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最終章、全面戦争・・・編
30話(147話)「眠りから覚める少女」
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「うぅーん」
そんな声を上げながら私こと前村穂乃果は起きる。
辺りを見回すと、そこはAPO本部前だった。なぜ、私はこんなところで寝てるの?
少し前の記憶を探る。すると、答えはすぐに出た。
「そうだ。お兄ちゃんが来たんだ。」
私は思わず声を漏らす。それに気づいた一人の少女?がこちらに歩み寄ってくる。
「前村穂乃果さん、ですよね?歩希の双子の妹の。」
近くに来てその少女の顔が見てる。その少女は波崎夕貴だった。
「はい。そうです。あなたは波崎夕貴さん?」
私は一応名前が合ってるか聞く。
「そうよ。」
あれ?なんだろう。今までなら、殺しにかかろうとしてたのに今はそれが無い。
「その感じだと薬が効いたのね。」
「薬?」
「そう。特効性洗脳解除薬。穂乃果さんは気づいていないと思うけど、あなたは羽場雅人に洗脳されてたのよ。」
洗脳?私はいつ洗脳されたのかを考えてみる。すると、意外と早く見つかった。
私が大柄な男に誘拐されてから数時間後に羽場は私のところに来た。
私は目隠しを付けられ、椅子?に座らされた。その時からだ。羽場の言う事が全て正しいと思い始めたのは。
でも、今は違う。お兄ちゃんがその特効性洗脳解除薬を私に使ってくれたのだろう。
私はお兄ちゃんに助けられてばっかりだ。なにか手助けをしたい。
「夕貴さん。お兄ちゃんは今どこへ?」
「正確な位置は分からないけど、岩元から無線通信が来てないところから推測するに、」
そういうと、夕貴さんはAPO本部の内装の地図を広げ、大きな廊下に指を指す。
「ここら辺ね。」
「ありがとうございます。」
私はそう言い、走り出そうとすると、夕貴さんに手を引っ張られる。
「待って。あなたは今怪我をしているのよ。そんな状態で行ってもあまり役には立たない。」
「大丈夫です。見た目程酷くないので。」
「待って。歩希のためにも。」
「なんでお兄ちゃんが出てくるんですか?」
「あなたが死んだら、たぶん歩希は一生自暴自棄になるわ。「俺のせいで妹が死んだ」って。だから、今は安静にして。」
そう言われてみると確かにそうだな、と、感じるなのでここは引き下がろう。
「なら、せめて私に出来ることは無いですか?」
「だったら、私の喋り相手になってくんない?一人で待ってるのも飽きて来たから。」
「わかりました。私でよければ。」
私は渋々OKするのだった。
俺と快知はようやく階段を降りきった。
「そんで岩元さんはどっちにいるの?」
「わからん。」
俺と快知はIQ3ぐらいの会話をする。
「これさ、詰んだくね?」
「それな。まー、とりま右方向に向かって歩くか。」
俺は快知の提案に乗り、歩き出すのだった。
そんな声を上げながら私こと前村穂乃果は起きる。
辺りを見回すと、そこはAPO本部前だった。なぜ、私はこんなところで寝てるの?
少し前の記憶を探る。すると、答えはすぐに出た。
「そうだ。お兄ちゃんが来たんだ。」
私は思わず声を漏らす。それに気づいた一人の少女?がこちらに歩み寄ってくる。
「前村穂乃果さん、ですよね?歩希の双子の妹の。」
近くに来てその少女の顔が見てる。その少女は波崎夕貴だった。
「はい。そうです。あなたは波崎夕貴さん?」
私は一応名前が合ってるか聞く。
「そうよ。」
あれ?なんだろう。今までなら、殺しにかかろうとしてたのに今はそれが無い。
「その感じだと薬が効いたのね。」
「薬?」
「そう。特効性洗脳解除薬。穂乃果さんは気づいていないと思うけど、あなたは羽場雅人に洗脳されてたのよ。」
洗脳?私はいつ洗脳されたのかを考えてみる。すると、意外と早く見つかった。
私が大柄な男に誘拐されてから数時間後に羽場は私のところに来た。
私は目隠しを付けられ、椅子?に座らされた。その時からだ。羽場の言う事が全て正しいと思い始めたのは。
でも、今は違う。お兄ちゃんがその特効性洗脳解除薬を私に使ってくれたのだろう。
私はお兄ちゃんに助けられてばっかりだ。なにか手助けをしたい。
「夕貴さん。お兄ちゃんは今どこへ?」
「正確な位置は分からないけど、岩元から無線通信が来てないところから推測するに、」
そういうと、夕貴さんはAPO本部の内装の地図を広げ、大きな廊下に指を指す。
「ここら辺ね。」
「ありがとうございます。」
私はそう言い、走り出そうとすると、夕貴さんに手を引っ張られる。
「待って。あなたは今怪我をしているのよ。そんな状態で行ってもあまり役には立たない。」
「大丈夫です。見た目程酷くないので。」
「待って。歩希のためにも。」
「なんでお兄ちゃんが出てくるんですか?」
「あなたが死んだら、たぶん歩希は一生自暴自棄になるわ。「俺のせいで妹が死んだ」って。だから、今は安静にして。」
そう言われてみると確かにそうだな、と、感じるなのでここは引き下がろう。
「なら、せめて私に出来ることは無いですか?」
「だったら、私の喋り相手になってくんない?一人で待ってるのも飽きて来たから。」
「わかりました。私でよければ。」
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「そんで岩元さんはどっちにいるの?」
「わからん。」
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俺は快知の提案に乗り、歩き出すのだった。
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