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第5章
第78話 新たな癖
しおりを挟む「くっ……こ、これでは身動きが取れないっ!?」
「はっはっは……いい眺めですねぇ」
「この私が油断するとは……」
「一糸纏わぬ姿で両手を縛られ拘束されるだなんて、よっぽど油断してたんですねぇ……」
「な、何をするつもりだ……! や、やめろぉ近づくなぁ! 顔を寄せるなぁ!」
「ふふ……香りますねぇ、戦う者の汗や匂いが……おや、これは――」
「ひぐっ!? そ、ソレは……さ、触らないでくれぇ~……」
「ふむ、こんなことされて興奮してるとは……あなたも期待していたのではないですか?」
「くっ! わ、私は屈しない……こんなことされても屈しない……んあぁぁんっ♡」
……。
……。
……。
ゴーレムダンジョンからの帰り道。送迎をしてくれている真世さんが道中で休憩をしたいと言い出し、他のみんなは食事へ。俺と星奈さんは……とあるホテルに来た。SMプレイ可能な設備付き。お陰で壁に拘束されたくっころ女騎士プレイができたよ。
どんだけ用意周到なんだろうね、真世さんは。
ということで、星奈さんと一戦交えてベッドで横たわりながら彼女の髪の毛を撫でる。
「……は、初めては……普通にイチャイチャしたかったのにぃ~……」
「ごめんて」
調子に乗りすぎたようだ。てっきり彼女も役に入り込んでくれてるのかと……。
「シャ、シャワーすら浴びてなかったのにぃ~……」
「すみませんって」
星奈さんのせいで新たな癖が芽生えてしまったかも知れなくて……。
「私がリードしたかったのにぃ~……」
「それは……」
雪さんもそんなこと言ってたけど、経験値的に無理だと思う。
「星奈さんが魅力的すぎて、自分が抑えられなくなりました!」
「……そうか。なら、仕方がないな」
そう言って、俺を胸に抱えるように抱きしめてくれる星奈さん。チョロい。あとまだお風呂に入ってないから香る。
「むっ! また大きくなって来たな。仕方がないやつめ」
「あ……星奈さん、無理しないで……」
「無理なものか。かわいい凜音のためならな。ほら、どうすれば気持ちいいか言ってくれ、何でもしてやるぞ」
全許容つよ甘女騎士さんの誕生であった。
「じゃあとりあえず目隠しして貰っていい?」
「へっ!? 何で目隠し――やめ、私は……私はぁーーー!!! ああああんっ♡」
◆◇◆◇◆◇
そして家に戻った俺達。
凜花としばらく2人っきりでお話をした後、星奈さんの能力をフランに確認して貰おうということで食堂に。
ちなみに、星奈さんも最近こちらに引っ越してきているぞ!
「“難攻不落”で得られた固有スキルは『完全無敵の砦』。簡単に言えば反射技ですわねペン。物理ならその分の衝撃が、魔法ならほぼそのまま反射されますわペン!」
今までもたまにこうして語尾が漏れてることがあったが、ランチョンの時の癖が残ってしまっていたんだろうなぁ。おかわいいお嬢様だこと。
「うむ! そんな気がしたからあの時は使わなかったのだペン!」
「使えばよかったと思うペン」
雪さんの言いたいこともわかるが、それだと――。
「それは盾を使うことになる。それだと凜音に認めてもらえなかっただろうからな! そのお陰で……いやらしいぞ!」
「照れ隠しにりおっちを殴らないでっ! 頭がへっこんじゃうよぉ~ペン★」
「俺に、じゃなくてアダマンタイトゴーレムに、だね。おそらくそのおかげで盾も手に入ったんだろうし」
「な、殴られたのに動じてないペン……! 痛みも感じないほどおバカさんになっちゃったペン……」
まひるちゃんのその言葉の方が傷つくぞ。
「ダンジョンボスに認められると特殊な報酬を貰える……ということなのでしょうかペン」
「ぴよよよよ~、ぴよっ♪」
「『わからない、ペン♪』って言ってますペン」
真世さんがマフリルに尋ね、その結果をまひるちゃんが通訳する。
「……い、いずれにせよ……気軽に試すわけには……い、いきませんわ……ね」
フランがヒクヒクしながら……何かを堪えるように言葉を紡ぐ。
「そうですねペン。あんな戦い方、もし愛する人がしていたら不安でどうにかなっちゃいそうですペン」
「ペ、ペン……さすがにやめてほしいですペン……」
「ははは、さすがに俺はあんなこと――」
「真世! まひる! いい加減にしなさいですわぁ~~~!!!」
フランの怒りが爆発したことでこの場はお開きに。
当然その後慰めおしりペンペンプレイをしたことは言うまでもない。
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