その悪役令嬢、今日から世界を救う勇者になる

ごーぐる

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登録者突破記念 おまけ

50人お気に入り登録ありがとう お兄様との休日の過ごし方3

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すべての説明が終わった頃には、既に日は地面から度ほどの三十度ほどのところにいて明るく照らしていた。
使用人たちは優秀なようで、いつもタイミングよく現れる。

丁度話が一息ついたところで、メイドが朝食を知らせにやってきた。
今日もすべてを察したかのような滑らかな働きを見せてくれる。
そのおかげで今も流れるようにこの後の予定(朝食)をこなせるのだから感謝せねばなるまい。

今は私の専属メイドであるチェニー以外にも兄の専属メイドニーファ&執事イソクが付いてきている。

ニコラス家には私と兄しか子供がいない。
必然的に兄が第一継承者となるので、兄にはつかず離れず専属の執事が付いている。

イソクは執事としてはかなり若く、タファとそんなに年齢は変わらない。
というのも彼は執事(仮)であり、将来当主となるタファの補佐役として幼馴染のような関係性を持っている。

もちろん、家を引き継ぐ予定のない私には執事など付いていない。

令嬢は結婚をして家同士の縁を繋ぐ役割があるため、普通家を引き継ぐことはない。
その暗黙の了解に反対しているわけではないが、私は早く仕事をしたいの(持病)で正直将来的にスケジュール管理をしてくれる人が欲しい。

そうやって考えていながら歩いていた私は気が付かなかった。

あのお兄様が私と二人きり(召使たちは基本空気)だというのに何もせずに静かに私の隣を歩いているという異常事態を。



一階、ダイニングルームに着いた私たちは指定席に座り、軽い朝の挨拶を交わした。
母と父は私たちを待っていたようで、部屋に入ってくるなりすぐに料理が運ばれてきた。

今日の朝食は白パンとスープとサラダと料理名が不明なものと果実。
基本的に洋食なので、最近和食が恋しい。

そこまでではないが、とりあえず人生で一度だけでもお味噌汁が飲みたい。
お豆腐が食べたい。

しかし、さすがに公爵家の食事なので不味いわけはなく、むしろおいしい部類。
前世からしたら少し質素な味の食事だが、不満はない。

今はまだ四歳なので特に何もしないが、いずれは厨房にのめりこんでいきたいと思っている。

私は最後の一口までマナーに気を付けながら優雅に食べた。
まったく、貴族とは面倒である。

今日もちゃんと合格点をもらえたらしく、お母様は静かにほほ笑んでいた。

食べ終わり、食後のお茶が出されたと同時に、お兄様が動いた。

「お父様、実は先ほどサラに面白いことを教えてもらったのですが、夜にお話をよろしいでしょうか?」

ーーー面白いこと?カードのことだろうか……。

「サァラ、さっきのおもちゃについてお父様に話してしまって構わないよね?」
「構いません、どうぞご自由に」

カードの権利については興味はない。
勝手に量産して、みんながルールを知って遊んでくれたらそれでいい。
そして、それで公爵家が潤うなら万々歳。

「ふむ、何やら面白うそうではないか」

私は興味深そうにこちらをのぞき込むお父様とお母様の瞳の奥にきらきらと光る何かを見た気がした。
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