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7章 凛くん争奪戦
選考会という名の修羅場 5
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「夏目凛の初めてのおつかい!選考会編~!」
元気よく一之瀬さんが話し始める。
「今回、新コーナーとして夏目凛さんによる初めてのおつかいが放送されます。それに伴い、夏目さんをお助けする方を選考することとなりました」
そう言って一之瀬さんが選考会の概要を簡単に説明する。
「では説明も終わったところで選考会に参加するメンバーを紹介します。まずは現在放送中のドラマ、『生徒会長は告らせたい』でメインヒロイン役を務めている愛甲真奈美さんです!」
「はーい!よろしくお願いしまーす!」
真奈美がカメラに向けて可愛い笑顔を向ける。
そんな感じで一之瀬さんが真奈美たち5人を丁寧に紹介する。
「次に選考会のルール説明を行います」
との前置きをした一之瀬さんがルール説明を行う。
早押しクイズに障害物競走、そして俺との仲を点数化し、一位だった者が俺と出演できることを説明する。
「ではさっそく早押しクイズに移りたいと思います。皆さん、準備はよろしいですか?」
その問いかけにみんなが真剣な表情で頷く。
(おぉ、みんなからすごい気迫を感じるぞ。これから負けられない戦いをする戦士みたいだ)
それくらい真剣な表情でボタンに手を置いている5人。
「おぉ、皆さん気合が入ってますね。では早押しクイズのルール説明を行います。今回の早押しクイズは先に3問正解した人から勝ち抜けとさせていただきます」
つまり3問正解した人から順番に順位をつけていく形となる。
「ボタンを押して回答するも不正解だった場合は、その問題の回答権を失いますので注意してください。ではさっそく始めます。第一問っ!」
“ででんっ!”
「カニカマの原材料は何――?」
“ピンポンっ!”
問題文を言い切る前に美奈がボタンを押す。
「この問題はもらいました!」
自信満々に言う美奈を見て、押せなかった4人の表情が曇る。
「答えはカニです!」
「残念!カニではありません!」
「えぇーっ!」
本気でカニだと思っていたようで、信じられないような顔をする。
「お手本のような誤答をしましたね。きっと問題を作った人は大喜びですよ」
「ははっ!夏目さんの言う通りですね」
「うぅ~」
美奈の誤答に和やかな雰囲気が訪れる。
早押しボタンを連打している4人を除いて。
(すごいなぁ。ボタンが壊れそうなくらい連打してるよ。4人とも俺たちの会話なんか聞いてないんじゃないか?)
それくらい鬼気迫る勢いでボタンを連打している。
“ピンポンっ!”
「おーっと!続いて雨宮さんに解答権が移りました!」
「やりました!」
桃ちゃんが胸の前でガッツポーズをする。
「スケトウダラという魚です!」
「正解です!」
“ピンポンっピンポンっ!”という音とともに、一之瀬さんが正解であることを告げる。
「これで一歩リードです!」
正解音を聞いて桃ちゃんが嬉しそうな笑顔を見せる。
「カニカマの原料が魚であることは知ってたけどスケトウダラであることは知らなかった。さすが桃ちゃんだよ」
「そっ、そんなに褒めないでください……」
俺の褒め言葉に顔を赤らめる桃ちゃん。
「むぅ~!私も原料がスケトウダラなの知ってたし!だから私も凛くんから褒めてほしい!」
「それは無理だから次の問題に正解して褒めてもらいなさい」
正解できず頬を膨らませる真奈美を立花さんが慰める。
そして…
「ねぇねぇ浜崎さん。スケトウダラ?って何ですか?」
「ウチも聞いたことありません。タラの一種ですかね?」
美奈と浜崎さんがスケトウダラについて頭を悩ませていた。
元気よく一之瀬さんが話し始める。
「今回、新コーナーとして夏目凛さんによる初めてのおつかいが放送されます。それに伴い、夏目さんをお助けする方を選考することとなりました」
そう言って一之瀬さんが選考会の概要を簡単に説明する。
「では説明も終わったところで選考会に参加するメンバーを紹介します。まずは現在放送中のドラマ、『生徒会長は告らせたい』でメインヒロイン役を務めている愛甲真奈美さんです!」
「はーい!よろしくお願いしまーす!」
真奈美がカメラに向けて可愛い笑顔を向ける。
そんな感じで一之瀬さんが真奈美たち5人を丁寧に紹介する。
「次に選考会のルール説明を行います」
との前置きをした一之瀬さんがルール説明を行う。
早押しクイズに障害物競走、そして俺との仲を点数化し、一位だった者が俺と出演できることを説明する。
「ではさっそく早押しクイズに移りたいと思います。皆さん、準備はよろしいですか?」
その問いかけにみんなが真剣な表情で頷く。
(おぉ、みんなからすごい気迫を感じるぞ。これから負けられない戦いをする戦士みたいだ)
それくらい真剣な表情でボタンに手を置いている5人。
「おぉ、皆さん気合が入ってますね。では早押しクイズのルール説明を行います。今回の早押しクイズは先に3問正解した人から勝ち抜けとさせていただきます」
つまり3問正解した人から順番に順位をつけていく形となる。
「ボタンを押して回答するも不正解だった場合は、その問題の回答権を失いますので注意してください。ではさっそく始めます。第一問っ!」
“ででんっ!”
「カニカマの原材料は何――?」
“ピンポンっ!”
問題文を言い切る前に美奈がボタンを押す。
「この問題はもらいました!」
自信満々に言う美奈を見て、押せなかった4人の表情が曇る。
「答えはカニです!」
「残念!カニではありません!」
「えぇーっ!」
本気でカニだと思っていたようで、信じられないような顔をする。
「お手本のような誤答をしましたね。きっと問題を作った人は大喜びですよ」
「ははっ!夏目さんの言う通りですね」
「うぅ~」
美奈の誤答に和やかな雰囲気が訪れる。
早押しボタンを連打している4人を除いて。
(すごいなぁ。ボタンが壊れそうなくらい連打してるよ。4人とも俺たちの会話なんか聞いてないんじゃないか?)
それくらい鬼気迫る勢いでボタンを連打している。
“ピンポンっ!”
「おーっと!続いて雨宮さんに解答権が移りました!」
「やりました!」
桃ちゃんが胸の前でガッツポーズをする。
「スケトウダラという魚です!」
「正解です!」
“ピンポンっピンポンっ!”という音とともに、一之瀬さんが正解であることを告げる。
「これで一歩リードです!」
正解音を聞いて桃ちゃんが嬉しそうな笑顔を見せる。
「カニカマの原料が魚であることは知ってたけどスケトウダラであることは知らなかった。さすが桃ちゃんだよ」
「そっ、そんなに褒めないでください……」
俺の褒め言葉に顔を赤らめる桃ちゃん。
「むぅ~!私も原料がスケトウダラなの知ってたし!だから私も凛くんから褒めてほしい!」
「それは無理だから次の問題に正解して褒めてもらいなさい」
正解できず頬を膨らませる真奈美を立花さんが慰める。
そして…
「ねぇねぇ浜崎さん。スケトウダラ?って何ですか?」
「ウチも聞いたことありません。タラの一種ですかね?」
美奈と浜崎さんがスケトウダラについて頭を悩ませていた。
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