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登録者突破記念 おまけ
幼少期編完結ありがとう閑話 アイヴァーン商会裏側2
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こうして任された商会は売り上げ上々で真っ黒字である。
さすがに、トランプだけでは後々が心配だからと、エリック様に新商品の申し立てにいくと、なぜか却下されてしまった。
しかも当初話していた安価という利点を利用せずに、貴族層だけを狙えという意味不明な指示つきだ。
もちろん私は申し立てにいった。
すると。
「まぁ、もう少し待ってくれ。あと少しなんだ」
と謎の言葉をはいてそれきりだ。
ニヤニヤと面白そうにしているのだから何かしら考えがあるとは分かるのだが、何を考えているかはさっぱりである。
そんなやきもきした日々を送っていたある日、やっと商会長が決まったという話を受けた。
今日のエリック様は忙しいらしく、久しぶりに手紙である。
「やっと、決まったのか。長かったな」
私のため息が混じるような台詞に、仕事仲間のベンジャミンが反応する。
「そうですねー、領主様はそれほど決めかねていたということでしょうか?これは期待できるかもです」
私は期待半分、懸念半分で手紙を開く。
ーーー商会長はサラ・デューク・ニコラスに任命すーーー
私は腰を抜かしそうになった。
たったこれだけ、しかし、私が驚くのには十分な内容である。
「えっ!?お嬢様ですかが、商会長ですか?!」
「……そうらしいな」
花を持たせるためか?
そもそもトランプを考えたのはサラお嬢様だ。
「んー、これは僕たちだけで頑張れってことですかね?」
「……いや、違うな。恐らくだが、領主様は試されているのかもしれない」
それらは憶測に過ぎないが私はどうしてもそれが正解なような気がしてならなかった。
「どういうことですか?」と聞いてくるベンジャミンを「予想だ、適当なことは言えない」と払って、また考える。
その脳内ではエリック様が黒い笑みを浮かべている様子があった。
ああ、どうか予感が的中しませんように。
私はヴィル・ディオ・ハーネスト神に祈った。
ーーーその祈りもむなしく、今日はサラお嬢様がいらっしゃるという。
というか、手紙が渡された昨日の今日で。
生憎、商会はそこまで忙しくないので、気合で準備は何とかできたが、相変わらずの鬼畜ぶりだ。
ご子息様を連れてやってきたサラお嬢様は、なんというか貴族というより庶民よりのじゃじゃ馬という感じ。
しかし礼儀作法の方はさすが社交界の高嶺とも言われるロゼリア様の娘様だけあって、弱冠五歳にして完璧な礼儀作法だった。
少し美人令嬢過ぎて壁はあるものの、下級貴族や平民たちで構成された従業員たちには好感度が高めのようだ。
物覚えが早く、そこから発展させる力もあるお嬢様に私も従業員たちも驚きが隠せない。
それは幼きエリック様をも超越した、令嬢にしておくのはもったいないお方の姿だった。
そして、タファ様はアシスタントかと思いきや、本当に遊びに来ただけという感じで、サラお嬢様に質問はするものの手助けはしない。
あいも変わらず、妹様にご執着で、挨拶するだけで威嚇されてしまう。
本当に、公爵家に常識人はいないらしい。
タファ様の執着(シスコン)ぶりは心配されるほどのものだと聞き及んではいたが、あのサラお嬢様の受け流し方からすると大丈夫だと思える。
エリック様とロゼリア様の時のように、世の中はよく回っているなぁとつくづく感じるものだ。
最初はあの効率厨野郎は五歳の娘にまで働かせるのかと頭を疑ったが、こうやって直接会って会話してみると気持ちがわかる気がする。
正直そこら辺にいる貴族たちよりも頭の回る五歳児だ。
ーーーこの世界はおかしい。
私は一人諦めに近い何かを感じていた。
さすがに、トランプだけでは後々が心配だからと、エリック様に新商品の申し立てにいくと、なぜか却下されてしまった。
しかも当初話していた安価という利点を利用せずに、貴族層だけを狙えという意味不明な指示つきだ。
もちろん私は申し立てにいった。
すると。
「まぁ、もう少し待ってくれ。あと少しなんだ」
と謎の言葉をはいてそれきりだ。
ニヤニヤと面白そうにしているのだから何かしら考えがあるとは分かるのだが、何を考えているかはさっぱりである。
そんなやきもきした日々を送っていたある日、やっと商会長が決まったという話を受けた。
今日のエリック様は忙しいらしく、久しぶりに手紙である。
「やっと、決まったのか。長かったな」
私のため息が混じるような台詞に、仕事仲間のベンジャミンが反応する。
「そうですねー、領主様はそれほど決めかねていたということでしょうか?これは期待できるかもです」
私は期待半分、懸念半分で手紙を開く。
ーーー商会長はサラ・デューク・ニコラスに任命すーーー
私は腰を抜かしそうになった。
たったこれだけ、しかし、私が驚くのには十分な内容である。
「えっ!?お嬢様ですかが、商会長ですか?!」
「……そうらしいな」
花を持たせるためか?
そもそもトランプを考えたのはサラお嬢様だ。
「んー、これは僕たちだけで頑張れってことですかね?」
「……いや、違うな。恐らくだが、領主様は試されているのかもしれない」
それらは憶測に過ぎないが私はどうしてもそれが正解なような気がしてならなかった。
「どういうことですか?」と聞いてくるベンジャミンを「予想だ、適当なことは言えない」と払って、また考える。
その脳内ではエリック様が黒い笑みを浮かべている様子があった。
ああ、どうか予感が的中しませんように。
私はヴィル・ディオ・ハーネスト神に祈った。
ーーーその祈りもむなしく、今日はサラお嬢様がいらっしゃるという。
というか、手紙が渡された昨日の今日で。
生憎、商会はそこまで忙しくないので、気合で準備は何とかできたが、相変わらずの鬼畜ぶりだ。
ご子息様を連れてやってきたサラお嬢様は、なんというか貴族というより庶民よりのじゃじゃ馬という感じ。
しかし礼儀作法の方はさすが社交界の高嶺とも言われるロゼリア様の娘様だけあって、弱冠五歳にして完璧な礼儀作法だった。
少し美人令嬢過ぎて壁はあるものの、下級貴族や平民たちで構成された従業員たちには好感度が高めのようだ。
物覚えが早く、そこから発展させる力もあるお嬢様に私も従業員たちも驚きが隠せない。
それは幼きエリック様をも超越した、令嬢にしておくのはもったいないお方の姿だった。
そして、タファ様はアシスタントかと思いきや、本当に遊びに来ただけという感じで、サラお嬢様に質問はするものの手助けはしない。
あいも変わらず、妹様にご執着で、挨拶するだけで威嚇されてしまう。
本当に、公爵家に常識人はいないらしい。
タファ様の執着(シスコン)ぶりは心配されるほどのものだと聞き及んではいたが、あのサラお嬢様の受け流し方からすると大丈夫だと思える。
エリック様とロゼリア様の時のように、世の中はよく回っているなぁとつくづく感じるものだ。
最初はあの効率厨野郎は五歳の娘にまで働かせるのかと頭を疑ったが、こうやって直接会って会話してみると気持ちがわかる気がする。
正直そこら辺にいる貴族たちよりも頭の回る五歳児だ。
ーーーこの世界はおかしい。
私は一人諦めに近い何かを感じていた。
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