外務省夢叶える課[~幻の、政党戦争~。比較的、平和主義の仮想フィクション物語]です。

さとなか達也

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エピソード1

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「ご声援、ありがとうございます。ありがとうございます。私、夢叶え良夫は、皆さんの夢を叶えたい..夢を叶えたい..宝くじを買った人がいます。当たらなかったならば泣くでしょう、また、当選すれば、そのお金がなくなったときに泣くでしょう..。」

「私はその両方の夢を叶えたい!与党、和快党を離党して6年、今、私は政策で答えたい、皆さんの夢を叶えたい..。それが今回の願いの党の公約、公務員の方々が国民の皆様の願いを叶える、そういう政党を目指したい、そういう形で国民の皆様の支持にしっかりと答えたい、それが願いの党、願いの党でございます。国民の支持に答える、直に答える、そして収入ができていく、税金が入る、そして、何よりも、真の願いに答えられる政策を是非実行したい、願いの党、願い党の、夢叶え良夫、是非、国民の皆様の多く表をいれていただきたい、新しい政治をしていきたい。是非、是非、よろしくお願いいたします。」

「ありがとうございます。ありがとうございます。」
 声援に答える夢叶え..。

  「あり得ない。」

 外務省の俺と先輩はテレビ画面を見ていた..。

「宝くじが金を減らさなければ当選した券をずっと持っている..宝くじ共和国になってしまう..どうやって金が増えるいうのか..どうすれば当たるんだ..。」


「いったい何を考えてるのかね。」

 上司は言った。


「塩田さんにお伺いします。今回、願いの党が掲げる政策、どういった声に答えようとしているのでしょうか?」

「願いの党は、夢叶え代表が、立ち上げて6年目での、2回目の国政選挙となります。今回、代表が出馬するのは、この党始まって以来と言うことになります。前回、願いの党は、税率とアップの差を前面に売り出し、選挙戦を展開しました・・。しかし、代表の不出馬、明確な数字が出てしまい、経済の回り方に歯止めがかけられないと、もちろん、与党の和快党は激しく指摘しました・・。それが、やはり、票が集められなかった・・。そして、今回の総選挙ですが、そうした、失意の票に裏返した、届かなかった一票を取り戻したいと、その正反対を逆に政策に掲げて選挙に臨むということになります。」

「前回の入らなかった理由を今度はそれを裏返す政策・・ということですが、実際に、今回の政策のような、国民一人一人の願いを公務員が受け持ち、解決へ持っていく、機能は持っているのか、そうなっても省庁の公務員の方がそれにどこまで対応できるのでしょうか・・。」



「いや、私はその前に、党の信頼を得るのに、政府の対応が分かれるかもしれない・・そんな中でどう、今後、この夢叶える政策がどのような形で行われるのか・・。それを公務員が動き、政策として、収入を得るということですから、そこから、どうなっていくかを対応して最後まで選挙戦に挑めるのかを問われていると思います・・。」

 「なぜかと言えば、今回、願いの党から立候補する人数は、今の公務員のほんの一部の政策になりかねない・・。その上で語っているならば、既に、前回の失敗を上手く固めていこうとする背景があります。」

 「政策も、政策ですから、今後、夢叶え氏が公約についてどこまで説明し国民の理解が得られるか・・これが注目のポイントであると考えられます・・。」

 「はい、わかりました。では、次のニュースです。」


 「やはり、前回の車税の税率と環境の電気自動車の優遇税、収入と税率の一本化を狙った、まだ、できたばかりの政党として、理解はされたものの、与党の激しいバッシングに心痛めたということか・・。」


 「しかし、あの解説員が言ったように、その夢叶え政策は誰が職務に就くんだ?様々な歴史の中で国民の一人一人と、公約を交わすような政治の仕方は国政では珍しい・・。老後、社会保険等の賃金の見直しも前回と同じなのだから、財政が欲しいってことか・・。」


 「しかし、どこの省庁がやるにしても、公務員が政治家の公約を国会議員に変わってやるってことじゃないか・・。これは現在の立法上認められるのか・・。」

 「難しいな、珍しさのあるだけ、いい社会の動きにもとれるが、それは政策を一任して、その事象について出来高で収入を得るという道しか用意されていない・・ということになるよな。もし、これが、民間に委託になれば、国政は混乱してしまう・・。しかし、そこで新たな政策を打ち出せれば、与党の和快党もより一層、議席を確保することが可能かもしれない・・。」


 「結局、与野党の攻防に変わりは無しか・・。」
 今日はそれで、政治関係のニュースは終えていた・・。夜にもなり、俺も、帰宅の準備をしていた・・。
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