「因縁の相手」

著恋凛

文字の大きさ
168 / 187
最終章、全面戦争・・・編

41話(159話)「仲直り」

しおりを挟む
「この能力がある限り、お前ら、対能力者撲滅局に勝ち目は無い。」
そう前置きを置き、羽場は話す。
「俺の一番強い能力・・・・・半径10メートル以内にある己に危害を加える能力、物は消える。そして人間は俺に触れる事すら出来ない能力。
この能力がある限り、俺から一方的に攻撃される事しか出来ないんだよ、お前らは。」
そして高笑いをする羽場。俺たちは正に万事休す。 
「お前らに幹部のほとんどが奪われたり、殺された。だから、また組織を作り直しだ。そうだ、レッドハンド。君はこちら側の人間だろ?一緒に遊ばないか?」
そんな自分が勝ちを確信して、サイコパスみたいな言葉を言う羽場。俺は羽場の誘いを・・・・・
「俺は妹を見つけるために人を殺し続けた。その目的を達成した時点で俺はもう殺しや闘いに興味は無い。いや、上司の命令には逆らえないから上司の命令で闘えと言われたら闘うけどね。」
断る。
「ははっ、そこまでシスコンが進むとキモイ通り越して尊敬するね。ま、交渉決裂だ。今から君たちを殺す。」
そう言った刹那、羽場の周りを囲むようにナイフが現れる。
そして羽場が手を天井に向けてから・・・・・・一気に手を振り下ろす。
その瞬間、俺たちに向かってナイフが迫ってくる。




僕は歩希と別れ、壁に寄りかかりながら体育座りして下を向いて目を瞑っていた。
少しずつ気分は良くなって来た。
目を開け、前を見る。
顔面クレーターを見てまた気分が悪くなる。
くっそー、あいつ顔面がキモすぎて気分が悪く何とは。
「おい、快知。」
俺は声主を見る。
「なんだよ、兄ちゃん。」
「俺はお前に対して何か勘違いしてたかもしれない。」
「なんだよ。急に。」
「いや、俺はちゃんとお前の事を見ていなかった。今まで虐めて済まなかったな。」
急に謝って来て怖いな。
「だから、なんだよ。」
「まー、この先俺はお前を虐めない。もう幼稚園時代とは違うんだな。」
あ、そうゆう事か・・・・・
俺は少しだけ、兄ちゃんの言う事がわかった。
力を無くした俺を今までの恨みのようにいじめてたのか、兄ちゃんは。でも、もうあの頃の俺は消えたのをわかったって事か。
「それと・・・・・助けてくれてありがとな。」
僕は少しだけ涙ぐむ。兄ちゃんがお礼を言うなんて初めてだ。
これからは普通の兄弟になるのかな?
「俺は羽場のところに行く。お前はどうする?」
「僕も行くよ。もう大分良くなった。」
そして俺は立ち上がり、歩き出す。兄ちゃんと雑談しながら。
「てか、なんであんなになってたの?」
「兄ちゃんのせいだよ。」


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

冴えない建築家いずれ巨匠へと至る

木工槍鉋
ファンタジー
「建築とは、単なる箱を作ることではない。そこに流れる『時』を設計することだ――」 かつてそう語り、伝説の巨匠と呼ばれることになる男も、かつては己の名前に怯えるだけの冴えない二級建築士だった。 安藤研吾、40代。独立したものの仕事はなく、下請けとして「情緒のない真四角な箱」の図面を引き続ける日々。そんな彼が恩師に教えられた座標の先で迷い込んだのは、昭和初期を彷彿とさせる、魔法のない異世界だった。 現代の建築知識、そして一釘一釘を大切にする頑固大工との出会い。 「便利さ」ではなく「住む人の幸せ」を求めて、研吾は廃村に時計台を建て、水路を拓き、人々の暮らしを再生していく。 異世界で「百年の計」を学んだ研吾が現実世界に戻ったとき、その設計は現代の建築界をも揺るがし始める。 これは、一人の男が仕事への誇りを取り戻し、本物の「巨匠」へと駆け上がるまでの、ひたむきな再建の記録。

いつか優しく終わらせてあげるために。

イチイ アキラ
恋愛
 初夜の最中。王子は死んだ。  犯人は誰なのか。  妃となった妹を虐げていた姉か。それとも……。  12話くらいからが本編です。そこに至るまでもじっくりお楽しみください。

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

あなたが後悔しても、私の愛はもう戻りません

藤原遊
恋愛
婚約者のアルベルトは、優しい人だった。 ただ――いつも、私より優先する存在がいただけで。 「君は分かってくれると思っていた」 その一言で、リーシェは気づいてしまう。 私は、最初から選ばれていなかったのだと。 これは、奪われた恋を取り戻す物語ではない。 後悔する彼と、もう戻らないと決めた私、 そして“私を選ぶ人”に出会うまでの、静かな恋の終わりと始まりの物語。

処理中です...