少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。

昼寝部

文字の大きさ
78 / 84
芸能界編

ドラマの放送

しおりを挟む
 元日から数日後。
 俺が俳優として出演しているドラマの1話が放送される日となる。

(監督から宣伝しろって言われてるからなぁ)

 俺は監督のお願いを実行するため、久しぶりにSNSを開く。

「うぉっ!知らん間にフォロワーが100万人を超えてるし!」

 すると驚愕の数字が目に入った。

「SNSを普段開かないから、お兄ちゃんは知らなかったんだね」

 そんな俺を見て、近くにいた桜が話しかけてくる。

「お兄ちゃんと星野さんのイチャイチャ動画が拡散されてから、すごい勢いで増えたんだよ」
「マジかよ。俺如きをフォローするくらい暇なんかよ。この人たちは」

 なぜ増え続けるのかは謎すぎるので考えるのをやめる。
 そして当初の目的であるドラマの宣伝を行う。

『おはようございます。今日の夜は俺が出演するドラマの1話が放送されます。見てくださると嬉しいです』

 といった当たり障りのない文章で宣伝を行う。

 すると…

『分かりました!今日の夜はシロ様の勇姿を目に役つけます!』
『今日はシロ様が俳優デビューした日。諸君、リアルタイムで見なきゃ一生後悔するぞ?』
『リアルタイムで見ない人とかいないよね?そんな人はシロ様のファンを名乗る資格ないよ?』

 等々、たくさんのコメントが届く。

(俺の演技に興味を持ってくれる人が多いな。監督から合格は出てるけど、見てる人たちにどう映るかは心配だ。幻滅されるないといいけど――いや最悪、演技が酷すぎて炎上なんてことも――)

 そう思い、一抹の不安を覚える。

 そのため…

「はぁ。また変なこと考えてる顔してるよ」

 桜の呟きは聞こえなかった。



 ドラマ放送時間となり、俺は原作者である母さんと桜、それに父さんと一緒に視聴する。

「あ!お兄ちゃんだ!お兄ちゃんがヒナさんと手を繋いで歩いてるよ!」
「ドラマの中では俺とヒナちゃんは兄妹だからな。手を繋ぐシーンは多かったな」

 このドラマで俺は主人公の友人を演じている。
 大正時代にタイムスリップした主人公の事情を知る数少ない友人なので登場回数が多く、1話目から登場している。
 俺たちは話しながら1話を視聴し、約1時間のドラマを見終わる。

「うん。真白の演技、とても良いと思うぞ」
「お兄ちゃん!とても良かったよ!」
「えぇ、この出来なら文句ないわ」

 父さんたちが俺の演技を褒めてくれる。

「ホント!『下手くそー!』とか言われて叩かれたりしない!?」
「うん!私が保証するよ!」
「私も大丈夫だと思うわ」

 桜と母さんが堂々と言う。

(良かったぁ。これなら夜はぐっすり寝れそうだ)

 その後、桜たちと感想を言い合い、SNSを開くことなく眠りについた。
 そのため、SNSがシロ様の俳優デビューのことで盛り上がっていたことに気づかなかった。



~竹内社長視点~
 日向くんが出演するドラマの1話が放送された翌日。
 私の下には日向くんへの仕事の依頼がたくさん舞い込んでいた。

「社長、大変そうですね。来た依頼の仕分けですか?」

 私の大変さを見て、神野が話しかけてくる。

「あぁ。全ての依頼を受けることは無理だからな。少しでも日向くんの負担にならない仕事を抜粋しているところだ」

 日向くんが芸能界デビューして間もないことや、高校生という点から、日向くんが引き受ける依頼は比較的簡単なものにしている。
 ちなみに舞い込んできた依頼数が100件を超えてるので、抜粋に超絶時間がかかっている。

「それにしても多いですね。昨日放送した1話の視聴率が20%を超えましたので、これが影響してますよ」
「へぇ。20%超えたんだ」
「はい。そして、その半数を占める方が日向さんの俳優デビューを観るために視聴したらしいです」
「なるほど。だから俳優業の依頼が多いのか」

 話題作りとして日向くんを抜擢するのはアリだと制作会社たちが判断したのだろう。
 ドラマやアニメなどの作品は、注目度が視聴率に影響するから。

「まぁ、どんな理由があろうと私がすることは変わらん。日向くんには出来るだけ大変な思いをしない仕事を抜粋するだけだ」
「私もお手伝いします」
「あぁ、頼む」

 その後、2人がかりで舞い込んできた依頼を確認したが、確認作業中も依頼が来るため全然終わらなかった。
 そして数日かけて、日向くんにオススメできる仕事をピックアップした。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

『パンツの色』を視るだけで最強になった俺、聖女様の『白』で無敵の守護騎士と崇められる ~七色のヒロインに挟まれて理性が限界突破~

白山 乃愛
ファンタジー
「この世の真理は、下着の中にある」 山奥の美魔女師匠にそう教え込まれ、視認した「下着の色」をステータスに変換する最強の魔眼、『煩悩眼(デザイア・アイ)』を手に入れた高校生、色島カナタ。 ある日、学園の「聖女」と呼ばれる生徒会長・真白セイラを襲う魔獣を倒すため、カナタは彼女のスカートの中にある『純白』をガン見する。 「白(ホワイト)……ッ! 君の色は最高だァァァ!」 覚醒したカナタは、「物理無効化」の無敵バフを発動し、華麗に魔獣を撃破。 ただの変態として通報されるかと思いきや―― 「誰もが見て見ぬ振りをした私の内面(心)の白さを、貴方だけが見抜いてくれた……!」 なぜか「高潔な精神を持つ騎士様」だと盛大に勘違いされてしまう。 その日から、カナタの学園生活は一変する。 物理的な質量を持つ「極太の好意の矢印」を顔面に押し付けてくる、重すぎる聖女様(白・防御特化)。 「私を見れば、もっと激しくなれるわよ?」と、漆黒の勝負下着で誘惑してくる小悪魔な転校生(黒・攻撃特化)。 白と黒。 二人のヒロインに挟まれ、カナタの理性と鼻血は限界突破寸前! 見れば最強。見すぎれば死(社会的に)。 これは、不純な動機と能力で戦う変態紳士が、なぜか世界を救って英雄になってしまう、ドタバタ学園無双ラブコメディ。 【更新頻度】 毎日更新(予定)

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる

歩く魚
恋愛
 かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。  だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。  それは気にしてない。俺は深入りする気はない。  人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。  だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。  ――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。

『俺アレルギー』の抗体は、俺のことが好きな人にしか現れない?学園のアイドルから、幼馴染までノーマスク。その意味を俺は知らない

七星点灯
青春
 雨宮優(あまみや ゆう)は、世界でたった一つしかない奇病、『俺アレルギー』の根源となってしまった。  彼の周りにいる人間は、花粉症の様な症状に見舞われ、マスク無しではまともに会話できない。  しかし、マスクをつけずに彼とラクラク会話ができる女の子達がいる。幼馴染、クラスメイトのギャル、先輩などなど……。 彼女達はそう、彼のことが好きすぎて、身体が勝手に『俺アレルギー』の抗体を作ってしまったのだ!

「お前みたいな卑しい闇属性の魔女など側室でもごめんだ」と言われましたが、私も殿下に嫁ぐ気はありません!

野生のイエネコ
恋愛
闇の精霊の加護を受けている私は、闇属性を差別する国で迫害されていた。いつか私を受け入れてくれる人を探そうと夢に見ていたデビュタントの舞踏会で、闇属性を差別する王太子に罵倒されて心が折れてしまう。  私が国を出奔すると、闇精霊の森という場所に住まう、不思議な男性と出会った。なぜかその男性が私の事情を聞くと、国に与えられた闇精霊の加護が消滅して、国は大混乱に。  そんな中、闇精霊の森での生活は穏やかに進んでいく。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

髪を切った俺が芸能界デビューした結果がコチラです。

昼寝部
キャラ文芸
 妹の策略で『読者モデル』の表紙を飾った主人公が、昔諦めた夢を叶えるため、髪を切って芸能界で頑張るお話。

迷子を助けたら生徒会長の婚約者兼女の子のパパになったけど別れたはずの彼女もなぜか近づいてくる

九戸政景
恋愛
新年に初詣に来た父川冬矢は、迷子になっていた頼母木茉莉を助け、従姉妹の田母神真夏と知り合う。その後、真夏と再会した冬矢は真夏の婚約者兼茉莉の父親になってほしいと頼まれる。 ※こちらは、カクヨムやエブリスタでも公開している作品です。

処理中です...