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第3章
第42話 俺、今日この娘とえっちする
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結局あの後何もせず、しばらくして真世さんと合流して自宅へと戻った俺達。
その日は色々と疲れていたこともありそのまま寝たのだが……。
「まさか、あの状態で抱かれていないとは……あなた、自分がどれほど恵まれた立場かわかってらっしゃいますの?」
「……ぅぅ……」
翌朝、雪さんとともにフランに呼び出された俺は彼女に詰められていた。
「そ、その……嬉しすぎて……心臓が爆発してしまいまして……」
「はぁ……意中の男性と結ばれるまたとない機会でしたのに、心臓が爆発したくらいで気絶するなんて……」
「うぅ、仰るとおりです……」
彼女の言うことが本当なら死んでもおかしくないことだからね、仕方ない。
「それに、こう言ってはなんですが今回の――」
「フラン」
彼女の言おうとしていることを首を振って遮る。
おそらく、雪さん本来の役割であったサポートのことだろう。正直な話、足手まといとは口が裂けても言わないが、アラクネ戦では他にやりようがあったのは事実ではある。
自身の『収納』から色々取り出したり、手刀とかでもいけたかも知れない。
しかし彼女が必死になって頑張る姿を見ていたかったから……なんて言ったら怒られること間違いなし。
「……凜音様がそういうのであれば、その件はいいでしょう。望外の結果を招くことにもなりましたし」
「そうですよ! 第3覚醒なんて宝条大和の伝記でしか聞いたことないですもん! ちょっと見せてくださいよぉー!」
まひるちゃんが目をキラキラさせながら、そんな要求をしてくる。
「……多分スキルは使えないよ」
「えー? 何でですかぁー!? いいじゃないですか減るもんでもないしっ!」
減るけどね、魔力。いや、魔力が問題ではない。
「せっかくならフランに『鑑定』してもらおうかな。俺もなんとなくでしかわからないし」
「はい♡ 隅から隅まで見させていただきますわぁ~♡ “気高く咲け”“歓び舞え”『鑑定』!」
さっきまで雪さんを詰めていた人間と同じとは思えないような声と瞳でじっくりねっとりと見られてる。目がハートに見えるのは気のせいだろうか。
「第3の聖句、“世界の終焉”。固有スキル『他者発電』――」
物々しい言葉に、これまた微妙なスキル名……『自己発電』じゃなかっただけマシかも知れない。意味はわからないけども。
「な、なんですのこの説明は……『お嫁さんとのイチャラブえっちで電力が溜まりまぁーす! 産めよ増やせよピュッピュせよー!』とは一体……?」
「……」
頭痛が痛い……腹が腹痛だ……ストレスで精神が圧迫される……。
「………………つまり、えっちで電気を溜めてそれを放出するってこと? さすが凜音様、いやらしいっ!」
説明文の後半はなかったことにしたね。それが正解か。
「出してるのに溜まるなんて不思議ねぇ~♪ 今日は1日ピュッピュちまちょうねぇ~♪」
「マ――真里愛、秒で淫乱ママになるのやめて」
後でこの話が終わったら……いや、それは明日以降に持ち越しだ。今日は雪さんとおデートに行くんだもの。
「今日はこの後雪さんとデートに行くんだ。ちょっと都心の方に行ってくるよ」
「……まあ! おデートとは素敵ですわね!」
一瞬顔を曇らせたのを見逃す俺ではなーい!
「フランも、もしよければ明日以降で都合の良い日におデートに――」
「明日! 明日ちょうど予定が空いておりますわ!」
「お嬢様、明日も学校では……?」
「臨時休校ですわぁ~~~! 凜音様とのおデート記念日ですもの!」
何と可愛らしいお嬢様だろうか。
「ははは、これからもたくさんいろんなことをしてたくさん記念日を作ろうね」
「――っ!? はぅぅ~~~……」
あ、倒れた。事前に察知してか真世さんが受け止めたけど。
「嬉しさが限界突破して気絶してしまいましたね。ここは我々にお任せを、凜音様はおデート様に向かってくださいませ」
「……ありがと」
まぁ大丈夫だろう。
◆◇◆◇◆◇
「こ、ここが秋葉原でしゅ……ダンジョンで取れた様々な魔道具が集まる場所です……」
噛んだね。
「噛んだね」
「……凜音さんのいじわる」
凜音“さん”? 昨日は寝言で凜音“くん”と呼んでいたのに。
「今日は凜音“くん”って呼ばないの?」
「ななな、何のことでしょうか……早くお店を見て回ろ、そうしよ?」
どうやら彼女にとっては“くん”で呼ぶ方が高度らしい。とても恥ずかしがっている。
「それじゃあ、行こっか!」
「――あ……う、うん……」
差し出した手をそっと握り返してくれる雪さん。もちろん照れて俯いてるけど。
かわいすぎてもうさ……。
俺、今日この娘とえっちする!!!
「きょ、今日は私が案内するね。デデデ、デートプランを考えて来てるから」
俺の心の叫びなど知らんとばかりに雪さんがキリッとした顔で宣言する。
「いいの? それじゃあお願いするね」
「う、うん!」
その日は色々と疲れていたこともありそのまま寝たのだが……。
「まさか、あの状態で抱かれていないとは……あなた、自分がどれほど恵まれた立場かわかってらっしゃいますの?」
「……ぅぅ……」
翌朝、雪さんとともにフランに呼び出された俺は彼女に詰められていた。
「そ、その……嬉しすぎて……心臓が爆発してしまいまして……」
「はぁ……意中の男性と結ばれるまたとない機会でしたのに、心臓が爆発したくらいで気絶するなんて……」
「うぅ、仰るとおりです……」
彼女の言うことが本当なら死んでもおかしくないことだからね、仕方ない。
「それに、こう言ってはなんですが今回の――」
「フラン」
彼女の言おうとしていることを首を振って遮る。
おそらく、雪さん本来の役割であったサポートのことだろう。正直な話、足手まといとは口が裂けても言わないが、アラクネ戦では他にやりようがあったのは事実ではある。
自身の『収納』から色々取り出したり、手刀とかでもいけたかも知れない。
しかし彼女が必死になって頑張る姿を見ていたかったから……なんて言ったら怒られること間違いなし。
「……凜音様がそういうのであれば、その件はいいでしょう。望外の結果を招くことにもなりましたし」
「そうですよ! 第3覚醒なんて宝条大和の伝記でしか聞いたことないですもん! ちょっと見せてくださいよぉー!」
まひるちゃんが目をキラキラさせながら、そんな要求をしてくる。
「……多分スキルは使えないよ」
「えー? 何でですかぁー!? いいじゃないですか減るもんでもないしっ!」
減るけどね、魔力。いや、魔力が問題ではない。
「せっかくならフランに『鑑定』してもらおうかな。俺もなんとなくでしかわからないし」
「はい♡ 隅から隅まで見させていただきますわぁ~♡ “気高く咲け”“歓び舞え”『鑑定』!」
さっきまで雪さんを詰めていた人間と同じとは思えないような声と瞳でじっくりねっとりと見られてる。目がハートに見えるのは気のせいだろうか。
「第3の聖句、“世界の終焉”。固有スキル『他者発電』――」
物々しい言葉に、これまた微妙なスキル名……『自己発電』じゃなかっただけマシかも知れない。意味はわからないけども。
「な、なんですのこの説明は……『お嫁さんとのイチャラブえっちで電力が溜まりまぁーす! 産めよ増やせよピュッピュせよー!』とは一体……?」
「……」
頭痛が痛い……腹が腹痛だ……ストレスで精神が圧迫される……。
「………………つまり、えっちで電気を溜めてそれを放出するってこと? さすが凜音様、いやらしいっ!」
説明文の後半はなかったことにしたね。それが正解か。
「出してるのに溜まるなんて不思議ねぇ~♪ 今日は1日ピュッピュちまちょうねぇ~♪」
「マ――真里愛、秒で淫乱ママになるのやめて」
後でこの話が終わったら……いや、それは明日以降に持ち越しだ。今日は雪さんとおデートに行くんだもの。
「今日はこの後雪さんとデートに行くんだ。ちょっと都心の方に行ってくるよ」
「……まあ! おデートとは素敵ですわね!」
一瞬顔を曇らせたのを見逃す俺ではなーい!
「フランも、もしよければ明日以降で都合の良い日におデートに――」
「明日! 明日ちょうど予定が空いておりますわ!」
「お嬢様、明日も学校では……?」
「臨時休校ですわぁ~~~! 凜音様とのおデート記念日ですもの!」
何と可愛らしいお嬢様だろうか。
「ははは、これからもたくさんいろんなことをしてたくさん記念日を作ろうね」
「――っ!? はぅぅ~~~……」
あ、倒れた。事前に察知してか真世さんが受け止めたけど。
「嬉しさが限界突破して気絶してしまいましたね。ここは我々にお任せを、凜音様はおデート様に向かってくださいませ」
「……ありがと」
まぁ大丈夫だろう。
◆◇◆◇◆◇
「こ、ここが秋葉原でしゅ……ダンジョンで取れた様々な魔道具が集まる場所です……」
噛んだね。
「噛んだね」
「……凜音さんのいじわる」
凜音“さん”? 昨日は寝言で凜音“くん”と呼んでいたのに。
「今日は凜音“くん”って呼ばないの?」
「ななな、何のことでしょうか……早くお店を見て回ろ、そうしよ?」
どうやら彼女にとっては“くん”で呼ぶ方が高度らしい。とても恥ずかしがっている。
「それじゃあ、行こっか!」
「――あ……う、うん……」
差し出した手をそっと握り返してくれる雪さん。もちろん照れて俯いてるけど。
かわいすぎてもうさ……。
俺、今日この娘とえっちする!!!
「きょ、今日は私が案内するね。デデデ、デートプランを考えて来てるから」
俺の心の叫びなど知らんとばかりに雪さんがキリッとした顔で宣言する。
「いいの? それじゃあお願いするね」
「う、うん!」
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