「因縁の相手」

著恋凛

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最終章、全面戦争・・・編

20話(137話)「情報収集力」

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「はぁはぁ。」
俺は息を切らしながらも谷口がいるであろう部屋の前まで来た。
「フゥー」
大きく息を吸い、扉を押し開ける。
そのにはやはり谷口がいた。顔などは知らされていないが、空気で分かる。このピリピリで息苦しい空気。
「やっと来たか。」
そう言いながら谷口は俺の方に視線を向ける。
その顔を見た時俺の怒りは頂点に立つた。でも、落ち着かせる。怒りや不安は判断を鈍らせる。
「お前が桜を殺したのか?」
俺は淡々と自分の感情を押し殺して質問を投げかける。
「桜?あぁー、あの女幹部か。あいつは厄介だったからな。」
俺が谷口と闘えるのは偶然か必然か・・・必要ならば夕貴ちゃんに感謝しなきゃならないな。あと、大川にも。
そして俺は同時に身体能力5倍(オーバーオールでは無い)と動体視力5倍にする能力を使う。
「ドクンドクン」心臓の音がうるさいぐらいにその空間は静かだった。
俺はナイフを取り出し、一直線に谷口へと走り出す。
思いっきりナイフを振る。一撃二撃と何度も攻撃を仕掛ける。掠りはするが致命傷となるものは一撃も与えられなかった。
谷口はまだ武器すら手にしていない。と、思っていたら懐に手を伸ばした。そして何かを銃を取り出した。
「その戦法は分かりきってるんだよ。」
そう言い放ち、谷口の手を蹴る。銃は遠くに飛んでいき、谷口は驚いた様子を見せる。その時一瞬の隙が出来た。それを見逃す訳もなく、俺は谷口の頭を思いっきり蹴る。谷口は少し飛んで行ったあと綺麗に受身を取った。
谷口の懐にはまだ銃がある。そう思った俺は谷口との距離を詰めることはしない。
血の流れが早くなると同時に心拍数も上がる。身体は暑くなるが、正直そんな事どうでもいい。
「ドクンドクン」とさっきよりも早い間隔で心臓の音が聞こえる。
「なぜ俺の手をなんの迷いもなく蹴った?」
谷口は立ち上がってそんな質問をしてきた。
「聞いた。お前と闘ったことある人全員に。懐から出てくるのは銃系。刃物系は急にどこからか出て来るって。」
そう。俺はこの日のために谷口と闘ったことある人を調べあげ、情報収集をした。その結果がさっき言った、懐から出てくるのは銃系。刃物系は急にどこからか出て来る。と、いうものだ。
「事前に敵の行動攻撃パターンを調べ尽くすその情報収集力、人並み外れた身体能力。いいじゃんか。お前APOに入れよ。」
そんな事を言ってきた谷口に俺は怒りを露わにして言う。
「彼女を殺したやつの仲間になれるか。」 
「冷静さが足りないな。」
そう言われ、俺は冷静さを取り戻す。
谷口は懐から二挺目の銃を取り出すのだった。
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