22 / 85
第一章★
018:ハイレベルの戦い。
しおりを挟む――副会長の到着から数分後
■大凶高校_地下施設
(生徒会:由川)
私と草野は草壁さんに少し遅れて地下施設に辿り着く。
ここが会長の行ってた大凶高校の本部ですか…。かなりの広さ。前方にはなにやら建設中の建物がある。
辺りは激しい戦闘の後があり、地面が削れて地形が変わっているところもある。
前方には敵の高Lvと思われる人物が二人。いや、一人は学校代表?
私は右手に力を込める。
青白く発光すると背丈程もある長い弓矢が現れる。
私は草壁さんに提案する。
「私と草野でニシノは仕留めますの。草壁さんはホトケをお願いできますの?」
「分かってますよ。奴は私が相手することになっているので」
草壁さんとホトケは場所を変えるため跳躍し、遠く離れていく。
重症で倒れていた立心館の生徒3人は草壁さんが巻き込まれないように避難をさせてくれたみたい。
だからこの場には、敵幹部のニシノ、そして私の草野だけになる。
草野も生徒会の一人だ。
前髪が長くギャルゲの主人公のような見た目。
口数が少ないのが特徴。
私と草野は付き合いが長く古くからの友達でもある。
生徒会は組織は私(由川)とギャルゲ主人公の草野、副会長の草壁さん、容姿端麗完璧人間な生徒会長の霜月という四人で構成されている。
ややこしいが今回では班分けの関係で幹部は違うメンバーで構成されている。
高Lvの上杉さん、副会長の草壁さん、回復の相坂さん、そして会長の4人ですの。
草野は敵をジッと見据えている。
「ねえ草野」
「……分かってる。由川と俺の協力戦線だろ」
「はいですの」
私と草野は戦闘態勢を取る。
ニシノと睨み合うがどちらも動かない。
私は弓矢を構える。
使うのは当然初めて。
真っ白で綺麗な弓と矢。弓の握る箇所には白い玉が埋め込まれている。玉には文字が書かれている。
これが何なのかは分からないが、
会長いわくかなりアタリな武器とのこと。
私はニシノに向けて構える。
「遠距離なら負けない!!」
大量の手裏剣が登場し、ニシノの周りを漂っている。あの3人の切り傷はあれが原因ね。
「草野行きますわよ!」
「…おう! 」
草野のは見たところ手ぶらだ。
私は草野の支給品を知っている。
あれは戦闘向きじゃない。
さて、どうやって倒そうかしら……。
私達は敵を見据え、対峙する。
私は矢を試しに、ニシノに向けて放ってみる。
自分の武器の能力すら分かっていないから試し打ちだ。MSPでは簡単な説明しか載らないみたいですの。
ニシノは手裏剣を矢に向けて放ち、矢を落としてしまう。
なるほど、弓に入れ込まれている玉とその文字の意味が分かったわ。
「草野!あなたは他に武器は持ってたりするのかしら? 」
「……いや、勢いだけで来てしまった。なんか武器はないか?」
「じゃあこれを使ってくださいな」
私は一本のギターを召喚する。年季の入ったギターで渋茶色だ。
「……この場で笑いは求めてないぞ?」
「このただのギターで敵の頭を殴ってください。あと、これは借り物の爆弾ですの数には限りがあるので」
草野は渋々ギターを構える。
腰を低くし駆け出す。
迫ってくる手裏剣を凄い速さで避けて一気に懐に飛び込む。
身体能力が上がってる。
「……手裏剣にはこんな使い方もある」
無表情で腕をニシノが振り上げると、巨大な手裏剣が現れ、楯となる。
――ガキィィィインッ
「ちっ! 」
草野がギターを振り下ろすが防がれる。
ギターはかなり頑丈でそれぐらいじゃ壊れない。だから爆弾を使うことにする。
それを草野は大きな手裏剣でできた盾の向こう側に投げつける。
敵は慌てて手裏剣を向かわせ、空中で手榴弾を爆発させ直撃させる。
私は弓を構え矢に存在力を込める。
矢は風に纏われ私が放つとうねりを上げてドリルのように突っ込む。
――バギィィイッ
風の矢は手裏剣を貫くがもうそこには敵はいない。
「……なるほど。本当にただのギターだ」
「よそ見している暇はないわ。草野は走り回ってニシノを撹乱してですの」
「……そうはいかない」
大きな手裏剣4枚が屋根からつきだし、ニシノを四方八方を囲んでしまう。
絶対防御。
巨大な手裏剣で造られたバリケード。
だけどそれには穴がある。
「草野!!! 上ですわ! 」
「……ああ!!」
走りながら跳躍する。
草野は壊す勢いでギターを真上から振り下ろす。
ニシノは焦りながらも手裏剣を盾として使う。そして後方に跳躍し距離を私達から取る。
草野は追いかける。
ニシノは手裏剣向かわせるがギターが手裏剣を弾き落とす。草野は降り注ぐ手裏剣の間を駆け抜けていく。
時々掠りはするけど大した傷じゃないみたい。ギター意外と強い。
私は矢を装填し風の矢を放つ。
ドリルみたいにうねりを上げて、ニシノのバリケードを崩していく。
「……くっ」
草野がニシノの懐に入り込みギターを渾身の力を込めて振り下ろしニシの頭にぶつける。
凄く鈍い音とギターの弦が切れる音がする。ニシノは頭を抑えもがいている。
よし。
戦いのコツが掴めてきたですの。
ニシノは頭から大量に血を出血していた。私はまた矢を装填し放とうと狙いを定めていると、
「お前ぇぇえ!!目障りなんだよぉ!!」
ニシノが私の方に駆け出す。そして手裏剣を大量に向けてきた。
「――!! 」
ま、まずい。
こんなに大量の手裏剣は矢じゃ、打ち落としきれない。
私は屋根の上を必死に走りまわるが大量の手裏剣が迫ってくる。
「由川っ! 」
どうしましょう。
本気でまずいですわね。
こんな大量なら切り傷だけじゃすまない。下手したら腕や足が切り取られるかも知れない。油断してた。
0
あなたにおすすめの小説
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
《カクヨム様で15000PV達成‼️》悪魔とやり直す最弱シーカー。十五歳に戻った俺は悪魔の力で人間の頂点を狙う
なべぞう
ファンタジー
ダンジョンが生まれて百年。
スキルを持つ人々がダンジョンに挑む世界で、
ソラは非戦闘系スキル《アイテムボックス》しか持たない三流シーカーだった。
弱さゆえに仲間から切り捨てられ、三十五歳となった今では、
満身創痍で生きるだけで精一杯の日々を送っていた。
そんなソラをただ一匹だけ慕ってくれたのは――
拾ってきた野良の黒猫“クロ”。
だが命の灯が消えかけた夜、
その黒猫は正体を現す。
クロは世界に十人しか存在しない“祝福”を与える存在――
しかも九つの祝福を生んだ天使と悪魔を封印した“第十の祝福者”だった。
力を失われ、語ることすら封じられたクロは、
復讐を果たすための契約者を探していた。
クロは瀕死のソラと契約し、
彼の魂を二十年前――十五歳の過去へと送り返す。
唯一のスキル《アイテムボックス》。
そして契約により初めて“成長”する力を与えられたソラは、
弱き自分を変えるため、再びダンジョンと向き合う。
だがその裏で、
クロは封印した九人の祝福者たちを狩り尽くすための、
復讐の道を静かに歩み始めていた。
これは――
“最弱”と“最凶”が手を取り合い、
未来をやり直す物語
老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!
菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは
「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。
同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと
アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう
最初の武器は木の棒!?
そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。
何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら
困難に立ち向かっていく。
チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!
異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。
話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい!
****** 完結まで必ず続けます *****
****** 毎日更新もします *****
他サイトへ重複投稿しています!
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
九尾と契約した日。霊力ゼロの陰陽師見習いが大成するまで。
三科異邦
ファンタジー
「霊力も使えない。術式も出せない。
……西園寺玄弥、お前は本当に陰陽師か?」
その言葉は、もう何度聞いたか分からない。
霊術学院の訓練場で、俺はただ立ち尽くしていた。
周囲では炎が舞い、水がうねり、風が刃のように走る。
同年代の陰陽師たちが、当たり前のように霊を操っている。
――俺だけが、何もできない。
反論したい気持ちはある。
でも、できない事実は変わらない。
そんな俺が、
世界最強クラスの妖怪と契約することになるなんて――
この時は、まだ知る由もなかった。
これは――
妖怪の王を倒すべく、九尾の葛葉や他の仲間達と力を合わせて成長していく陰陽師見習いの物語。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました
髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」
気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。
しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。
「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。
だが……一人きりになったとき、俺は気づく。
唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。
出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。
雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。
これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。
裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか――
運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。
毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります!
期間限定で10時と17時と21時も投稿予定
※表紙のイラストはAIによるイメージです
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる