著恋凛の単発集!

著恋凛

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初恋

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俺(新内 誠)は今最高に気分が高まっていた。
何故なら席替えで俺の好きな九条 光の隣席になったから!
「よろしくね。」
「うん。よろしく。」
うぉぉぉ。何?毎日会話出来るの?
最高だな。
九条光は成績が良く、顔もいい。けど真夏なのに制服は冬の物で体育は見学で、もちろんプールなど入っているところなど見たことない。

そして席が隣になり数日経った頃、席が隣なので絡む事が多かった。
その時に少し袖の中が見えた。
結果から言うと痣だらけだった。そして俺の頭の中で1つの仮説が出て来た。それは「虐待」だって真夏でも冬服、体操着は半袖短パンだから痣があったらすぐバレる、水着も同じ理由でバレる。
そう思った俺は本人に聞いてしまった。
もちろん人が居ない時に
「九条さん、虐待されてる?」
「そんな事ないよ。」
「俺、見ちゃったんだよ。痣を、だから本当の事言ってくれないかな?」
「見ちゃったんだ。うん。私は虐待を受けてる。」
「なら、警察とかに言ったら。」
「出来るならやってるよ。」
と今までで一番デカい声で言った。そしてその声は俺と九条さんしか居ない教室で反響しながら消えてった。
「私の服にはGPSが付いてる。だからもし私が少しでもおかしい動きをしたらすぐ迎えに来て、家に戻され殴られる。」
「なら、俺が警察に行こうか?」
「でも誠くんは関係ないじゃん。それに本人でもないのに虐待されてる。とか言ってもどうせ警察は動かない。」
「だったら。写真撮らせてよ。あと家の前に言ってスマホで録音すれば証拠が揃うし。もちろん嫌ならいいけど。」
「ううん。お願い。」
「任して。」
そして俺は腕や足を撮り、九条さんの家の前にいた。
すると、「あんたさえ生まれて来なければ」とか「あんたは人を不幸にする」とかが聞こえて来た。
「これで証拠は揃ったかな?」
そして俺は近くの交番に行った。
好きな人の為ならなんでもする。その気持ちが分かった気した。
「すみません。友達が虐待にあってます。」
「なんだい?またイタズラか?」
「イタズラじゃないです。これ見てください。」
そして俺は九条さんの痣だらけの腕や録音した物を見せた。
「これは本当だ。君場所は?」
そう聞かれ九条さんの住所を言った。
「君も着いて来なさい。」
そして俺はパトカーに乗った。なんか変な気持ちだった。
九条さんの家に着き、警察の人は九条さんの家に入っていった。

数分後、暴れた九条さんの両親が後ろのパトカーに乗った、そして俺の隣に九条さんが乗って来た。
「君達大丈夫だったかい?」
パトカーの運転手が聞いてきた。
タクシーかよ。と内心ツッコミを入れた。
「俺はただ証拠持っていっただけなので。でも九条さんは………」
「私はもう大丈夫だから。それにありがとね、誠くん。」
そしてなんかデカい所に連れていかれ色々話した。
帰りは親が迎えに来た。
「誠がこんな事をするなんて。やっぱりお母さんの子だね。」
「逆にお母さんの子じゃなかったらだけの子だよ。」
と雑談して家に帰った。

そして次の日俺はごm、じゃなくて先生に呼ばれて職員室にいた。
「誠がこんな事するなんて、先生感激だぞ!」
「なら。成績上げてください。」
「それぐらい上げたいけど、流石にな。」
「それで九条さんは?」
「九条なら親戚が預かったそうだ。だから転校したよ。」
「そうっすか。」
そして俺の初恋は儚く散った。



数年後、俺は高校を卒業して少し給料のいい会社の社畜になっていた。
「はいはーい。ちゅうもーく」
部長が大きな声でそう言う。それに俺は体を向けた。
「新入社員が居マース。九条光さんでーす。」
その瞬間俺は目を見開いた。
「九条光です。よろしくお願いします。」
「九条さん?」
俺は思わず声を出してしまった。
「なんだい?誠は九条さんと知り合いか。なら、教育係お願いね。それじゃ仕事に戻って。」
そして俺は九条さんの所に行き色々教えた。そして帰りに飲みに行く事にした。
仕事が終わり、居酒屋に入った。
「久しぶりだね。」
「うん。」
俺達は久しぶりに会って固くなっていた。
だが転校してからの事だったり色々話しているとどんどん慣れて行った。
そして俺は酒が入ったせいで
「九条さん、高校時代からずっと好きでした。付き合ってください。」
と告白してしまった。
「よろしくお願いします。」
そして俺の叶うはずのない初恋は数年後に叶ってしまった。


もし俺達の人生を見てくれた人が居るのなら、俺は聞きたいこの選択で良かったのかと
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