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学園編
52 ロナルディ
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「ふう、ここね。……いえ、ここですね」
私は本校舎からかなり離れた闘技場近くの森の中まで移動した。
もちろん、優雅に歩いていたら日がくれるから魔法で一瞬である。
収納庫から隠し持って来た愛剣を取り出して、腰につける。
制服よし、見た目よし、身長は男にしては165と低身長かもしれないが、許容範囲内だろう。
仕方がない、身長だけは感覚が変わってしまうから変えたくなかった。
「では、いざ出陣です」
大きな古い石造りの門を潜れば、土や汗の臭い匂いがして、私は興奮した。
ーーーああ、これこれ!
私が求めているのは戦闘なんだよ!!!
とてもじゃないが、令嬢……いや、女性の思考ではない。
度重なる内職という名のハードワークが彼女をそうさせていた。
門から突然現れた新参者に剣を振っていた者たちは手を止めて呆ける。
「おい、ぼけっとするな!鍛練をつづけろっ!」
平均身長高めな中でも、極めて高い美青年が声を荒げた。
青年は皆が手を動かし始めたのを確認すると、私に近寄ってくる。
「お前は誰だ?なぜ、ここにいる?」
「はじめまして、騎士学科の方ですよね?僕の名前はサリィ。少し手合わせをお願いできませんか?」
「はっ?」
相手は訳が分からないという表情だ。
まぁ、確かにどこの誰とも知れない少年が勝負を挑んできたらね。
「誰でも構いません、僕と勝負をしてほしいと言っているのです。お願いできませんかね?」
「……っは、何を言うかと思えば。魔法学科の餓鬼が、ほざくな」
「おや、僕が魔法学科生だと分かりますか」
「当然だろ、ここは魔法学園だ。騎士学科といえども魔法は使える。それも戦闘向きのな」
なるほど。
確かに魔法にも戦闘向きとか生活向きとか研究向きとかいろいろ方向性がある。
ちなみに、魔法学科は研究向きが多いので、実用性がない。
戦闘向きの魔法を習っているのならばそっちの方が世のためになると私は思うほどだ。
この人が少しバカにした感じがあるのはそのせいなんだろうか。
いけ好かないね。
「確かに僕は魔法学科生ですが、剣術にも自信がありますし、戦闘向きの魔法にも学があります」
「ほぉ?だから相手をしてほしいと?」
「はい、久しぶりに剣を振りたくて堪らないのです。今は自由時間でしょう?僕が混じっても問題ないはずです」
下調べは完璧である。
今の時間帯は先生たちもいない。
「……いいだろう。ただし、俺が勝てばもここに来るのはやめろよ」
「はい、それで構いません」
結局この人は私のことを心配している優しい人なのだろう。
私は笑みを浮かべながら剣を抜き構えた。
「では、一本勝負で。剣、魔法、体術…、一対一ならば何でもありでいきましょうか」
「いいだろう」
相手もそれを言うと剣を構える。
……さすが、国風がヨーロッパに似ているだけあって構えもそちらのものである。
ちなみに、私も前世の構えだと不味いので、アデルに教えてもらった構えでいく。
「我が名はロナルディ。魔法騎士が一人」
私は彼が自分の名前を言ったことで、これがこの国のルールなんだと思い出す。
「我が名はサリィ。普通の魔法使い。ロナルディに戦いを挑むもの」
「では、両者構え!」
今度はその様子を見ていたこのロナルディといわれる人の相手役の人が言う。
「始めっー!!!」
始めは両者動かず、相手を観察する。
いや、私は終わってるけど、なんとなく相手待ちをしている。
『ステータス』
ちなみにステータス表示をすると、
ーステータスー
ロナルディ
魔力 一万
体力 五万
うん、なかなかいい数値だと思う。
ちなみに比較対象はここにいる他の人たちである。
総合して平均は魔力が五千、体力が三万五千くらい。
数値的にも一番高いし、やっぱりこの人がこの集団のリーダー的存在で間違いないだろう。
「ふん、鎌のかけ合いではらちが明かないな。そちらが動かないならばこっちから行くぞ」
あ、いや、別に先に動いた方が負けとかしていたわけではないんだけど……。
まあ、このまま両者動かずでは勝負にならないので、好都合ではあるが。
ロナルディの持つ大剣が地面すれすれで振り回されて、直線で殴りかかってくる。
私はなるべく上に行かないように後ろに飛んで回避する。
あの大剣は決して筋肉だけで振り回せるものではないだろうし、おそらく身体強化を使っている。
この世界に来てからはお兄様とアデル以外に使っているところを見たことがないから新鮮だ。
私もためらうことなく身体強化を施した。
私は本校舎からかなり離れた闘技場近くの森の中まで移動した。
もちろん、優雅に歩いていたら日がくれるから魔法で一瞬である。
収納庫から隠し持って来た愛剣を取り出して、腰につける。
制服よし、見た目よし、身長は男にしては165と低身長かもしれないが、許容範囲内だろう。
仕方がない、身長だけは感覚が変わってしまうから変えたくなかった。
「では、いざ出陣です」
大きな古い石造りの門を潜れば、土や汗の臭い匂いがして、私は興奮した。
ーーーああ、これこれ!
私が求めているのは戦闘なんだよ!!!
とてもじゃないが、令嬢……いや、女性の思考ではない。
度重なる内職という名のハードワークが彼女をそうさせていた。
門から突然現れた新参者に剣を振っていた者たちは手を止めて呆ける。
「おい、ぼけっとするな!鍛練をつづけろっ!」
平均身長高めな中でも、極めて高い美青年が声を荒げた。
青年は皆が手を動かし始めたのを確認すると、私に近寄ってくる。
「お前は誰だ?なぜ、ここにいる?」
「はじめまして、騎士学科の方ですよね?僕の名前はサリィ。少し手合わせをお願いできませんか?」
「はっ?」
相手は訳が分からないという表情だ。
まぁ、確かにどこの誰とも知れない少年が勝負を挑んできたらね。
「誰でも構いません、僕と勝負をしてほしいと言っているのです。お願いできませんかね?」
「……っは、何を言うかと思えば。魔法学科の餓鬼が、ほざくな」
「おや、僕が魔法学科生だと分かりますか」
「当然だろ、ここは魔法学園だ。騎士学科といえども魔法は使える。それも戦闘向きのな」
なるほど。
確かに魔法にも戦闘向きとか生活向きとか研究向きとかいろいろ方向性がある。
ちなみに、魔法学科は研究向きが多いので、実用性がない。
戦闘向きの魔法を習っているのならばそっちの方が世のためになると私は思うほどだ。
この人が少しバカにした感じがあるのはそのせいなんだろうか。
いけ好かないね。
「確かに僕は魔法学科生ですが、剣術にも自信がありますし、戦闘向きの魔法にも学があります」
「ほぉ?だから相手をしてほしいと?」
「はい、久しぶりに剣を振りたくて堪らないのです。今は自由時間でしょう?僕が混じっても問題ないはずです」
下調べは完璧である。
今の時間帯は先生たちもいない。
「……いいだろう。ただし、俺が勝てばもここに来るのはやめろよ」
「はい、それで構いません」
結局この人は私のことを心配している優しい人なのだろう。
私は笑みを浮かべながら剣を抜き構えた。
「では、一本勝負で。剣、魔法、体術…、一対一ならば何でもありでいきましょうか」
「いいだろう」
相手もそれを言うと剣を構える。
……さすが、国風がヨーロッパに似ているだけあって構えもそちらのものである。
ちなみに、私も前世の構えだと不味いので、アデルに教えてもらった構えでいく。
「我が名はロナルディ。魔法騎士が一人」
私は彼が自分の名前を言ったことで、これがこの国のルールなんだと思い出す。
「我が名はサリィ。普通の魔法使い。ロナルディに戦いを挑むもの」
「では、両者構え!」
今度はその様子を見ていたこのロナルディといわれる人の相手役の人が言う。
「始めっー!!!」
始めは両者動かず、相手を観察する。
いや、私は終わってるけど、なんとなく相手待ちをしている。
『ステータス』
ちなみにステータス表示をすると、
ーステータスー
ロナルディ
魔力 一万
体力 五万
うん、なかなかいい数値だと思う。
ちなみに比較対象はここにいる他の人たちである。
総合して平均は魔力が五千、体力が三万五千くらい。
数値的にも一番高いし、やっぱりこの人がこの集団のリーダー的存在で間違いないだろう。
「ふん、鎌のかけ合いではらちが明かないな。そちらが動かないならばこっちから行くぞ」
あ、いや、別に先に動いた方が負けとかしていたわけではないんだけど……。
まあ、このまま両者動かずでは勝負にならないので、好都合ではあるが。
ロナルディの持つ大剣が地面すれすれで振り回されて、直線で殴りかかってくる。
私はなるべく上に行かないように後ろに飛んで回避する。
あの大剣は決して筋肉だけで振り回せるものではないだろうし、おそらく身体強化を使っている。
この世界に来てからはお兄様とアデル以外に使っているところを見たことがないから新鮮だ。
私もためらうことなく身体強化を施した。
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