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第二章★
033:星華高校_情報収集。
しおりを挟む――AM11時頃
■生徒会_モニター室
(大和 真)
俺と恭二は生徒会塔の会議室の隣にあるモニター室にいる。
モニター室は部屋はカーテンに覆われていて薄暗い。パソコンの液晶の明かりだけが青白く室内を照らしている。
沙也加とのスーパーでの一件は一時間経つが未だ俺は落ち着かない。まだ唇には沙也加の感触が残っていた。今後、沙也加を直視できるか大変不安だ。
生活必需品などを揃え、生徒会室に帰ると俺達にはすぐに仕事が入った。今度は敵の星華高校を調べるというものだ。
沙也加は由川さんやアリスの所へ行かされる。
俺と恭二はモニターの傍に立ち、画面を見ている。
「草野さんのモニターは凄いな」
恭二は少し感心しながらモニターのカメラワークを弄る。
「そうだな。だけど、会長から借りたMSPも凄い。敵の中枢の簡単なデータまでなら分かるみたいだな」
「……ああ、だからだけどよ……。ここに俺らは勝てるか心配だ……」
「そうだな。会長は戦う気ならしいが正直きついぞ」
「確かにそうだよね」
俺と恭二は椅子に座りながら、まとまったデータを見つめる。
――ガチャ
不意に後ろから扉の開く音がし、振り返る。
「調べ終わったかしら? 」
会長だった。開け放っている窓から入ってくる爽やかな風で綺麗な黒髪が揺れている。
「はい。大体は」
会長は渡した紙を見ながら呟く。
「なるほどね。やっぱり相手の方が遥かに強いわ」
「なら、なんで宣戦布告を受理したんだ? 」
恭二が会長に聞くと会長は落ち着いた様子で答える。
「得るものが大きいからよ」
「得るものですか? 」
「この戦いには賞金があるのは分かるわね」
「はい。それなら知ってますよ」
俺が答える。会長は続けて言う。
「倒した高校のレベルで賞金の額も決まるのよ」
「確か、俺も昨日の草壁さんとの修行で聞いたぞ」
恭二が会長に言う。会長は俺達の近くにパイプ椅子を置き座る。ふわっと良い香りがする。
「その賞金なんだけどこれから必要になるのよ」
会長が自分のMSPを操作し見せてくる。
「何コレ?【水堀外壁】とか【鍛冶屋】とか【戦車】…【レンガ外壁】とか書いてありますよ? 」
俺がMSPを見ながら呟き、会長が淡々とそれに答える。
「賞金を稼げば学校をどんどん改築できるわ。お城にも出来るしタワーにもできるわ。私達の住むこの学校を新たな姿に変えて行くことができるのよ」
「そ、それにできたら俺らがかなり有利になるんじゃねーか? 」
恭二が色々と考えが纏まったのか次々と会長に言う。その通りだと思う。これからは【学校創り】というのが大事になってくるのではないかと俺はこの時、思った。
「そうよ」
「なるほど、戦闘に良い環境を作りたいってことか? 」
「そうよ。それもそうだけど理由はもうひとつあるの」
「理由……なんですか? 」
「星華高校はランクは今はAだけど今後はまだまだ強くでかくなっていくと思うわ。敵として戦うなら早いほうがいいわ」
なるほど色々と会長は思考を張り巡らしているのが分かる。俺には到底そこまで考えることができない。目先のことをこなすだけで精一杯だ。
「ちなみに俺らの立心館高校のレベルはどれくらいだ? 」
恭二が会長に聞く。
「そうね…ぎりぎりBクラスってところね」
確かにそうかもしれない。
少なくとも相手の上層部は格が上だ。
しばらく俺達はモニターとにらめっこをする。
この日はあとは俺達は少しすると訓練を受けた。それと少々の調べ物と確認作業をした。
休戦期間の終了は少しずつ近づいている。
また悪夢が始まる。
―休戦期間残り1日ー
━━━━━━━━━━━━━━━━━
『星華高校』
――――――――――――――
■詳細■
立 地:小高い山の頂上に校舎が建っている。
生徒数:総計1022名
平均Lv:88
学校Lv:Aランク
星華高校幹部は下記のとおり
■敵中枢■
冥王星(学校代表)
海王星(側近)
天王星(側近)
土星(特別戦闘員)
木星(特別戦闘員)
火星(特別戦闘員)
金星(特別戦闘員)
水星(特別戦闘員)
※他にも1名高Lvの戦闘員が在籍しているらしい
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