「因縁の相手」

著恋凛

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2章、特訓&初任務編

14話(30話)「Nちゃん」

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「分かった。で、今日はどうして出て来たんだ?」
「いやぁー。今日は質問コーナー。答えられる範囲で答えてあげるよ。」
「じゃあー、お前は誰だ?」
「Nちゃんだよ~。」
「は?殺すぞ。」
「歩希、口悪いぞ。」
「てか、なんで俺の前に現れた?」
「それは、歩希に助けを求めてる人がいるからね。」
「その助けを求めてる人って誰?」
「それは教えられないな。」
「まぁーいい、なんでお前は能力を知っている。」
「それは、その助けを求めてる人の能力を教えてるだけ。」
「質問じゃないけど、なんかお前をいると心地よいだよな。なんでか分かるか?」
「それ質問だよね。」
と呆れた顔で言った。
「分からないけど、私も君と居ると心地よいよ。」
「あっ!そうだ次の能力ってなんだ?」
「それは「オーバースモール」が出来たら教えてあげるよ。」
「そこをなんとか今教えてくれ。」
「ドンマイ!今日は速かったね。もう時間だ!」
「そんn」

また最後まで言わせてくれなかった。
「あら。もう起きたのね。」
「うん。今何時?」
「今4時よ。」
「なんでお前起きてんの?」
「こんな時間に起きるのなんて当たり前よ。」
「夕貴に残業もしてこんな速くから仕事を……泣ける。」
「残業はそうだけど朝は勉強よ。」
「眠くないのか?」
「もう慣れたわよ。」
「やば、お前いい子過ぎて泣ける。」
「そんないい子かしら?」
「めっちゃいい子だよ。勉強分からない所あるか?教えてあげるよ。」
「歩希に教えられるほど落ちぶれて無いわよ。」
「俺ってそんなバカ?」
「ありえないほどバカよ。でも戦闘中の頭の回転は速いと思うわ。」
「まぁーな。」
30分程夕貴と会話していた。
「勉強終わったから今から散歩するけど夕貴も行く?」
「行く」
と言い外に出た。
そして色々話ながら歩いた。
「あっ!そうだ今日は私と歩希達の同期でこれからの事、教えるから11時に8階の会議室に来て。」
「分かった。」
「あと蓮にも伝えといて。」
「分かった。で、ここどこだ?」
「分からない。」
「俺らってもしかして迷子か?」
「そうね。」
「今6時30分だぞ。」
「大変ね。2時間近く散歩してたから結構離れた所まで来ちゃったわね。」
「そうだなも。」
「語尾、どっかの借金返済ゲームのたぬきみたいになってるわよ。」
俺も夕貴も思考が停止していた。が
「あっ!スマホの地図をみたら、帰れるじゃない。」
「そうだな。」
と言い俺はスマホをだし夕貴と地図を見た。
「世田谷区?」
「この通り帰ればいいのよね?歩希任したわ。私、方向音痴だから。」
と言い俺にグッチョブと言う感じで親指を立てて来た。
「俺も地図読めねーよ。」
「何でよー。」
「お前も読めねーじゃねーか。」
「仕方ないは最終手段よ。」
と言い夕貴は俺からスマホを奪った。…
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