転生した元勇者はその志を忘れない

ごーぐる

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転生 元勇者

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あれ、なんか体が熱い…。
何処なんだっけここ、ていうか俺は誰なんだ…。
なんにも見えないし、なんか聞こえてはいるものの聞き取りにくいし。
うわっ、いきなり体がふわふわしだした、てか眠いな…。
空を飛んでいる時みたいだなぁ…。
俺はそのままフェイドアウトした。

ここは小さな村同士が合併して作られた町「ニップル」
僕はそこを納めている辺境男爵の息子で、「フローエル・ヴィン・ニップル」って名前なんだ。
名前が長くて呼びにくいだろうからフローって読んでね。
僕は今年で5才でね、明日はなんとその5才を迎える誕生日なの!
えへへ、明日が楽しみだな~。
ーはい、茶番終了。
転生した俺は結局権力から逃げられない貴族というものに転生していた。
でも、兄姉が4人もいて俺はその末っ子なので比較的自由ではある。
しかし、貴族なのだ。
パーティやお茶会に呼ばれたら出ないといけないし、貴族同士の社交が存在する。
しかも、5歳になると年に一度行われる王主催のパーティに出ないといけないらしい。
あああああああ!!!めんどい!
貴族めんどい。
と思いつつも最近では貴族であることを受け入れつつある。
さすがに転生してから5年もあれば考える時間だっていっぱいあったのだ。
貴族といえども、男爵だし、辺境の小さな町といえるのかも怪しいような場所を納めているし、家族は優しいし、町の人たちも良い人たちばかりだ。
正直めちゃくちゃ住みやすい場所だと思う。
魔王討伐やらなんやかんやで精神的に疲れていた俺の心はすっかりと癒され、以前の余裕差を取り戻せている。
はぁ、勇者時代かー…、早く冒険者になりたいな…。
根っからの冒険者であった俺はあの頃に身を馳せた。

町の散策を終え、丁度お昼時なので家に帰ると玄関にはいつものように姉が構えていた。
「おかえりぃーーー!!!フローちゃん、今日は何処へ行ってきたの?」
ニップル男爵家、長女「ニルミル・ヴァン・ニップル」だ。
商会を生業とし、年齢イコール彼氏いない歴のブラコンさんで、親からも呆れられているほどだ。
女性は25で結婚していなければ行き遅れらしいが、ニルミルは今年23で、結構ヤバイ。
しかし、本人はなにも焦りを感じていないらしく、結婚するよりも自分で稼いだ方がお金になるなどと言っている様だ。
「ニル姉上、ただいま。今日は町の散策をしてきたんだよ。」
ニルは俺に近寄ってきてはギューっとその柔らかい大きな果実に俺の顔を押し付けて、息が止まりそうになる。
ニルは確かに美人だし、胸もでかいが、俺にとっては姉に違いないのでこんなことされても興奮するわけもなく。
「に、あねうぇっ…!くるしっ!!!」
「あら、ごめんなさい。かわいい弟が帰ってきた感動からつい。」
ニルはそう言いつつ名残惜しそうに俺から手を離す。
はぁ、死にそうだった…。
「あぁそうだった。お母様とお父様がフローに用事があるって。ご飯の前に話しておきたいらしいから、呼びに来たのよ。」
相変わらず、俺に会うための二の次のように大切なことを後から話すニル。
「ニル姉上…、大切そうな話なのだから先に言って欲しかったです…。」
「私にとって弟を愛でるよりも大切なことってなくてよ。」
うん…、知ってた。
日課のようにニルに呆れた俺だった。

俺の住んでいる男爵家の屋敷はそう広くない。
貴族の家ではあるので他の家よりも大きいし、二階建てなのだが、メイドと執事は一人ずつしか居ないのにそれでまかなえているほどだ。
これといった装飾品もなく、強いて言うならば父と母が冒険者時代に倒したという魔物の剥製くらいか。
父も母も貴族だったわりに、冒険者になったらしくそこで出会ったそうだ。
そして、お互いが貴族だということを聞いて驚いたとか。
まぁ、両親の昔話はこれくらいで良いだろう。
貴族同士では珍しい恋愛結婚のラブラブ夫婦に呼ばれた俺は、執務室の扉の前に立っていた。
また、二人の話をされたら嫌だな…、なんて思いつつも礼儀よく扉をノックする。
「父様、母様。フローです、入っても良いでしょうか。」
「来たか、入れ。」
威厳のある声がして、その声の誘われるがままに執務室の扉を開けた。
扉を開けると同時にラベンダーの香りが鼻孔を擽った。
「父様、何用でしょうか。」
髭の生えたダンディーな父の隣には当然のように母が座っている。
仕事用の執務室なはずなのに、すっかりそこは両親がいちゃつくための部屋と化していた。
「ああ、お前明日誕生日だろ。なんか欲しいものはないのか?」
父は俺に話しかけながらも、目線は母から離さない。
この吐きそうになる光景も5年間続けばすっかり慣れたものだ。
「うーん、特には…。あ、門から出るための通行許可書とかなら欲しいかな?」
そう言うとそれまでこちらを一瞬たりとも振り返らなかった母がこちらを見た。
「えー、通行許可書ー?フローちゃんはまだ5歳なんですよー、森には魔物がたくさんいて大変なんだからぁ。危ないわよー。」
元冒険者の2人ならば容易く許可が貰えるものとばかり思いっていたが、流石に母親としては止めるらしい。
「でもそうねー、どうしてもって言うなら私を倒したら良いわよー。」
「え”っ………。」
ちなみに母は元A級魔法使いだ。
冒険者のランクはG級からS級まであって、D級以上ならプロとして認められる
A級は竜殺しの称号を手に入れるとともになるもので、まぁつまり、竜を倒したことがあればA級なのだ。
俺は今竜を倒した人を倒せと言われているわけで…。
勇者時代の俺なら難なく倒せたであろう相手だが、現在俺の年齢は5歳。
母だって本気で5歳児に向かってくるわけないだろうが、倒せる確率なんで無いに等しいだろう。
しかもこの世界での魔法は5歳の誕生日を迎えた次の春に教会に出向き、妖精王の祝福というものを受けないと使えないものらしいので魔法も使えるのかもわからないのだ。
元勇者だから剣術の知識はあるものの、魔法に関しては理解が及んでいない。
体術だって子供の体では大したこともできない。
やばいな…、ここで最初の関門がまさかの実母だなんて。
母親とは人生のラスボスにも等しいくらいに権利というものを持つ存在なのだと、前世で読んだ本に書いてあったなと思い出した俺は冷や汗をかいた。
そんな俺を見かねてか父が助け船を出してくれる。
「まてまて、10もみたない子供にお前が倒せる分けないだろ。というか、倒せたらヤバイだろ。」
母はそんな父の言葉を聞いて「確かにー。」などと呟いている。
「お前を倒せたら竜だって倒せるんだ。そこまでしなくても普通の魔物に遭遇しても倒すか逃げるかできたら良いんだよ。」
おお、父よ。
なんて冷静な判断、そして常識的なんだ。
確かに、母が倒せたら竜だって倒せてしまうのだ。
そこら辺の森に行くためだけにそこまでする必要なんてない。
「というか、誕生日プレゼントなんだぞ。通行許可書なんてそのうちあげるから、もっと別のものにしなさい。」
「そうだねー、フローちゃんはまだ5歳なんだから、そんなに焦んなくても良いのよー。ほら、お人形さんとかお洋服とか、欲しいものないのー?遠慮なく言って良いのよー?」
とは言われたものの、欲しいものなんてたいしてない。
そういえば風邪薬切れたよなーとか、雑巾が古くなって薄くなってきたよなーとか、子供の考えることじゃないし誕生日プレゼントではない。
剣だってこの前ルギ兄上に新しいのをもらったばかりだし、魔法の本だってチユ兄上に言えば貸してくれるのだ。
俺はううんと唸った。
「父様、母様。僕はこれまで生活に困ったことが一度もないくらいに幸せに暮らさせてもらっています。今さら欲しいものなんてあんまりありません。強いて言うなら…そうですね…、弟か妹がほしいですかね?」
俺がそう言うと母はパァッと笑顔になり、父は少し顔が赤くなったようだった。
「本当?私もそろそろまた子供がほしいななんて思っていたのよねー。ねぇ、ダーリン。」
「君の子供ならどんな子でもかわいいから何人いても幸せだよ。」
「まぁ、あ・な・た。」
2人は俺がまだここにいることをすっかりと忘れ去っているらしい。
俺は空気を読んで2人の世界に入り込んだ両親たちに声をかけずに、静かに退室した。

部屋から出ると珍しい人が扉の前に立っていた。
「フロー…、ほんと良い子…。欲しいものないの…?俺もなんかフローに誕生日、あげたい…。」
ぼそぼそと小さな声で聞き取りづらくしゃべるこの人は次男の「チユミユ・ヴィン・ニップル」兄上だ。
声と同様、ぼさぼさの長い髪としわしわの服がなんとも暗い印象を与える。
一見とても怖そうな、幽霊みたいな兄だが、ものすごく優しく俺はチユが大好きだった。
「うん、チユ兄上ありがと。でもね、僕本当に欲しいものないんだ。そうだな…もし我が儘を聞いてくれるなら、チユ兄上と魔法の本が読みたいな。だめ、かな?忙しい?」
俺は必殺の首をかしげて上目使いする攻撃をした。
効果は抜群だったようで、チユは少し惚けた後、しきりに頷いてくれた。
「やったー!!」
チユ兄上は妖精に好かれているらしく、まだ魔法が使えない俺でも可視化できるほどに部屋に妖精が集まっている。
しかも部屋にある魔法の本は、最上級のものでありとあらゆる分野の魔法の本が存在している。
最初は危ないからと近寄らせてくれなかった魔法の実験も、最近では俺専用の決壊を張ってくれたことで大分近くで見ても良いことになった。
まさに最高の修行場所、冒険者になるためには魔法も習得しておかなければならないのでチユは俺にとって師匠という感じなのだ。
魔法の本は妖精語で書かれているから、その勉強にもなるし、なによりチユと一緒にいる時間はのんびりとしていて大好きなのだ。
俺はぴょんぴょんとジャンプして心のなかで小躍りをする。
「よし、チユ兄上行こう!」
そしてそのままのテンションでチユの手を取り部屋へと走ったのだった。

「はー楽しかった。」
チユの部屋から自分の部屋まで戻ってきた俺は超ご機嫌だった。
あの後、お昼のことなどすっかり忘れ去っていた俺たちは新魔法の研究実験だの、妖精との対話だののことを夜ご飯の知らせをしに来た家唯一のメイドの「サチ」さんに言われるまで気がつかなかった。
流石に、2連続食事を欠席しては何を言われるかわかったものではないので、俺もチユも素直に手を止めてリビングへと向かった。
相変わらずこの世界の魔法はとってもきれいなものだった。
チユに教わったのだが、魔法を使うときは魔力の量や技術も大切なのだが、最も重要なのは妖精とのコミュニケーションらしい。
妖精から気に入られたら、その妖精は少量の魔力でも巨大な技を出してくれるらしく、中でも契約までになれば100パーセントの力を出してくれるのだとか。
ちなみにチユは3体と契約しているらしい。
個体によって得意な属性が違う妖精たちは何体契約しても良いらしい。
契約といっても、妖精との契約とは人間で言うところのお友だちになりましょう宣言みたいで、魔力さえあれば誰でも契約できるのだとか。
いいなー、俺も早く妖精と契約したい!!!
といったら、「その前に魔法使えるようになるのが先…。」と笑われたのだった。
家は広くないのでチユの部屋からま反対側にあるリビングにも俺の足で3分と掛からず行くことが出来る。
4歳児の俺と違って15歳(この世界での成人年齢)のチユはコンパスが長いため数十秒ほどで着くだろうに、俺に合わせて歩幅を小さくしてくれる。
こういうところにもチユの優しさが滲み出ていて俺は嬉しくなる。
しばらく歩いてようやくリビングまで来ると、中から騒がしい男女の声が聞こえた。
「そういえば、今日は午後にルギ兄上が帰ってくるんでしたね。帰ってきて早々にまたミル姉上と喧嘩でもしているんですかね?」
「忘れてた…お兄ちゃん今日帰ってくる、だった。早く入って仲裁しないと、また、家壊れる…。」
チユはらしくなくドアを開ける時に音をたてた。
いや、ドアを開ける時に音がしない方がおかしいのだろうが…。
中ではミル姉上とルギ兄上が予想道理お互いの襟を掴みかかっていた。
「糞兄がっ!今日という今日は許さんぞっ!!!」
とてもさっき俺に抱きついてきたミルには見えない形相と言葉遣いだが、間違いなくミルだ。
「それはこっちの台詞だ、アホ妹っ!お前の方こそ地獄に叩き落としてやるよ!」
「良い度胸じゃねーか、やってやんよ!かかってこいごらぁぁぁ!!!」
赤いメラメラと燃えるような髪が、重力を無視したように上方向に向いている。
目も鋭めで、ヤンキーに見えなくもないこの人が長男の「ルギフル・ヴィン・ニップル」だ。
チユはそんな様子をアワアワしながら見ている。
「や、やめ…。家、また直さないといけなくなる…。」
そういえばこの前ルギが帰ってきたときに壊した家を修復したのってチユだったな。
もちろん、手動なわけはなく魔法でだが。
まあ、ここはいつもお世話になっている分、一肌脱いでやりましょうか。
俺はいつもよりもかわいく声が出るように息を整えた。
「ミル姉上、ルギ兄上。喧嘩しちゃ嫌ですよ?」
すると2人の動きがピタリと止まった。
そして同時にこちらを振り向くとキラキラとした目になる。
「「フロー!!!」」
「げふっ…。」
一緒に飛び付いてきた2人の勢いに倒れそうになりながらもなんとか堪えられた。
「可愛い可愛いっっっ!!!もう、なんでそんなに可愛いのかしらっ!!!」
「同感だな!フローが可愛すぎて本当心配だぜ。なにかされたらお兄ちゃんに言うんだぞ、そいつ存在を無かったことにしてやるから。」
「まったくその通りね!フローを害する奴なんてこの世に要らないのですわ!」
「ミル姉上、ルギ兄上…。お心遣いは嬉しいのですが、僕はもう5歳になるのですから自分のことくらい自分でなんとかしますよ。」
「聞いた?兄さん!フローったらいつのまにこんなに立派になったのかしら!?」
「ああ、聞いたぞ!フローは偉いな、良い子過ぎだな!」
2人はすっかりその世界に入っているみたいでずっと俺のことについて話し込んでいる。
途中途中で、「こんな良い子をお外に出したら危険だわ!」とか「いっそのこと貴族名簿から除名して社交界に出さない方がいいんじゃないか?」などと聞こえてくるが無視だ。
捕まったままの俺はなにもすることが出来ずにただボケーっとしていると、チユが申し訳なさそうに話しかけてくる。
「ありがと、フロー…。」
「いいえ、これくらい大したことないですよ。ほら、ミル姉上ルギ兄上、夕食の時間が過ぎてしまいますよ。離してください。」
俺は両腕に引っ付いている兄姉を引き剥がそうとするが、5歳の力など大したことがはないらしくまったく抵抗出来ずに終わってしまう。
「うぐぐ…なんつー馬鹿力…。というか、ルギ兄上は分かるけどミル姉上がこんなに力が強いのは納得できないんですが。」
「それは、姉さんは冒険者のランク…、B級だし…。」
「え!?」
なんじゃそりぁーっ!!!
「ん?言ってなかったっけ?」
ミルはにこやかに笑う。
「てか、家に居る奴等でフロー以外はみんなC級以上だぞ。」
「えーっ!!!…はっ、てことはチユ兄上も…。」
「…ん、S持ってる…。」
「エス…?!」
Sって、一番上なんですけど?!世界に10人しかいないんじゃないの?
「ああ、チユはな世界で一番強い魔法使いなんだぜ?戦闘能力的ではチユよりも強い魔法使いはいるけど、医療とかも交えた総合的な能力的にはチユより上はいないんだ。それで、3年前だったよな?ドラゴンを倒したことないけど特例でS級に昇進したんだぜ。」
な、なんじゃそりゃ…。
つまり、特別扱い出来るほどの能力があるわけで…、ああ、なんか急にチユが雲の上の存在に見えてきたんですけど。
チユは兄から誉められて照れてれとしている。
その様子を見ているとやっぱりいつもと変わらぬ俺にとっての優しい兄で、なんだかほっとした。
ーーーしかし、なんだ。
俺の家族なんだかやばいんだな…。
いや、元勇者の俺が言うのもあれなんだけど…。
どうやら、今世の俺の家族はとても濃いらしい。
そうして、なんやかんやありばがらやっと食事にありつけるようになり、席に座るとそれまでずっと席に座っていちゃいちゃしていた両親から「あ、終わった?」などと調子の抜ける声がして俺はまた呆れるのであった。
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