「因縁の相手」

著恋凛

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3章、海外!?ボディガード編

4話(53話)「親父!?」

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パーティー会場に着き驚いた。
「デカッ。」
俺はものすごく驚いていたのに、夕貴や奏斗さんは普通に入っていった。

パーティーが始まった1時間程経ったが未だに俺は夕貴の後ろでプルプルと震えていた。
夕貴が数歩歩いた時、金髪で青い目の夕貴同い年ぐらいの可愛い女の子が仁王立ちでなんか話しかけてきた。
※ここからは日本語じゃないです。
「久しぶりね。夕貴。」
「久しぶりね。って誰だっけ?」
「なっ!あなた、この私を忘れるなんて。」
「私の記憶の中にあなたみたいな人は居ないと思っけど。」
「シノアよ!ロビンソン・シノア。」
「まぁー、なんか聞いた事あるわね。」
「てか、あなたのボディガードひょろひょろじゃない。そんなんで、いざという時に守られるのかしら?なんかThe平凡って感じ、だからジャパンはダメダメなのよ。」
※ここからは日本語だよ!
なんか、聞こえた英語のボディガードとジャパンとジャスチャーでバカにされた感じが分かった。今、奏斗さんがトイレに行ってていないから確認し出来ないけど、絶対バカにされてると思い、夕貴の前に出てスマホの画面を見せた。
その画面には俺のTwitterのフォロワー数80万人が映している。
だが鼻で笑われ、スマホの画面を見せて来た。
「140万人だと……」
そして俺の心が折れ膝から崩れ落ちた。
そこに戻って来た奏斗さんは俺の事を見て引いてた。
「夕貴ちゃん、何があったの?」
「なんか、歩希が急に前に出て来て自信満々にフォロワー数を見せて、相手の方がフォロワー数が多くてこうなった。」
「そうなんすね。」
すると奏斗さんが俺の肩をトントン、と優しく叩き俺に「ドンマイwww」と笑いながら言われた。
恥ずかしくて俺は「ちょっとトイレに」と言ってその場から抜け出した。

数分間、ぷらぷら歩いていると、後ろから「よォ、バカ息子。」と昔よく聞いていた声がした。振り向かなくても分かる、この声は親父だ。なんでここにいる?と思ったが考えてみれば、昔は警察、今は世界にも名が知れる大企業の社長だから、ここに居ても不思議じゃない。
「なんだよ。親父。」
「なんでお前みたいな下級国民がここに居るんだよ?」
そう俺は親父が嫌いだ。性格や声、何もかも嫌いだ、特にこういうすぐに人を下に見るところが嫌いだ。
「ただのボディガードだよ。」
「お前が?誰の?」
「波崎 夕貴。」
「お前、対能力者撲滅局に入ったのか?」
「なんで親父が対能力者撲滅局の事をしっている?」
「そりゃ、俺は元対能力者撲滅局幹部だったからな。お前がどれ程の力か見てやる。外に来い。」…
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