様々な日常を描いていく

和泉響

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少し不思議な話

週末の映画は

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 金曜日の夜の仕事帰りに缶ビールと夕飯のおかずを買い、築六年の新しくも古くもないアパートの扉を開ける。一人暮らしの男の部屋はあまりにも殺風景で、電気をつけても部屋が活気づく訳ではない。
 就職祝いに父が買ってくれた腕時計を確認すると、時刻は七時を少し過ぎていた。缶ビールの蓋を力任せに開けると、ぷしゅっと軽快な音が溢れる。一気にその中身を喉に流し込み、炭酸が弾けて耳がかっと熱くなる感覚を楽しんだ後、更に舌を刺激する麦の苦みとコクに思わず息が漏れる。
 缶を一旦テーブルに置いてテレビの電源を入れると、画面には最近人気の芸人が楽しそうに自作のネタを披露していた。賑やかな音声をバックミュージックにしながら、夕飯の支度をする。
 といっても、買ってきた惣菜を電子レンジで温めるだけなのだが。 
 「今週も一日お疲れ様」
 一人でぼそっとそう呟くと、テレビを観ながら白い湯気をふわふわと漂わせている惣菜に箸を伸ばす。缶ビールが無くなる頃には、テレビはお笑い番組が終わり、報道番組が始まっていた。
 ふと、今日の新聞を確認していなかったことに気づき、アルコールが程よく染み渡っている身体を持ち上げて玄関へ向かう。
 ドアポストから新聞を取り出そうとすると、ぱさっとダイレクトメールや広告が落ちてしまった。面倒だが一つ一つ拾いながら確認していくと、見慣れない封筒が一枚あった。 
「なんだこれ」 
 宛名が書いていないということは、直接ポストに入れていったのだろう。リビングに持って行って確認すると、中には一枚のチケットが入っていた。何の変哲もないそのチケットは、どうやら映画のチケットらしい。
 タイトルは『人混みの中に』、日時は今週の日曜日――明後日。今週末は何も予定は無いので、行く時間はある。少し興味が湧いてきたので、スマホでその映画について調べてみた。
 ……しかし、いくら経っても読み込み中のマークが消えない。しかも時計も狂ってしまったのか、〇時〇分という表記になってしまい、動かない。いろいろ試したが、結局調べることも直すことも出来なかった。
 メールやメッセージアプリは問題なく使えるようだったが、何故こんなに限定した機能が使えなくなってしまったのだろうか。調べたいがパソコンもないので調べられない。
 ……まあ、明日修理に出せばいいか。そんな呑気なことを考えながら、ゆったりと布団の中に潜り込み、そのまま感覚が引っ張られるように眠気に吸い込まれていった……。 
 
  突然連打された玄関チャイムの音に飛び起きると、枕元の時計を急いで確認する。今日誰かが来る予定は無かったはずだ。時計の針は七時を少し過ぎたあたりを示している。
 こんな時間に一体誰だろうか。寝巻き姿のまま玄関まで歩き、少し重たいドアを開ける。
 ぱっと差し込んできた太陽光に目をしばたたかせていると、 
「あんた!大丈夫?」
 目の前には自分を見上げて驚いたように目を見開く大家の姿があった。状況が呑み込めず、咄嗟におはようございます、と挨拶をする。 
「いつも土曜日は、あんた起きるとカーテン開けて掃除するでしょ?それなのに昨日は全く物音一つしないし……。中で倒れてるんじゃないかって思って……」
「あのー、大家さん。今日は土曜日ですよ?」
 曜日感覚がおかしくなってしまったのだろうか。確かにもういい歳だが、そんなにぼけている人ではなかったはずだ。頭をぽりぽりと掻きながら、もう少し寝ていたかったな、なんて思っていると、 
「あんた、昨日一日中ずっと寝てたんじゃないの?今日は紛れもなく日曜日だよ」 
「……はい?」 
 大家は心配そうに俺の目を見つめている。すると、丁度そこに隣の部屋の夫婦が通りがかった。 
「田中さん、おはよう。今日は日曜日だよね?」 
 大家さんがそう尋ねると、田中さんは夫婦揃って、 
「おはようございます。そうですね、今日は日曜日です」 
 と言った。大家は満足そうに、そうですよね、と言った。 
「……ほんとに俺、昨日丸一日寝てたんですね」 
 自覚はないが、寝ていたのだから当然だろう。スマホの修理は今日出しに行こう。 
「きっと疲れてたんだろうから……安心したよ。無理しないでね」 
 大家はそう言ったあと、玄関から姿を消した。まだ現実が受け止められない。時計を確認すると、針は七時を少し過ぎたあたりを示していた。 
 
 ……そんなばかな。 
 
 時計は起きた時と全く変わらない姿でそこに鎮座していた。少なくとも十分くらいは経っているはずだ。電池を入れ替えても、その秒針が動くことは無い。 
「この置き時計すら、壊れたって言うのか?」
 昨日からいろいろな物が壊れすぎだ。嫌な予感がして、テレビをつけたり、ガスをつけたりしてみる。幸い、テレビもガスも壊れてはいない。
 ……しかし、テレビの右下に表示されている時計が七時八分を指したまま一向に動かない。置き時計も、七時八分。俺が昨日の夜帰ってきた時間は、七時八分だった気がする。 
 悪寒がした。今の時刻すらわからない。これはもしかして、なにか恐ろしいことが起きているのではないだろうか。視界が揺らぐ。自分が思ったより動揺していたことに気がついた。
 ふと視界に入った白い封筒を掴む。中にはやはりチケットが入っていただけだったが、何故かその何の変哲もないチケットは、今はどうしてもただのチケットには見えなかった。 
 乾いた喉を自分の唾がゆっくりと伝った。ごくり、と喉を動かすと、急いで映画を観に行く準備を始めた。観たら何かが変わるかもしれない。そう信じるしか、今の自分を落ち着かせる術がない。
 寝癖も簡単に直し、冷蔵庫に入っていた菓子パンを片手に家を出る。歩きながらパンにかじりつき、少し心を落ち着かせてから腕時計を確認したが、やはりそれも壊れてしまっていて、時刻は七時八分を示していた。 
 自宅から一番近い映画館に着くと、早速スタッフにチケットを渡す。女のスタッフは笑顔でそれを受け取り、切り取り線でそれを二つに千切った。片方を俺に差し出すと、そのままシアターまで案内された。薄暗いシアターには二十人ほど席が埋まっており、その年齢層は様々だ。
 好きな席に座っていいということだったので、映画を観るとき、いつも座る席にゆっくりと腰を下ろした。しかし、上映がいつ始まるのかわからない。体感で十分ほど経った頃だろうか、隣に背の低い制服姿の女の子が座った。
 運動靴だから、多分中学生だろう。俺と目が合うと、少し緊張気味にお辞儀をした。慌てて頭を下げると、彼女はチケットらしき紙切れを握りしめながら、 
「あの、今の時間って……わかったりしますか?」 
 と話しかけてきた。不安そうな彼女の目に、俺の目を合わせる。 
「残念だけどわからないんだ……。もしかして君も?」
 彼女は一瞬残念そうに俯いたが、すぐに顔を上げてこくりと頷いた。 
「やっぱりそうなんですね。ここにいる人は、みんな時間がわからないのでしょうか」
 彼女がぐるりと周りを見渡してそう言った。そしてひらめいたようにはっと俺の顔を見た。 
「すみません!自己紹介してませんでしたよね。初めまして、私はゆうなといいます」 
「あ、初めまして。俺は……こうすけです」 
「こうすけさん、ですね。まだ不安ですが、少し和らぎました。ありがとうございます」 
「いやいや、俺の方こそゆうなちゃんと話せて安心したよ。自分だけじゃないって思えた。ありがとう」 
 彼女……ゆうなちゃんはそれを聞いてにっこりと笑った。礼儀正しい子だなんて思っていると、シアター内の照明がふっと暗くなった。そして、スクリーンに映画の予告が流れ出す 。
 自然と無言になり、スクリーンに釘付けになる。ありきたりな予告の後、映画の盗撮を防止するコマーシャルも流れた。ここまでは普通の映画と同じである。
 やがて主人公らしき男の子が出てきた。どうやらこの映画は、その男の子が行方不明となった恋人を探しだすという物語らしい。見つかりそうで見つからない恋人に悪戦苦闘している主人公に胸をうたれる。
 気づいた時には、物語は終盤を迎えていた。やっと連絡を取ることができた主人公は、恋人と再会する。手を握って人の海にのまれていくところで、エンディング曲が流れ始めた。カメラはゆっくりとその二人から遠ざかっていき、人ごみを中心に映し出す。人ごみに二人の姿が溶け込んだ。 
 
  そこに俺がいた。 
 
  ……人ごみの中に確かにいたんだ、私服姿の俺が。疲れた顔をしていて、何回も鏡で見たことのある顔が、スクリーンに映っていたんだ。
 咄嗟に人ごみに重点を置いてスクリーンをなめるように観た。俺とは反対向きに歩くゆうなちゃんの姿を捉えた瞬間、すぐに映画のエンドロールが流れ出す。真っ黒な背景に、白い文字でキャストの名前が流れていく。ただぼうっとその光景を見つめていた。
 あっという間にエンディングロールが終わると、シアター全体がぱあっと明るくなる。ゆうなちゃんがこちらに顔を向けて、 
「人混みに私がいたんですけど、もしかしてこうすけさんもいましたか?」
 と言った。自分も映っていたと伝えると、彼女は目を見開いて驚いていた。そのまま彼女と別れてから映画館から出ると、太陽が真上で輝いていた。何気なく時計を見ると、時刻は十三時半を示していた。
 慌ててスマホを確認すると、スマホの時計機能も直っていた。やはり映画を観たから何か変わったのだろうか、帰ったら家の時計も確認しなければならない。今日はやたら人が多いな、なんて考えながらスマホで今観た映画を検索する。しかし、ヒットするのは短歌や歌の歌詞ばかりで、映画の情報は一つもなかった。
 不思議に思いながらスマホに指を滑らせていると、 
「はーい、カット!ラストシーン終わり!移動するよー」 
「まさか最初にラストシーン撮影するとは思いませんでしたよー」
 という声が耳を掠めた。反射的に振り向くと、何かの撮影をしていたのだろうか……大きなカメラが何台か連なっている様子が捉えられた。 
 既視感を覚え、すぐに一番近くにいたスタッフに話しかけてみた。 
「すみません、これはなんの映画ですか……?」 
 すると若いスタッフは笑顔で愛想よく応えてくれた。 
「はい、『人混みの中に』っていうタイトルの映画ですよ!」 
 
 その言葉が終わるか否か、全速力で来た道を引き返してただただ走った。映画館に戻ってきて、受付をしてくれたスタッフをつい大声で呼び止めてしまう。 
「すみません!あの、ここでさっき『人混みの中に』っていう映画、上映していませんでしたか?」
 女のスタッフは少し困ったような顔で、こう応えた。 
「そのような映画は上映していないと思いますが……」
 想像はしていたが、いざそう言われてしまうと言葉が出てこなかった。なんとかその女のスタッフにお礼を言うと、おぼつかない足取りで家路についた。 
 それからのことは、あまりよく覚えていない。家の置き時計はしっかり時を刻み続けていたし、テレビも特に違和感は無かった。しかしチケットだけはどこかに無くなっていて、あの日の痕跡は一切無くなってしまった。
 なんだか夢を見ていたような気がしたが、次の日、そのまた次の日になっても、いつもの日常が過ぎ去っていくだけだった。あの週末の出来事は、一体何だったのだろうか。 
 それはいつまで経ってもわからない……。
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