。
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