「因縁の相手」

著恋凛

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最終章、全面戦争・・・編

47話(165話)「悪霊!?」

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いや、マジでなんで?
「あのー・・・俺生きてるのでこのお通夜無しで。解散!」
そういう。てか、俺死んでたの?
みんな訳がわからないような顔をしている。
俺は快知に耳打ちする。
「ねぇ、俺死んだ方がいい?」
「いや、ホントに死んだらちょっと悲しいから死んだフリだ。」
「おk。」
俺は迫真の演技で、
「うわぁー、心臓が・・・バタン。」
倒れる。
俺は肩をちょんちょんされたのでちょんちょんして来た人を見る。
「歩希、やっぱり貴方、禁忌の能力者に・・・」
「禁忌の能力者?俺は知らんぞ。悪魔、支配者(ルーラー)と契約しただけだ。」
すると、夕貴は「はぁ、」とため息を着いてから、
「まぁ、いいわ。明日の11時に私の部屋に来て。」
そう言い、夕貴は俺の側から離れる。
俺はなんかみんなの視線が痛くなったので走り出す。脱兎のごとく。
ここどこだ?と、思ったがすぐに理解した。俺はひとまず自分の家に行く。
その道中交番の前を通った時、奏斗さんにあった。
「こんちゃす。」
「おぉ、歩希。今歩希のお通夜やってるのに俺は仕事だから行けないんだよ。俺も何気に歩希と関係あったし、桜の件とかで色々あったから行きたかったのに・・・・・なんで歩希がここに?てか、幽霊。」 
急に青ざめる奏斗さん。俺はどうしたらいいか分からず。
「いやぁー、生き返っちゃいました!」 
そう伝えても奏斗さんはずっと南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏と言っている。
すると、後ろから声が聞こえた。
「奏斗、そいつ捕まえろ。」
うっわ、追っ手が来た。後ろには幹部のみんなや穂乃果、親父もいた。その中に岩元さんと天王寺くんもいて少し安堵するが、今はどうでもいい。
俺が走り出そうとするが、それを止める人がいる。
「歩希くんに入った悪霊め。対能力者撲滅局は無くなったが歩希くんは大事な戦友なんだ!歩希を返せ!」
そう言い、上から降りてくる結衣さん。飛んで追いついたのだろう。
結衣さんが降りてくる時、スカートがフワンっ、ってなった。俺は一瞬の出来事だか見落とさなかった。結衣さんは白。よし、脳にインプットした。
って、今対能力者撲滅局が無くなったって言った?は?俺ニートじゃん。
俺が立ち止まってると、後ろから追いかけて来ている人たちに追い付かれた。
「悪霊め!」
なんでみんな俺の事悪霊扱いしてんの?もしかしたら、本当に俺は・・・・ってある訳ないか。
とりあえず、どうする?囲まれたぞ。てか、なんで俺逃げてるの?でも、捕まったらヤバそうだな。
そうだ!使ってみるか。
俺はあの時、支配者(ルーラー)を使った時の同じように力を入れる。
すると、あの時同様ツノが生えた。
「いやぁー、早い再登場だなぁー。今回は君自身がこの能力を使ってみな。」
「あぁ、言われなくても使うよ。
悪魔式能力  4式  『天空乱舞』」
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