外務省夢叶える課[~幻の、政党戦争~。比較的、平和主義の仮想フィクション物語]です。

さとなか達也

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エピソード17

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 「外務省夢叶え課・・。」


 俺はその言葉を言った。



 東京都、伏田警察署、第一会議室には、この日、公には100倍を超えた夢叶え政策の第一陣、20名が集まっていた..。すべて記録に残すため、個人の録音、録画機器の持ち込みは禁止されている..。


「それにしてもすごい報道陣の数ですね。」
 俺は言う。


「夢叶え大臣が来ていないだけましだ..。」

「最初の方。」

「別れた夫に会いたい..。」

「詳細は個人情報保護法により、記載不可..。」

「大戦中に別れてしまった旦那さんか、もしくは、何らかの形で今はもう会えない奥さんか..。」

「話を聞いてみないとわからない..。」

「朝っぱらから全国の非公開会場を」かぎつけるなんて..。」


「誰かが一部会場だけではないところまで教えてるな。全く、腹立たしい..。」

「仕方ないですよ。最もシンプルな動きじゃないですか..。」

「政策にスポットライトが当たる..。」

「第一党が願いの党だったら実現しなかったであろう..。」

「政策に議員バッチを付けるとはこういうことだ。」

上司は言う。

「ああ、署長、お疲れ様です。」

「すみません、都内から来られて、うちもベテラン陣集めてますから..何より、4組の席をいただいてよかった。」

「署長、まだ始まってませんよ。」

「ああ、そうですね..。」

「しかし、この政策に公務員が対象外でよかった..。」

 署長は言う..。
「こちら、記録員の若手です。」
「本日はよろしくお願いします..。」
「ああ、よろしく。記録員の方は署の方の係りにも匿名のイニシャルになっている..。」

「肩の力を抜いて本署での初日の勤務をどうぞお頼みします。」


「いえ、こちらこそ、よろしくお願いします..。」
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