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第5章
第77話 ココ(おへその下辺り)
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「うぉぉぉぉ!!!」
腹のそこから……いや、魂の奥からの叫び声を上げながらゴーレムに立ち向かう星奈さん!
「――お? ぐべっ!?」
「ゴ?」
星奈さんの渾身の一撃が繰り出されると思いきや、急に間抜けな声をだして立ち止まった彼女。もちろんその隙に思いっきりぶん殴られた。
これは死んだかも知れん。
【何してるのぉ!?】
【今のは痛いってぇ!】
【死んだな……】
「……くっくっく……」
「……?」
「……あっはっは……」
「……」
やはり壊れてしまった様子の星奈さん。
仕方がない、ここは俺が……。
「わーっはっはっはぁっ! “凛として立て”!“厳然と在れ”! そして――“難攻不落”!!!」
「!?」
これは……まさか!
【第3聖句!?】
【まぢか!!!】
【覚醒したってこと!?】
【第3聖句なんて小説でしか聞いたことない! ……あと魔人……】
「『身体強化ぁぁ!!!』 うぉぉぉぉーーー!!!」
「ゴ!?」
いや『身体強化』って! 誰でも使える身体強化が目覚めたってこと!?
「『これは……目覚めたスキルは防御用の固有スキルのようですわ。なので攻撃面では第3の出力で身体強化できるだけということ……ですわペン!』」
なるほど……。
しかし確かに先程までとは動きが違う。
ゴーレムのパンチよりも星奈さんの動きのほうが早い!
「おらぁっ! うりゃぁあああ!」
「ゴ……ゴゴ……」
星奈さんのラッシュにゴーレムも仰け反っている!
「とどめだぁーーーっ!!!」
ゴーレムの胸部に、今日1番の右ストレートが叩き込まれる!
【やったか!? (10000円)】
【やりましたね! (10000円)】
星奈さんもゴーレムも動きを止める。
しかし胸部にはどう見てもヒビ1つない……仕方がない。
「……ゴ……ゴゴゴ!」
「なっ!? 確かに手応えはあったのにっ!」
その手応え、勘違いですよ。
「ゴ……ゴォォォ!!!」
「くっ!」
再びゴーレムが星奈さんを見据え、拳を大きく振り上げた時、本当にゴーレムの動きが止まった。
「星奈さん、今です! 思いっきり殴り飛ばしてください!」
「――! ああ! “凛として立て”“厳然と在れ”“難攻不落”そして――“好きだ凜音!!!”」
【第4聖句だとぉぉ!?】
【そんなの聞いたことない!】
【いや……勝手に言ってるだけだと……】
固有スキル、『凜音が不覚にもちょっとだけドキッとする』。
ちょっとだけね。
「だぁぁぁぁっ!!!」
「ゴ……ゴゴゴ……」
星奈さんの拳が届いた瞬間、待ちかねたとでも言うように、そして端を切ったかのようにゴーレムが崩れ落ちる。
「決着ゥゥーーーッ!!」
「……」
消える間際、ゴーレムが微笑んだ気がした。どこが顔かわからないけど。
【やったぞ……マジでやったんだ! (10000円)】
【ステゴロでアダマンタイトゴーレムを……脳筋も捨てたものではありませんね (10000円)】
【攻撃型タンク……これが彼女の答え、か (10000円)】
【8888888888 (8888円)】
「すごいですよ、星奈さん……おや?」
ゴーレムが消えた場所、宝箱とは異なる何かが落ちていた。
「む? これは……盾、か?」
「『……材質は全て純度100パーセントのアダマンタイト製、特殊効果で装備者の身体能力向上や回復機能つき……めちゃくちゃですわ……!』」
【お嬢様が『ペン』を忘れるってことは相当だな (10000円)】
【ゴーレムの贈り物ってことかな? (10000円)】
【殴り合って友情が芽生える……ヤンキー漫画かな? (10000円)】
……あれ、マフリルのときもそうだったような……。
「……ありがたく頂くとしよう。マンタ、お前との戦いは忘れない」
マンタ……? アダ“マンタ”イト……?
「いや、そんなことよりも……」
忘れないと言った相手を『そんなことよりも』と言い放った星奈さんが、傷だらけで血も滲んで赤くなった顔を……いや、それだけじゃないよね。
「私の気持ち、伝わったか?」
「……はい」
「うむ……うむ! 好きだ、凜音! 生涯共に在ろう!」
盾を放り投げ、俺を抱きしめる星奈さんは……戦う者の香りがした。
【これは祝福せざるを得ない (10000円)】
【悔しいけどおめでとう! (10000円)】
【私もちょっとゴーレムと死合ってくる! (10000円)】
「よかったねっ☆」
「これで全て丸く収まる」
「むぅ~、ちょっとだけ悔しいかもぉ~!」
「『おめでとうございますわペン! ということで、凜音様に変わってわたくしが……今日の配信はこれまでですわペン!』」
……。
……。
……。
「私じゃなきゃ見逃しちゃうとこだったね、お兄ちゃん♡」
「ななな、何を……!?」
まさか……!
小声で第3聖句まで解放してなんやかんやで超高速でゴーレムの背後からコアを破壊したことがバレてるなんてことはないはず!
「お兄ちゃん♡ 内緒にしててあげる代わりにぃ~、私のココぉ、ウズウズしてきちゃったぁ♡」
「……」
バレてないはず……!
腹のそこから……いや、魂の奥からの叫び声を上げながらゴーレムに立ち向かう星奈さん!
「――お? ぐべっ!?」
「ゴ?」
星奈さんの渾身の一撃が繰り出されると思いきや、急に間抜けな声をだして立ち止まった彼女。もちろんその隙に思いっきりぶん殴られた。
これは死んだかも知れん。
【何してるのぉ!?】
【今のは痛いってぇ!】
【死んだな……】
「……くっくっく……」
「……?」
「……あっはっは……」
「……」
やはり壊れてしまった様子の星奈さん。
仕方がない、ここは俺が……。
「わーっはっはっはぁっ! “凛として立て”!“厳然と在れ”! そして――“難攻不落”!!!」
「!?」
これは……まさか!
【第3聖句!?】
【まぢか!!!】
【覚醒したってこと!?】
【第3聖句なんて小説でしか聞いたことない! ……あと魔人……】
「『身体強化ぁぁ!!!』 うぉぉぉぉーーー!!!」
「ゴ!?」
いや『身体強化』って! 誰でも使える身体強化が目覚めたってこと!?
「『これは……目覚めたスキルは防御用の固有スキルのようですわ。なので攻撃面では第3の出力で身体強化できるだけということ……ですわペン!』」
なるほど……。
しかし確かに先程までとは動きが違う。
ゴーレムのパンチよりも星奈さんの動きのほうが早い!
「おらぁっ! うりゃぁあああ!」
「ゴ……ゴゴ……」
星奈さんのラッシュにゴーレムも仰け反っている!
「とどめだぁーーーっ!!!」
ゴーレムの胸部に、今日1番の右ストレートが叩き込まれる!
【やったか!? (10000円)】
【やりましたね! (10000円)】
星奈さんもゴーレムも動きを止める。
しかし胸部にはどう見てもヒビ1つない……仕方がない。
「……ゴ……ゴゴゴ!」
「なっ!? 確かに手応えはあったのにっ!」
その手応え、勘違いですよ。
「ゴ……ゴォォォ!!!」
「くっ!」
再びゴーレムが星奈さんを見据え、拳を大きく振り上げた時、本当にゴーレムの動きが止まった。
「星奈さん、今です! 思いっきり殴り飛ばしてください!」
「――! ああ! “凛として立て”“厳然と在れ”“難攻不落”そして――“好きだ凜音!!!”」
【第4聖句だとぉぉ!?】
【そんなの聞いたことない!】
【いや……勝手に言ってるだけだと……】
固有スキル、『凜音が不覚にもちょっとだけドキッとする』。
ちょっとだけね。
「だぁぁぁぁっ!!!」
「ゴ……ゴゴゴ……」
星奈さんの拳が届いた瞬間、待ちかねたとでも言うように、そして端を切ったかのようにゴーレムが崩れ落ちる。
「決着ゥゥーーーッ!!」
「……」
消える間際、ゴーレムが微笑んだ気がした。どこが顔かわからないけど。
【やったぞ……マジでやったんだ! (10000円)】
【ステゴロでアダマンタイトゴーレムを……脳筋も捨てたものではありませんね (10000円)】
【攻撃型タンク……これが彼女の答え、か (10000円)】
【8888888888 (8888円)】
「すごいですよ、星奈さん……おや?」
ゴーレムが消えた場所、宝箱とは異なる何かが落ちていた。
「む? これは……盾、か?」
「『……材質は全て純度100パーセントのアダマンタイト製、特殊効果で装備者の身体能力向上や回復機能つき……めちゃくちゃですわ……!』」
【お嬢様が『ペン』を忘れるってことは相当だな (10000円)】
【ゴーレムの贈り物ってことかな? (10000円)】
【殴り合って友情が芽生える……ヤンキー漫画かな? (10000円)】
……あれ、マフリルのときもそうだったような……。
「……ありがたく頂くとしよう。マンタ、お前との戦いは忘れない」
マンタ……? アダ“マンタ”イト……?
「いや、そんなことよりも……」
忘れないと言った相手を『そんなことよりも』と言い放った星奈さんが、傷だらけで血も滲んで赤くなった顔を……いや、それだけじゃないよね。
「私の気持ち、伝わったか?」
「……はい」
「うむ……うむ! 好きだ、凜音! 生涯共に在ろう!」
盾を放り投げ、俺を抱きしめる星奈さんは……戦う者の香りがした。
【これは祝福せざるを得ない (10000円)】
【悔しいけどおめでとう! (10000円)】
【私もちょっとゴーレムと死合ってくる! (10000円)】
「よかったねっ☆」
「これで全て丸く収まる」
「むぅ~、ちょっとだけ悔しいかもぉ~!」
「『おめでとうございますわペン! ということで、凜音様に変わってわたくしが……今日の配信はこれまでですわペン!』」
……。
……。
……。
「私じゃなきゃ見逃しちゃうとこだったね、お兄ちゃん♡」
「ななな、何を……!?」
まさか……!
小声で第3聖句まで解放してなんやかんやで超高速でゴーレムの背後からコアを破壊したことがバレてるなんてことはないはず!
「お兄ちゃん♡ 内緒にしててあげる代わりにぃ~、私のココぉ、ウズウズしてきちゃったぁ♡」
「……」
バレてないはず……!
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