男女比1:10000の異世界に転生、『絶倫』スキルで世界を救う~金と女とダンジョン配信~

ハムうさ

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第4章

第68話 愚者何も考えず、更なる愚者はそれを嘲る

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 配信も終わり、改めて赤火せっかさんの方を向く。

「お手合わせありがとうございました! さすがSランクの方、お強いですね」
「何、お互い手加減の中での勝負……そうだろ? 黒騎士さんよ」

 最後の言葉は俺の耳元で、他の誰にも聞こえないようにささやく赤火さん。強い人にはバレてしまうというのは本当だったか。
 それはそれとして、香水の匂いがキツイ。

「あ、あはは~……」
「それも含め、困った時はいつでも呼べ。気が向いたら助けてやる。今日負けた借りだ」
 おぉ、何だか他の女性達とは違う感じ! 何ていうか、なびかない感じが!

「凜きゅん、この人は硬派こうは気取ってますけどただのあなたのファンですから。Sランクが昼間からこんな所にいる理由を考えてみてください」
 赤火さんとの会話に割って入ってきたのは……さっき『みんなで囲めばれる』って言ってた人だ。

「……その言葉、そっくりお前に返すよ。Sランクパーティ『輝きの賢者ルミナス・セージ』のルミナ」
「あら、戦いのことしか脳に入らないあなたに覚えて頂けていたとは。光栄ですね」
「戦いのことだけじゃねぇよ! 最近は凜音のことで頭が一杯だ!」
「どうですか凜きゅん、この人バカでしょう?」
 ……何も言えねぇ……。

 どうやら赤火さんと仲の良いらしいルミナさん。
 赤火さんと同じストレートの金髪ではあるが、服装は対象的に露出ろしゅつがほとんどないローブのようなものを着ている。糸目というのだろうか、おだやかそうな顔をしており、全体的におしとやかな印象だ。ただし胸の大きさもSランクでムチムチ、印象が一転してドエロいものとなるから不思議だね。

「ルミナさんもSランクの方なんですよね! いつかお2人に肩を並べられるように頑張ります!」
「うふふ。はい、いつでも私を頼ってくださいね。この脳筋バカのことは放っておいて」
「おいテメェ! いい加減ウゼェぞ!」
「あらあら、これは失礼しました。おびに温泉宿の招待券を差し上げます。今すぐ行かれてはどうですか?」
「結構だ! そうやってオレを遠ざけるつもりだろうが!」
「はい。凜きゅんの平穏へいおんのために」

 放って置くといつまでも続けそうだな、この2人。

「え、えっと~……さきほど赤火さんが助けてくれたことも、ルミナさんがそうやって思ってくれてることも嬉しいですよ!」
「――なっ!? お前……いいだろう」
「――まあ! ふふ……いいでしょう」
 2人同時に何かを納得し、そして同時に地面に横たわる。一体彼女たちに何があったのだろうか。

「少しばかり緊張するが……構わんっ!」
「少々恥ずかしいですが……おいでください」
 一体彼女たちは何を言っているのだろうか。

「オレとお前の気持ちは既に1つ! ならばヤることも1つだ!」
「兵は神速しんそくたっとぶ……安心してください。良き妻、良き母となることをここにちかいます」
 ここって……探索者ギルドの訓練場なんだけど……。

「バカと天才は紙一重と言うけど、この2人は両方バカ。間違いない」
「雪さん……」
 本当のことだけど!

「何だとっ!? 貴様誰だ!」
「『アヘピス』のサポート担当、初代はつしろ雪さんですね。かわいい凜きゅんの、たかが補佐役であるあなたが何用ですか?」
 失礼にもほどがある!

「いいの? そんなこと言って」
「……あん?」
「……はて?」
 珍しく勝ちほこった顔の雪さん。無表情だけど。

「私はあなた達よりもはるか高みにいる。あなた達のような浅瀬にいる人間とは違う」
 あれ、それって以前ミコさんに言われたことと似てる……やっぱり相当悔しかったんだ。
 なんて考えていると、雪さんの顔が近づいてきてキスをされた。

「さすがのあなた達でもわかるでしょ?」
「――なっ!? 何を!?」
「雪さん、先程の無知で蒙昧もうまいな振る舞い、どうかお許しください。私はこのバカと違って貴方がたにとって有用な人間であることを証明しましょう。まずは――」

 雪さんがチラッと俺の方を見る。
 どうやら話すことに夢中なルミナさんと状況を理解しきっておらず混乱している赤火さんを引き付けてくれるようだ。

「……(ありがとう)」
「……(コク)」

 あの2人はほっといて試験の続きに行こう、そうしよう……。
 


 ちなみに、ミコさんは配当金を抱えて飲食スペースで周囲の人と騒いでいた。

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