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芸能界編
新しい仕事 3
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無事、第一話が放送され、残りの冬休みも満喫する。
そして冬休みが終わり、学校が始まる。
俺と桜、穂乃果の3人は白い息を吐きながら登校する。
他愛のない話をしながら向かい学校に到着すると、俺に関しての話が聞こえてきた。
「シロ様が出てるドラマ観たー?」
「観たよ!面白かった!」
「だよね!私、シロ様目当てで観たけど面白かったから2話以降もリアルタイムで観る予定!」
「私なんか面白かったから本屋で原作の小説を買って読んだよ!めっちゃ面白くて、あっという間に読み終わってしまった!」
(どうやら俺に関する悪口はなさそうだ。それに母さんの小説を買ってくれた人もいるんだ。俺のおかげで買ったわけじゃないだろうけど、母さんの小説が売れるのは嬉しいな)
そう思い、残りの収録も頑張ろうと思った。
あれから数日後。
神野さんが19時ごろ家に来ることとなっており、俺は迎える準備をする。
ちょうど準備が完了したタイミングで“ピンポーン”と、玄関のチャイムが鳴る。
その音を聞き、俺は神野さんをリビングへ招く。
そして神野さんにお茶を用意して、なぜかリビングにいる母さんと桜を無視しながら要件を聞く。
「今日はどういったご用でしょうか?」
「夜遅くにすみません。今日は直接お会いしてお話しした方が良いと思いましたので、お時間をいただきました。要件は2つあります」
そのような前置きをした神野さんが要件を告げる。
「1つ目は我が事務所から日向さんに仕事の依頼があります。内容は、日向さんだけの写真集を発売――」
「売れないので拒否します」
「即答ですね!?」
神野さんの話を最後まで聞くことなく拒否する。
「俺だけの写真集ですよ?どこの誰に需要があるんですか?」
「いや、需要しかないんですが。まぁ、この結果はわかってました」
神野さんが何故か頷く。
「なので!桜ちゃんと楓先生の力を借ります!」
「だから2人がここにいたのかよ!」
普段は神野さんとの話し合いに参加できれば参加するといったスタイルの2人が今日は俺にベッタリだったため、怪しいとは思っていた。
「お兄ちゃん!写真集だよ!こんな機会滅多にないんだよ!?」
「そんな機会、俺には必要ないから。それに俺ってカッコよくないから絶対売れ残るぞ?」
「え、この人。まだ自分がカッコよくないとか言ってるんだけど」
「え、俺ってカッコいいのか?」
「むしろなんで気付いてないの?」
「………さぁ?」
「はぁ。さすがお兄ちゃん」
なぜか褒められました。
「お兄ちゃんはね、髪の毛で顔を覆ってなかったらカッコいいの。だからシロ様が人気になってるんだよ」
「………マジ?」
「マジ。じゃあ写真集を発売してみると良いよ。売り切れになれば、お兄ちゃんがカッコいいってことの証明になるから」
「いや、それでは証明にならないぞ。きっと日々のストレスを発散するためにイケメンではない俺の写真集を――」
「そんなわけないでしょ?アホなの?」
「ですよね。そんな目的で買う人なんかいませんよね」
桜からジト目で言われる。
「こほんっ!か、仮にだぞ。100歩譲って――いや100万歩譲って俺がカッコいいとしよう」
「めっちゃ譲るやん」
「正直、俺は単独で写真集を販売するほどのカッコ良さではないと思う。単独で写真集を売り切れにするのは、俺が認めるくらいのイケメンでないと無理だからな」
「なるほど。一理あるね。ちなみに、お兄ちゃんが認めるくらいのイケメンって誰のこと?」
「そんなの俺以外の男だな」
「世の中の男性、全員がイケメンに見えることにビックリだよ!」
「あ、いや待て。さすがに言いすぎた。世の中の男性全員ってわけじゃないんだ」
「なんだ、さすがに――」
「さすがにお年寄りをイケメンと呼ぶのは無理があるな」
「そういうことじゃないよ!てか、めっちゃ話が脱線するんだけど!」
桜が「はぁはぁ」と、何やら疲れた様子となる。
「お母さん、私には無理だったよ。もうお兄ちゃんと話すのに疲れた」
「仕方ないわね。私に任せて」
桜からバトンを受け取った母さんが俺に話しかける。
「つまり真白くんは自分のことをカッコいいと認めても、自分1人で写真集を販売するほどカッコ良くはないと」
「です」
「理由は、自分のカッコ良さでは写真集を売り切れにすることができないから」
「ですです」
「それに単独の写真集を撮ると、売り切れにすることができなかった時、自分1人のせいになってしまうから」
「ですですです」
「……ケンカ売ってるのかしら?」
「いえ、そんなことありません。なので睨むのをやめてください」
人を殺せるような目で睨まれました。
「はぁ。どうせそんなことだろうと思ったわ。だからこうしましょう」
そう言って母さんが、とある案を提案する。
「今からSNSで真白くん単独の写真集が欲しい方がいるか聞いてみましょう。それで欲しいという方が多ければ、駄々をこねず単独の写真集を販売すること。いいね?」
「えー、やだなぁ。欲しくないって人が多かったら心にダメージを――」
「そういえば新しいキッチンバサミを買ったの。真白くんの髪の毛で切れ味を試そうかしら」
「嘘です。今すぐ聞きます」
ということで…
『こんばんは。さっそくですが皆さんに聞きたいことがあります。今回「シロ様だけの写真集を販売しませんか?」との依頼がありました。正直、俺だけの写真集なんか売れないと思ってます。皆さんは俺だけの写真集が販売されたら買っていただけますか?』
と、呟いてみる。
すると…
『買います!なので是非販売してください!』
『保存用、観賞用、末代までの家宝にする用に3冊買います』
『買います買います買います買います買います買います買います買います買います買います買います買います』
等々、買う人が続出。
「そういうことだから」
「……写真集の件、引き受けます」
「ホントですか!ありがとうございます!」
俺の返答に嬉しそうな顔を見せる神野さん。
(……待てよ?ということは俺って実は結構カッコいいのでは?俺如きの写真集を買う人が多いってことはそういうことなのでは?)
ということに気がつく。
そんなことに思考を巡らせていたため…
「社長。ミッションコンプリートです」
との呟きを聞き逃していた。
そして冬休みが終わり、学校が始まる。
俺と桜、穂乃果の3人は白い息を吐きながら登校する。
他愛のない話をしながら向かい学校に到着すると、俺に関しての話が聞こえてきた。
「シロ様が出てるドラマ観たー?」
「観たよ!面白かった!」
「だよね!私、シロ様目当てで観たけど面白かったから2話以降もリアルタイムで観る予定!」
「私なんか面白かったから本屋で原作の小説を買って読んだよ!めっちゃ面白くて、あっという間に読み終わってしまった!」
(どうやら俺に関する悪口はなさそうだ。それに母さんの小説を買ってくれた人もいるんだ。俺のおかげで買ったわけじゃないだろうけど、母さんの小説が売れるのは嬉しいな)
そう思い、残りの収録も頑張ろうと思った。
あれから数日後。
神野さんが19時ごろ家に来ることとなっており、俺は迎える準備をする。
ちょうど準備が完了したタイミングで“ピンポーン”と、玄関のチャイムが鳴る。
その音を聞き、俺は神野さんをリビングへ招く。
そして神野さんにお茶を用意して、なぜかリビングにいる母さんと桜を無視しながら要件を聞く。
「今日はどういったご用でしょうか?」
「夜遅くにすみません。今日は直接お会いしてお話しした方が良いと思いましたので、お時間をいただきました。要件は2つあります」
そのような前置きをした神野さんが要件を告げる。
「1つ目は我が事務所から日向さんに仕事の依頼があります。内容は、日向さんだけの写真集を発売――」
「売れないので拒否します」
「即答ですね!?」
神野さんの話を最後まで聞くことなく拒否する。
「俺だけの写真集ですよ?どこの誰に需要があるんですか?」
「いや、需要しかないんですが。まぁ、この結果はわかってました」
神野さんが何故か頷く。
「なので!桜ちゃんと楓先生の力を借ります!」
「だから2人がここにいたのかよ!」
普段は神野さんとの話し合いに参加できれば参加するといったスタイルの2人が今日は俺にベッタリだったため、怪しいとは思っていた。
「お兄ちゃん!写真集だよ!こんな機会滅多にないんだよ!?」
「そんな機会、俺には必要ないから。それに俺ってカッコよくないから絶対売れ残るぞ?」
「え、この人。まだ自分がカッコよくないとか言ってるんだけど」
「え、俺ってカッコいいのか?」
「むしろなんで気付いてないの?」
「………さぁ?」
「はぁ。さすがお兄ちゃん」
なぜか褒められました。
「お兄ちゃんはね、髪の毛で顔を覆ってなかったらカッコいいの。だからシロ様が人気になってるんだよ」
「………マジ?」
「マジ。じゃあ写真集を発売してみると良いよ。売り切れになれば、お兄ちゃんがカッコいいってことの証明になるから」
「いや、それでは証明にならないぞ。きっと日々のストレスを発散するためにイケメンではない俺の写真集を――」
「そんなわけないでしょ?アホなの?」
「ですよね。そんな目的で買う人なんかいませんよね」
桜からジト目で言われる。
「こほんっ!か、仮にだぞ。100歩譲って――いや100万歩譲って俺がカッコいいとしよう」
「めっちゃ譲るやん」
「正直、俺は単独で写真集を販売するほどのカッコ良さではないと思う。単独で写真集を売り切れにするのは、俺が認めるくらいのイケメンでないと無理だからな」
「なるほど。一理あるね。ちなみに、お兄ちゃんが認めるくらいのイケメンって誰のこと?」
「そんなの俺以外の男だな」
「世の中の男性、全員がイケメンに見えることにビックリだよ!」
「あ、いや待て。さすがに言いすぎた。世の中の男性全員ってわけじゃないんだ」
「なんだ、さすがに――」
「さすがにお年寄りをイケメンと呼ぶのは無理があるな」
「そういうことじゃないよ!てか、めっちゃ話が脱線するんだけど!」
桜が「はぁはぁ」と、何やら疲れた様子となる。
「お母さん、私には無理だったよ。もうお兄ちゃんと話すのに疲れた」
「仕方ないわね。私に任せて」
桜からバトンを受け取った母さんが俺に話しかける。
「つまり真白くんは自分のことをカッコいいと認めても、自分1人で写真集を販売するほどカッコ良くはないと」
「です」
「理由は、自分のカッコ良さでは写真集を売り切れにすることができないから」
「ですです」
「それに単独の写真集を撮ると、売り切れにすることができなかった時、自分1人のせいになってしまうから」
「ですですです」
「……ケンカ売ってるのかしら?」
「いえ、そんなことありません。なので睨むのをやめてください」
人を殺せるような目で睨まれました。
「はぁ。どうせそんなことだろうと思ったわ。だからこうしましょう」
そう言って母さんが、とある案を提案する。
「今からSNSで真白くん単独の写真集が欲しい方がいるか聞いてみましょう。それで欲しいという方が多ければ、駄々をこねず単独の写真集を販売すること。いいね?」
「えー、やだなぁ。欲しくないって人が多かったら心にダメージを――」
「そういえば新しいキッチンバサミを買ったの。真白くんの髪の毛で切れ味を試そうかしら」
「嘘です。今すぐ聞きます」
ということで…
『こんばんは。さっそくですが皆さんに聞きたいことがあります。今回「シロ様だけの写真集を販売しませんか?」との依頼がありました。正直、俺だけの写真集なんか売れないと思ってます。皆さんは俺だけの写真集が販売されたら買っていただけますか?』
と、呟いてみる。
すると…
『買います!なので是非販売してください!』
『保存用、観賞用、末代までの家宝にする用に3冊買います』
『買います買います買います買います買います買います買います買います買います買います買います買います』
等々、買う人が続出。
「そういうことだから」
「……写真集の件、引き受けます」
「ホントですか!ありがとうございます!」
俺の返答に嬉しそうな顔を見せる神野さん。
(……待てよ?ということは俺って実は結構カッコいいのでは?俺如きの写真集を買う人が多いってことはそういうことなのでは?)
ということに気がつく。
そんなことに思考を巡らせていたため…
「社長。ミッションコンプリートです」
との呟きを聞き逃していた。
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