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幼少期編
37 教会
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その後は、お兄様に手元に残った書類をパパパと片付けてもらい、数日をかけて大学を代表とする、領内の施設を案内した。
学校を作ってからしばらくすると、お父様が領主の仕事を回してくれるようになり、ある程度の権利もいただいたので、速攻でひいた上下水道や機械工場なんかが主だろうか。
機械工場に関してはアイヴァーン商会で運営しようとも思ったが、なるべく平民化してほしかったので、領地のものとして領から仕事先を与える形で設置した。
ここでも大学生たちが大活躍である。
機械大学は設立したてなので、まだまだ今からなのだが、バイトとして頑張ってもらっている。
大学生たちの唯一の悩みである、お金の部分で免除をしてやることでバイトだけでも回っていけるみたいだし。
アイヴァーン商会はすでに領以外でも負けなしなので、今では領内で破格の値段で生活用品を売っている。
もちろん、それでは赤字までとはいかなくても、ギリギリな状態なので、領外にて儲けを得ている。
全体的に発展しているおかげで、どの部門でも他領に遅れはとらない。
むしろ品質だけでも勝負が出来るほど、格差がある。
まぁ、征服するつもりとかないから一部のものに留めているけれど。
ーーー私も最初はここまでする気などなかった。
ここまできたら独立できる。
間違いなく王家や貴族となにかしら争いが起きることだろう。
それでは領民たちの命にかかわるかもしれない。
領主の娘が父の愛した領民たちを殺していいわけがない。
しかし、この世界には王族や貴族たちだけではない、権力を握っている別の存在がいる。
教会……「五聖教」である。
光を信仰し、闇を敵とする彼らはこの世界唯一の宗教である。
この国ではなく、世界なのだ。
まったくもって信じられないことだが、これは事実である。
おかげで強すぎる力を持ち、一つの国としても独立を果たしている。
その強すぎる力……はおいおい話すとして。
とりあえず、そのせいで私は困ったことになった。
これから領内を栄えさせようというのに、それらが邪魔すぎて。
かといって領民のためにも、お父様のためにも栄えさせないという選択肢は選べなかった。
だから、私は戦う道を選んだのだ。
名誉とか言っていられない、大切なものを失うわけにはいかないのだ。
機械工場を作ったのもそのせいだし、うちは公爵家ということで、軍部もある。
それを強化し、新たに武器作ったりもした。
お兄様には一応暗号手紙でそれらを伝えていたのだが、生で見たらまた感動やらなんやらがあったらしく、難しい顔をしている。
私はお兄様にそっと声をかけた。
「大丈夫ですわ、にいに。私がいる限りは絶対に守ってみせるもの。だから心配しないで」
今回の薬作りは下手すれば戦争になるかもしれない。
もちろん全力を尽くして回避しようと思ってはいるが、向こうがこちらに手を出して来ようものなら相手をしなければなるまい。
しかし、お兄様はまったく違うことを心配していた。
「うん、それもそうだけどね。……サァラ、僕は君がいなくなるなんて考えられないよ。どうせ、戦争になったら民より先に出陣するつもりなんだろう?僕は君のその真っ白手が、血に染まるのは嫌だけれども、それは構わない。君が選んだ道ならば、兄として応援しよう。」
「にいに……」
私が感激で呟くとお兄様は優しい雰囲気から一変して、厳しいものになった。
「でも、死ぬのは許さない。僕を置いていくなんて絶対にしないで。僕は……、サラがいないとどうやって生きていけばいいのかわからないんだ。その時は後を追うからね。だから、その命には君だけじゃなく僕の……いや、領のみんなの命が掛かっていると思って」
ーーーえ。
私はお兄様の心中発言に驚きを隠せなかった。
いやまさか、脅し……だよね?
お兄様はいつにもなくとても真面目な顔をするものだから真意はわからなかった。
えっと、もしかして、病気が治らないところまできちゃってます?
今更ながらそう思ったサラだった。
学校を作ってからしばらくすると、お父様が領主の仕事を回してくれるようになり、ある程度の権利もいただいたので、速攻でひいた上下水道や機械工場なんかが主だろうか。
機械工場に関してはアイヴァーン商会で運営しようとも思ったが、なるべく平民化してほしかったので、領地のものとして領から仕事先を与える形で設置した。
ここでも大学生たちが大活躍である。
機械大学は設立したてなので、まだまだ今からなのだが、バイトとして頑張ってもらっている。
大学生たちの唯一の悩みである、お金の部分で免除をしてやることでバイトだけでも回っていけるみたいだし。
アイヴァーン商会はすでに領以外でも負けなしなので、今では領内で破格の値段で生活用品を売っている。
もちろん、それでは赤字までとはいかなくても、ギリギリな状態なので、領外にて儲けを得ている。
全体的に発展しているおかげで、どの部門でも他領に遅れはとらない。
むしろ品質だけでも勝負が出来るほど、格差がある。
まぁ、征服するつもりとかないから一部のものに留めているけれど。
ーーー私も最初はここまでする気などなかった。
ここまできたら独立できる。
間違いなく王家や貴族となにかしら争いが起きることだろう。
それでは領民たちの命にかかわるかもしれない。
領主の娘が父の愛した領民たちを殺していいわけがない。
しかし、この世界には王族や貴族たちだけではない、権力を握っている別の存在がいる。
教会……「五聖教」である。
光を信仰し、闇を敵とする彼らはこの世界唯一の宗教である。
この国ではなく、世界なのだ。
まったくもって信じられないことだが、これは事実である。
おかげで強すぎる力を持ち、一つの国としても独立を果たしている。
その強すぎる力……はおいおい話すとして。
とりあえず、そのせいで私は困ったことになった。
これから領内を栄えさせようというのに、それらが邪魔すぎて。
かといって領民のためにも、お父様のためにも栄えさせないという選択肢は選べなかった。
だから、私は戦う道を選んだのだ。
名誉とか言っていられない、大切なものを失うわけにはいかないのだ。
機械工場を作ったのもそのせいだし、うちは公爵家ということで、軍部もある。
それを強化し、新たに武器作ったりもした。
お兄様には一応暗号手紙でそれらを伝えていたのだが、生で見たらまた感動やらなんやらがあったらしく、難しい顔をしている。
私はお兄様にそっと声をかけた。
「大丈夫ですわ、にいに。私がいる限りは絶対に守ってみせるもの。だから心配しないで」
今回の薬作りは下手すれば戦争になるかもしれない。
もちろん全力を尽くして回避しようと思ってはいるが、向こうがこちらに手を出して来ようものなら相手をしなければなるまい。
しかし、お兄様はまったく違うことを心配していた。
「うん、それもそうだけどね。……サァラ、僕は君がいなくなるなんて考えられないよ。どうせ、戦争になったら民より先に出陣するつもりなんだろう?僕は君のその真っ白手が、血に染まるのは嫌だけれども、それは構わない。君が選んだ道ならば、兄として応援しよう。」
「にいに……」
私が感激で呟くとお兄様は優しい雰囲気から一変して、厳しいものになった。
「でも、死ぬのは許さない。僕を置いていくなんて絶対にしないで。僕は……、サラがいないとどうやって生きていけばいいのかわからないんだ。その時は後を追うからね。だから、その命には君だけじゃなく僕の……いや、領のみんなの命が掛かっていると思って」
ーーーえ。
私はお兄様の心中発言に驚きを隠せなかった。
いやまさか、脅し……だよね?
お兄様はいつにもなくとても真面目な顔をするものだから真意はわからなかった。
えっと、もしかして、病気が治らないところまできちゃってます?
今更ながらそう思ったサラだった。
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