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5章 ドラマ撮影開始まで
桃ちゃんとの写真集発売 3
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~内山社長視点~
今日は凛くんと雨宮さんの写真集が発売される日。
仕事開始時刻となる9時になった途端、社内に置いてある固定電話が一斉に鳴りだした。
「社長っ!増刷依頼の電話が入りました!」
「こっちも増刷依頼です!」
「わかった。矢上、増刷依頼のあった店の数を全て数えろ」
「わかりました!」
始業開始早々、社員たちが忙しなく動き回る。
(始業前にSNSで売り上げが好調であることは把握していたが予想以上だ)
0時から写真集の発売を行なっているコンビニでは9時の段階で全店舗完売しており、私が想定していた以上の売り上げを叩き出している。
(凛くんが表紙を飾った『読モ』より発行部数を増やしたにも関わらず増刷依頼の数々。アタシは凛くんファンと雨宮さんファンを舐めていたようだ)
もう少し発行部数を増やせばよかったと心の中で後悔する。
そのタイミングでアタシの机に置いてある固定電話が鳴ったため電話に出る。
その後、休む暇なく3時間ほど働いたアタシのもとへ、矢上が現状報告に来る。
「社長。凛さんと雨宮さんの写真集の件で、12時現在の状況を報告させていただきます。増刷依頼が10000件を超え、現在も増え続けている状況です。また、SNSでは写真集が手に入らなかったと嘆く方々が多くいらっしゃり、本日中に完売される見込みとなっております」
「っしゃっ!」
写真集が発売当日に完売すると聞き、握り拳を作って喜ぶ。
「さすが凛くんと雨宮さんだ。あの2人の写真集を発売して良かったよ」
「そうですね。この売り上げはあの2人でないと無理だったと思います」
アタシの発言に矢上が同意する。
「矢上は引き続き増刷依頼の件数を数えてくれ。それと売り上げ状況の把握も頼む」
「分かりました!」
返事をした矢上が踵を返して仕事に戻る。
「さて、アタシも仕事をするか」
そう呟いて鳴り続ける固定電話の受話器を取った。
その後、社員たちは休む暇なく動き続ける。
そして20時ごろ。
「全ての店で完売が確認されました!」
「「「「終わったぁぁぁーっ!」」」」
矢上の発言に社員全員が帰宅できることを喜ぶ。
(気持ちは分かるが、発売初日に完売したことを喜んでほしいぞ……)
そう心の中で呟きつつ、アタシは社員たちへ声をかける。
「お疲れ様。みんなのおかげで今日を乗り切ることができた。だが、増刷依頼の数からしてまだまだ忙しい日々を過ごすことになるだろう。だから、今回の件が無事落ち着いた時、臨時ボーナスを支給する予定だ」
「「「「うぉぉぉぉーっ!」」」」
臨時ボーナスという言葉に社員一同が大声を上げる。
その中には「社長太っ腹っ!」や「リン様を生で拝めて臨時ボーナスも支給されるとか天国ですか!?」等々の声も聞こえてきたため、アタシは笑みをこぼす。
「今回の件で臨時ボーナスを支給する予定なんだ。みんな気合いを入れて頑張ってくれ」
「「「「はいっ!」」」」
アタシの言葉に社員たちが良い返事をしてくれる。
(きっと今まで以上に忙しい日々を過ごす事になりそうだが乗り切れそうだな)
社員たちの言葉からそう確信する。
「矢上はこの後少しだけ残ってくれるか?少し相談したいことがあるんだ」
「もちろんです!」
矢上の返事を聞いて、アタシと矢上は別室へ移動する。
そして要件を話す。
「なぁ矢上。今回発売した写真集はなぜ売れ切れ続出になったと思う?」
「そうですね。私は雨宮さんの功績が大きいと思います」
「お、矢上もそう思うか?」
「はい。雨宮さんが凛さんに恋をしてるから、ここまでの売り上げを叩き出せたと思います」
どうやら矢上もアタシと同意見のようだ。
「同性の私から見ても雨宮さんのデレた顔はすごく可愛いです。特に表紙の雨宮さんは過去1で可愛いと思います。実際、表紙に写る雨宮さんを見て購入を決めたファンは多いようですから」
「そうだな。しかもデレデレな雨宮さんに凛くんも照れ、可愛い凛くんを写真に収めることができた」
照れた顔の凛くんは凛くんファンから評判が良い。
その表情を作り出したのは雨宮さんのおかげなので、今回の売り切れ続出は雨宮さんの功績が大きいと思っている。
「矢上と同意見で安心したよ。念のため他の社員にも確認するが、この理由によって売り切れ続出となったのなら次回もこの路線で発売する予定だ」
「ということは、第二弾を計画されているのですね」
「あぁ。凛くんのことが好きな娘が凛くんと写真を撮るだけで売り切れ続出の事態となったからな。第二弾も凛くんのことが大好きな娘との写真集を計画している」
我が社は凛くんのおかげで成り立っていると言っても過言ではないため、凛くんには頑張ってもらう予定だ。
「ただ問題は雨宮さんみたいに凛くんが好きな娘を見極めないといけないという点が厄介だ」
今回、雨宮さんを凛くんの相手に選んだのはモデルとして長年活躍してることに加え、年齢が近かったから。
雨宮さんが凛くんのことを好きだとは思わなかった。
「凛くんほどのイケメンなら誰でも恋に堕ちる気はするが、博打はしなくない。できれば現段階で凛くんに恋してる有名人を呼びたい。そこで矢上の出番というわけだ」
「分かりました!私が凛さん周辺の色恋沙汰を調べて来ます!」
「話が早くて助かる。凛くんは6月からドラマの撮影で忙しくなるから相手が決まっても撮影日はかなり先の話になる。急いで調べなくていいからな」
「分かりました!」
そう返事をした矢上が部屋から出ていく。
「矢上に第二弾の相手探しは任せるとして、アタシは仕事に戻ろうか。当分は事務所に泊まり込みだな」
凛くんのおかげで泊まり込みが決定したアタシは社員の仕事を少しでも減らすため、すぐに仕事へ取り掛かった。
今日は凛くんと雨宮さんの写真集が発売される日。
仕事開始時刻となる9時になった途端、社内に置いてある固定電話が一斉に鳴りだした。
「社長っ!増刷依頼の電話が入りました!」
「こっちも増刷依頼です!」
「わかった。矢上、増刷依頼のあった店の数を全て数えろ」
「わかりました!」
始業開始早々、社員たちが忙しなく動き回る。
(始業前にSNSで売り上げが好調であることは把握していたが予想以上だ)
0時から写真集の発売を行なっているコンビニでは9時の段階で全店舗完売しており、私が想定していた以上の売り上げを叩き出している。
(凛くんが表紙を飾った『読モ』より発行部数を増やしたにも関わらず増刷依頼の数々。アタシは凛くんファンと雨宮さんファンを舐めていたようだ)
もう少し発行部数を増やせばよかったと心の中で後悔する。
そのタイミングでアタシの机に置いてある固定電話が鳴ったため電話に出る。
その後、休む暇なく3時間ほど働いたアタシのもとへ、矢上が現状報告に来る。
「社長。凛さんと雨宮さんの写真集の件で、12時現在の状況を報告させていただきます。増刷依頼が10000件を超え、現在も増え続けている状況です。また、SNSでは写真集が手に入らなかったと嘆く方々が多くいらっしゃり、本日中に完売される見込みとなっております」
「っしゃっ!」
写真集が発売当日に完売すると聞き、握り拳を作って喜ぶ。
「さすが凛くんと雨宮さんだ。あの2人の写真集を発売して良かったよ」
「そうですね。この売り上げはあの2人でないと無理だったと思います」
アタシの発言に矢上が同意する。
「矢上は引き続き増刷依頼の件数を数えてくれ。それと売り上げ状況の把握も頼む」
「分かりました!」
返事をした矢上が踵を返して仕事に戻る。
「さて、アタシも仕事をするか」
そう呟いて鳴り続ける固定電話の受話器を取った。
その後、社員たちは休む暇なく動き続ける。
そして20時ごろ。
「全ての店で完売が確認されました!」
「「「「終わったぁぁぁーっ!」」」」
矢上の発言に社員全員が帰宅できることを喜ぶ。
(気持ちは分かるが、発売初日に完売したことを喜んでほしいぞ……)
そう心の中で呟きつつ、アタシは社員たちへ声をかける。
「お疲れ様。みんなのおかげで今日を乗り切ることができた。だが、増刷依頼の数からしてまだまだ忙しい日々を過ごすことになるだろう。だから、今回の件が無事落ち着いた時、臨時ボーナスを支給する予定だ」
「「「「うぉぉぉぉーっ!」」」」
臨時ボーナスという言葉に社員一同が大声を上げる。
その中には「社長太っ腹っ!」や「リン様を生で拝めて臨時ボーナスも支給されるとか天国ですか!?」等々の声も聞こえてきたため、アタシは笑みをこぼす。
「今回の件で臨時ボーナスを支給する予定なんだ。みんな気合いを入れて頑張ってくれ」
「「「「はいっ!」」」」
アタシの言葉に社員たちが良い返事をしてくれる。
(きっと今まで以上に忙しい日々を過ごす事になりそうだが乗り切れそうだな)
社員たちの言葉からそう確信する。
「矢上はこの後少しだけ残ってくれるか?少し相談したいことがあるんだ」
「もちろんです!」
矢上の返事を聞いて、アタシと矢上は別室へ移動する。
そして要件を話す。
「なぁ矢上。今回発売した写真集はなぜ売れ切れ続出になったと思う?」
「そうですね。私は雨宮さんの功績が大きいと思います」
「お、矢上もそう思うか?」
「はい。雨宮さんが凛さんに恋をしてるから、ここまでの売り上げを叩き出せたと思います」
どうやら矢上もアタシと同意見のようだ。
「同性の私から見ても雨宮さんのデレた顔はすごく可愛いです。特に表紙の雨宮さんは過去1で可愛いと思います。実際、表紙に写る雨宮さんを見て購入を決めたファンは多いようですから」
「そうだな。しかもデレデレな雨宮さんに凛くんも照れ、可愛い凛くんを写真に収めることができた」
照れた顔の凛くんは凛くんファンから評判が良い。
その表情を作り出したのは雨宮さんのおかげなので、今回の売り切れ続出は雨宮さんの功績が大きいと思っている。
「矢上と同意見で安心したよ。念のため他の社員にも確認するが、この理由によって売り切れ続出となったのなら次回もこの路線で発売する予定だ」
「ということは、第二弾を計画されているのですね」
「あぁ。凛くんのことが好きな娘が凛くんと写真を撮るだけで売り切れ続出の事態となったからな。第二弾も凛くんのことが大好きな娘との写真集を計画している」
我が社は凛くんのおかげで成り立っていると言っても過言ではないため、凛くんには頑張ってもらう予定だ。
「ただ問題は雨宮さんみたいに凛くんが好きな娘を見極めないといけないという点が厄介だ」
今回、雨宮さんを凛くんの相手に選んだのはモデルとして長年活躍してることに加え、年齢が近かったから。
雨宮さんが凛くんのことを好きだとは思わなかった。
「凛くんほどのイケメンなら誰でも恋に堕ちる気はするが、博打はしなくない。できれば現段階で凛くんに恋してる有名人を呼びたい。そこで矢上の出番というわけだ」
「分かりました!私が凛さん周辺の色恋沙汰を調べて来ます!」
「話が早くて助かる。凛くんは6月からドラマの撮影で忙しくなるから相手が決まっても撮影日はかなり先の話になる。急いで調べなくていいからな」
「分かりました!」
そう返事をした矢上が部屋から出ていく。
「矢上に第二弾の相手探しは任せるとして、アタシは仕事に戻ろうか。当分は事務所に泊まり込みだな」
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