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4章 ゴールデンウィーク編
写真撮影 1
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ゴールデンウィークとなる。
今日は俺だけの写真集を発売するための写真撮影が入っていた。
「いつもお迎えありがとうございます、矢上さん」
「いえいえ!これくらい大したことありませんよ!」
いつものように矢上さんが笑顔で返答してくれる。
「無事に小鳥遊さんとの熱愛報道は収束しましたね」
「はい。社長と矢上さんには色々と迷惑をかけました」
あとで社長にも謝ろうと思うが、美奈との熱愛報道の件でたくさんの問い合わせが事務所にあったらしく、事務所側には色々と迷惑をかけてしまった。
ちなみに熱愛報道の写真を撮った人が松田さんだったことは、俺と森野監督、内山社長の3人と、のぞみ坂47の上層部のみとなっている。
そんな会話をしていると、撮影場所に到着する。
「あ、今日の撮影も内山社長が企画しましたので、現場監督は社長が務めてます!」
俺と桃ちゃんが写真集を撮った時も監督は内山社長が務めたため、素直に頷いて社長のもとへ向かう。
「社長、おはようございます」
「あぁ、おはよう。凛くん。熱愛報道が無事丸く収まって良かったな」
「はい。社長が俺の好きにやっていいと言ってくれたからです。ありがとうございます」
俺は深々と頭を下げて感謝を伝える。
美奈と写っている男性が俺であることを公表すると決めた時、俺はすぐに社長へ連絡した。
その際、『公表するな』と言われると思い、色々反論の言葉を準備していたが、社長は「好きにしていいぞ」と言ってくれた。
その時、この事務所に所属して良かったと心の底から思った。
「気にするな。世間に嘘を言うつもりだったら止めていたが、正直に事実を話すだけだったからな。止める理由なんてないさ。それよりもアタシは森野監督とのやり取りの方が気になる」
そう言って社長が話題を変える。
「本当に今来ている俳優としての仕事は全部断っていいんだな?」
「はい、森野監督との約束ですから」
今回、森野監督に写真を撮った犯人を探してもらうことを条件に、俺は1つ取引をした。
それは森野監督の作品を俳優としての復帰作に選ぶことだ。
これでも夏目レンの復帰作という肩書きが欲しくて数えきれないほどのオファーが来ていたため、森野監督も俺が出演するメリットを理解しており、この条件で森野監督が犯人探しを行ってくれた。
そのため森野監督以外の作品に出演するわけにはいかない。
「分かった。全て断りの連絡をしておくよ」
「ありがとうございます」
「あ、それと森野監督からのオファーだが、早速来たぞ」
「はやいですね。作品名はなんですか?」
「あぁ。『生徒会長は告らせたい』って作品だ」
『生徒会長は告らせたい』という作品は大人気漫画が原作となっており、生徒会長である主人公が副会長であるヒロインから告白してもらえるよう、いろいろ試行錯誤する物語だ。
「この作品を森野監督がドラマ化するらしく、ちょうどキャストを探してたようでな。ちなみに凛くんの役は主人公の黒川くんだ」
「かなりの大役をいただきましたね」
「それだけ優秀主演男優賞を取った凛くんに期待してるってことだ。撮影開始のクランクインは6月で、放送開始は7月からだ」
基本的に3ヶ月間放送されるドラマは放送開始の1ヶ月前から撮影を開始するため、6月から撮影を始めても7月からの放送には問題なく間に合う。
「分かりました。原作を見直したいと思います」
「あぁ、その作品が俳優としての復帰作になる。この演技次第で俳優としての仕事量が変わると思え」
社長の言葉通りなので俺は真剣な表情で頷く。
「ちなみにヒロイン役は愛甲さんだ。話を持ちかけたらすぐにOKの返答が来たそうだぞ」
「ヒロインは真奈美なんですね!」
その言葉を聞いて嬉しい気持ちとなる。
『おっしゃれ~イズム』で共演したが、俳優として共演したわけではなかったため、ドラマでの共演にワクワクしてしまう。
「だから6月からはドラマの撮影で忙しくなることを頭に入れておいてくれ」
「分かりました」
俺は社長の言葉に頷く。
「よし、じゃあ凛くんだけの写真集発売のため、撮影を開始しよう。スタッフが凛くんに着てほしい服を用意してるから、それに着替え撮影開始だ」
とのことで俺は着替えるため、スタッフのもとへ向かった。
今日は俺だけの写真集を発売するための写真撮影が入っていた。
「いつもお迎えありがとうございます、矢上さん」
「いえいえ!これくらい大したことありませんよ!」
いつものように矢上さんが笑顔で返答してくれる。
「無事に小鳥遊さんとの熱愛報道は収束しましたね」
「はい。社長と矢上さんには色々と迷惑をかけました」
あとで社長にも謝ろうと思うが、美奈との熱愛報道の件でたくさんの問い合わせが事務所にあったらしく、事務所側には色々と迷惑をかけてしまった。
ちなみに熱愛報道の写真を撮った人が松田さんだったことは、俺と森野監督、内山社長の3人と、のぞみ坂47の上層部のみとなっている。
そんな会話をしていると、撮影場所に到着する。
「あ、今日の撮影も内山社長が企画しましたので、現場監督は社長が務めてます!」
俺と桃ちゃんが写真集を撮った時も監督は内山社長が務めたため、素直に頷いて社長のもとへ向かう。
「社長、おはようございます」
「あぁ、おはよう。凛くん。熱愛報道が無事丸く収まって良かったな」
「はい。社長が俺の好きにやっていいと言ってくれたからです。ありがとうございます」
俺は深々と頭を下げて感謝を伝える。
美奈と写っている男性が俺であることを公表すると決めた時、俺はすぐに社長へ連絡した。
その際、『公表するな』と言われると思い、色々反論の言葉を準備していたが、社長は「好きにしていいぞ」と言ってくれた。
その時、この事務所に所属して良かったと心の底から思った。
「気にするな。世間に嘘を言うつもりだったら止めていたが、正直に事実を話すだけだったからな。止める理由なんてないさ。それよりもアタシは森野監督とのやり取りの方が気になる」
そう言って社長が話題を変える。
「本当に今来ている俳優としての仕事は全部断っていいんだな?」
「はい、森野監督との約束ですから」
今回、森野監督に写真を撮った犯人を探してもらうことを条件に、俺は1つ取引をした。
それは森野監督の作品を俳優としての復帰作に選ぶことだ。
これでも夏目レンの復帰作という肩書きが欲しくて数えきれないほどのオファーが来ていたため、森野監督も俺が出演するメリットを理解しており、この条件で森野監督が犯人探しを行ってくれた。
そのため森野監督以外の作品に出演するわけにはいかない。
「分かった。全て断りの連絡をしておくよ」
「ありがとうございます」
「あ、それと森野監督からのオファーだが、早速来たぞ」
「はやいですね。作品名はなんですか?」
「あぁ。『生徒会長は告らせたい』って作品だ」
『生徒会長は告らせたい』という作品は大人気漫画が原作となっており、生徒会長である主人公が副会長であるヒロインから告白してもらえるよう、いろいろ試行錯誤する物語だ。
「この作品を森野監督がドラマ化するらしく、ちょうどキャストを探してたようでな。ちなみに凛くんの役は主人公の黒川くんだ」
「かなりの大役をいただきましたね」
「それだけ優秀主演男優賞を取った凛くんに期待してるってことだ。撮影開始のクランクインは6月で、放送開始は7月からだ」
基本的に3ヶ月間放送されるドラマは放送開始の1ヶ月前から撮影を開始するため、6月から撮影を始めても7月からの放送には問題なく間に合う。
「分かりました。原作を見直したいと思います」
「あぁ、その作品が俳優としての復帰作になる。この演技次第で俳優としての仕事量が変わると思え」
社長の言葉通りなので俺は真剣な表情で頷く。
「ちなみにヒロイン役は愛甲さんだ。話を持ちかけたらすぐにOKの返答が来たそうだぞ」
「ヒロインは真奈美なんですね!」
その言葉を聞いて嬉しい気持ちとなる。
『おっしゃれ~イズム』で共演したが、俳優として共演したわけではなかったため、ドラマでの共演にワクワクしてしまう。
「だから6月からはドラマの撮影で忙しくなることを頭に入れておいてくれ」
「分かりました」
俺は社長の言葉に頷く。
「よし、じゃあ凛くんだけの写真集発売のため、撮影を開始しよう。スタッフが凛くんに着てほしい服を用意してるから、それに着替え撮影開始だ」
とのことで俺は着替えるため、スタッフのもとへ向かった。
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