Kolme1 剣と鍵

こま

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 デューク達の姿が、角の向こうに見えなくなってしばらく。エイルとザントが残る部屋に、何やら不穏な空気が立ちこめた。一カ所、ただの壁と判じた所でレリーフが振動している。いや、外から体当たりをされているような気もする。
「これは、何か出るような感じですね」
 指に装着した武器を確かめつつ、エイルは表情を引き締めた。ザントもまた矢筒から一本抜き、怪しげな壁を見る。
「絶対、出るね。一歩も動かないで戦えってこと?」
「……いいえ、あちらの壁は閉めましょう」
「えっ、開かなくなっちゃったりしない?」
 少し不安げなザントに顔を向けたエイルは、落ち着いたものだ。普段より意識が散漫なデュークの背後に、不純物をけしかけるのは危険だと言う。壁が閉まっていることが何事かが起きた合図にもなる。
「おふたりが戻ってきたら、また石に乗れば良いんです。もし開かなかったら、そのときに考えますよ」
「うーん、そうか。向こうも鍵の番犬みたいなのがいるかもしれないもんね。わかったよ、こっちは僕たちで何とかしよう」
 石から降りると、幾何学模様は残ったものの、やはり壁が閉じる。それからすぐに、振動していた壁が崩れ始めた。一気に埃っぽくなる密室の中へ、不純物が侵入してくる。
「それでは、しばらく暴れ放題ですね」
 前に進み出るエイルは、意識して笑みを浮かべた。後ろにいるザントが、溜息の後に続ける言葉に耳を傾ける。
「いっそ尊敬するよ、その強気。……まあ、なるだけ頑張ろうね」
 声が笑いを含んでいる。この様子なら、ふたりが戻るまで持ちこたえられるだろう。割れたレリーフの小山を超えて、わらわらと部屋に入ってくる不純物に向かって、先手必勝、エイルは床を蹴った。

 もと来た方に不純物の気配を感じたのか、ミュエルが振り向いて足を止める。続いて石の擦れる音が微かに聞こえてようやく、デュークは何が起きたかを察した。その時には、もうミュエルは奥への歩みを再開していた。
「やることやって、早く戻りましょう」
「お、おう」
 普段は仲間に気を配っている事が多いデュークだが、今は余裕がない。彼の不調の原因は場を満たす魔力であり、ミュエルはそれがどんな性質を持つか、見当を付けたのだろう。
(ザント達は大丈夫だよな。俺はとにかく、目の前のことに集中しないと)
 自分の頬をぱちんと叩いて、気合いを入れ直す。その音に対し、ミュエルは少しだけ歩く速度を落とした。
「あんた、本当に根性の塊みたいな奴ね。ただの筋肉バカなら、もう倒れてるはずなのに」
「そうかな」
「いや、何を嬉しそうな顔してるの。褒めてないわ。なんだか、呼吸で魔力を吸い込んでいるみたい……ここはあんたにとって、腹一杯なのに食べなさいって詰め込まれるような場所なのよ。辛くない?」
 言うかどうか迷って小さくなった心配の言葉を、きちんとデュークは受け取っていた。いつも通りの明るい表情で答える。
「大丈夫だ。ここまで来て、へばってられるかよ。皆、待ってるんだ」
 心に浮かぶのは、手前の部屋にいるザントやエイルだけでなく、もっと多くの人達だ。十年前に旅路を共にしたジズロは、現役を引退した後、護衛士の教官となった。ワットとしての過去をなくしたデュークを、長年見てきたのだ。きっと、デュークとミュエルが全てを乗り越えて帰る日を待っている。コンスリンクトで眠るオルクや、その遺族、自分達の家族もだ。
「……そうね」
 噛み締めるように呟いて頷くと、ミュエルが足を速めた。

 存分に大暴れしながら、エイルの表情には疑問の色があった。王家伝統の戦法で、爪の先に撚り出した光の糸は、自身の魔力が切れれば使えない。長丁場を考えて節約していたのだが、どうにも普段と感覚が違う。いつまで経っても疲れないのだ。
(まあ、好都合ですし良いでしょう。ザントも……元気そうですね)
 ちらと目をやる先には、軽い身のこなしで床に落ちた矢を回収する姿があった。彼を狙った不純物は壁を殴りつけるばかりで、うまく距離をとって射た矢と、エイルの爪の餌食となっている。
 壊れた壁の向こうは薄暗く、確かなのは不純物の出所が排出口ではないことくらいだ。倒れては床のシミになる不純物の群れは、いずれ尽きる。それで、封印士達の力試しは終わるように思えた。
「これで……最後です!」
 ザントの矢で視覚を失った不純物は、エイルの爪で急所を引き裂かれ、床にくずおれた。最後の一体がどす黒いシミになり、部屋に静けさが戻る。
 ふたりは一応の警戒を続けながら、デューク達の行った扉を再び開くため、仕掛けの石に乗った。エイルは崩れた壁の方を見張り、ザントは反対側の壁が開くかどうか見守る。
「あっ、よかった。開いた」
 ほっと胸を撫で下ろすザントの前で、開く壁の向こうからデューク達が走ってきていた。部屋中が不純物のシミだらけになっている様子を見て、顔を引きつらせる。
「うっわあ、よく無事だったな、これ……」
「ずいぶん疲れてるね、デューク。そっちはそっちで、大変だったでしょ?」
「一匹だけど、三つ首の番犬がいた。壁が閉まってたおかげで、助かったぞ」
 象よりも大きな怪物で、ここに現れた不純物との挟み撃ちだったら、かなりの苦戦を強いられたはずだ。そうと聞いて、崩れた壁を向いたまま、作戦勝ちですねとエイルが笑った。
「犬の後ろには鍵も見つかったし。これで先に進めそうよ」
 ミュエルが戦利品の小さな鍵を掌に示したとき、皆の足の裏から背筋へ、ぞわりと寒気が駆けていった。床や壁に付いていた不純物のシミが、崩れた壁の方へと動き出していた。傾斜の低い所に水がゆっくり流れていくように、シミは一点を目指した。
 そこに何があるのか、咄嗟にミュエルが魔術の光で照らす。デュークも目を凝らしたが、床に散らばっていたレリーフも動きだし、程なく壁が塞がったため、はっきりと向こうの様子はわからなかった。崩れていたことが自分達の思い違いだったのではと疑うほど、壁はきれいに元通りだ。
「なんか、奥に像みたいなのがあったよな。見た事あるような、ないような」
「あれだよ。町で売ってた主神像の置物と似てた。シミを吸い込む仕掛けなんじゃない?」
(確かに、あれは仕掛け。いい気分はしないけど……まずは、ここを出た方がいいわね)
 浮かない顔のミュエルに気付いて、デュークは彼女が持つ鍵に目を落とす。これを取りに行く道はもう閉ざしても問題ない。エイルとザントも乗っていた石を下り、鍵、そして錠のかかった扉へと皆の意識が移った。
「あ、俺が開けるよ。普通に開くかわかんねえし」
 ミュエルの掌から鍵を取り、デュークが扉の前に立つ。ベルトに提げてある遮断器が揺れた。彼の「護衛士で在ろう」という意識は、どんな場所でも変わらない。
 この旅が終わったら、こうして彼の背中を見て、安心と不安の両方を抱くこともなくなるのだろうか。気の早い感傷はすぐ胸の内にしまって、 ミュエルは鍵の開く音を聞いた。
 鍵が回ると、錠が外れて床に落ちた。それからひとりでに閂が横に滑り、扉を留めるものはなくなった。石が擦れる重い音と共に、左右の扉が開いていく。その先には、外の光がやわらかく差している。上り階段は、山頂へと通じているに違いない。
── 適格者達よ。世界を支える奔流に、新たな規律と秩序を。そして、後生いに託す鍵を創れ
 足下から響いて、遺跡を満たすような低い声が聞こえてきた。デューク達は、大穴を封印するに値すると認められたのだ。
「いよいよか」
 デュークは振り返って仲間の表情を確かめた。そして光の方へ向き直り、先頭に立って歩き出す。見上げれば陽光が出口を隠してしまう階段は、一段毎にただならぬ気配を空気に満たしていった。封印士でなくとも肌で感じる、大穴の存在感だ。
(もう、私と大穴の間に壁はない。あとは進むだけ……)
 ミュエルは、目の前の背中が手を引いてくれるように思った。
 デュークは、後ろからの目線が背中を押してくれるように思った。

 人の歴史に記されていない、遠い昔から、霊峰の頂上には穴があった。神々の世界と繋がっているとされ、おとぎ話では神界をのぞく窓として扱われる事もある。子供だましの物語を信じ、天空の世界をこの目でと夢見た少年は、今、護衛士となって山頂の土を踏む。
「わー……でけーな」
 封印士を守り、共に歩む旅路は、いつしか幼い夢より大事なものになっていた。先頭を歩き、中空に浮かぶ大穴を目の当たりにしたデュークは、開口一番から締まりのない台詞をこぼした。ただし、ぱっくり開いた口元は緩んではおらず、少し引きつっている。あとの三人が声もなく息をのんでいることを考えると、デュークも例外なく緊張しているのだろう。何せ、ここが旅を締めくくる封印の場所なのだ。一軒家どころか、お城まで入ってしまいそうな大穴は、平常心を吸い込んでいくようだ。
「まあ、いくらか想像はしてたけど。これは凄い。どうして麓からは見えねえんだろ?」
 妙に上ずった調子で喋り続け、しきりに首を傾げていると、背中を硬い物でつつかれた。
「全く、見なくてもアホ面してるのがわかるわね。ちょっと、これ持ってて」
 そう言ってミュエルがデュークに渡すのは、いつもベルトに差している封印具だった。ほとんど押し付けられる形で受け取るが、ミュエルの手はしばらく封印具を握ったままでいた。封印術の行使を助けるこの道具は、力を使いこなしたミュエルには必要ない。旅の中でも、ほとんど使う事はなかった。
(やっぱり強がりだなあ、ミュエルは)
 自分を、仲間を信じて大穴に挑む。封印具を預けるのは、そんな決意を込めた行動だろう。
(態度に出すのもいいけどさ。あれこれ考えないで声にしちまった方が、気持ちが固まる事もあるんだぞ)
 思って、言葉が出てこない自分に困惑して初めて、デュークは自分の緊張に気付いた。腿に当たる遮断器が、これまでで一番の存在感を放っている。
 大穴の前で立ち止まるふたりの後ろで、ザントとエイルはこっそり目線を交わしていた。今は背中を押す時であると、気持ちが通じる。
「焦んないで、気楽にやってね。鳥型の不純物が飛んできても、僕が撃ち落としてあげるよ」
 広く空を見回すザントは、本当に不純物を警戒して、穴の方を見ていない。エイルもまた、手に装着したままの武器を構えた。
「下から邪魔が入っても困りますものね。こちらは私が引き受けました。どうにでもなりますよ」
 遺跡で魔力を消費しなかったので、元気いっぱいなのだ。来た方を向いて、エイルの意識も大穴から離れた。
 ミュエルには出来ると信じている。そして、封印を見届けるべきはデュークだと思うが故の、少々遠回しの後押しだ。そうとわかって、デュークは紫の髪を見つめる。程なく、うつむいていた顔が上がり、ふたりは目を見合わせた。そして思い浮かんだ言葉を、同時に口に出す。
「大丈夫」
 ミュエルの手が、封印具から離れた。デュークはそれを左手に持ち、いつでも遮断器を使えるよう、集中した。真っ直ぐ歩いていく背中と、その向こうにある大穴を注視する。立ち位置は、ミュエルの斜め後ろ。いつでもフォローに入れる、旅で身に染み込んだ場所だ。
 大穴は大地のエネルギーを吸って、風を生み出している。長い髪が暴れるのに構わず、ミュエルは術式を始めた。
「……右の大地に、太陽の錘を。左の大地に、月の錘を」
 左右の手で描く軌跡が、緑の光の紋様として中空に残る。
「なべて、天地の柱となれ!」
 描ききった紋様を、両の掌で大穴へと押し出す。飛んでいって寸前で止まると、紋様の光が強まり、穴を白く覆うほどに広がった。
 なんだか、いつもより明るい。この日、誰もが空を見上げた。光の正体が太陽ではないと気付くと、一様に霊峰の方角へと首を回す。山頂から、封印術式の紋様を部分的に視認し、コンスリンクトでは歓声が上がった。

 徐々に光が弱まると共に、紋様も穴の中心に落ち着き、見るに困らない明るさとなった。吹き荒れていた風も、先ほどまでと比べるとずいぶん弱い。両手をだらりと下ろして立っているミュエルは、少し息を乱している。大穴は、半透明の緑の膜が張ったようになっている。エネルギーの循環を感じ取れるのは封印士だけだ。封印は上手くいったのか、皆が答えを待つ。
「ミュエル?」
 名を呼ぶ声を聞いて、ミュエルの肩がぴくりと動く。それから急に、地面にへたり込んだ。支えに駆け寄るデュークが見たのは、どんな表情をしていいかわからずに、ぽかんと口を開けた顔だった。
「……できた」
 こぼれ落ちるのは、普段の彼女からは想像もつかない単純な言葉だ。出来る事だと知っていたが、実際に成したのは初めて。じわじわとこみ上げてくる感情を紫の瞳に見て、デュークは封印の成功を確信した。
「おう! やっと……ここまで来た」
 十年前、辿り着けなかった景色は、熱くなった目に歪んで映る。
(そうだ、あの時と同じ……)
 仲間を失い、デュークの記憶を封じてしまった山門でのこと。重傷を負い朦朧とする中で見たミュエルも、こうして座り込んでいた。
(そんなに泣くなよって、思ったけど。手を伸ばせなかったんだ)
 でも今は、誰ひとり死の淵をさまよってなどいない。安堵が頬を伝うと共に、デュークがミュエルにかける言葉も、昔とは違うものになる。
「ミュエル」
 名前を呼ぶと、向かい合ってじっとしているのでは居心地が悪くなり、彼女の背に両腕を回した。一瞬だけ強張った体からはすぐに力が抜け、白ジャケットの肩に温かな感触が伝わってくる。
「笑って帰ろうな。だから、ここで、泣くだけ泣けよ。……誰も、見てないからさ」
 努めて普段通りの声で言ったはずが、ミュエルは色々とお見通しだ。デュークの袖ぐりをぎゅっと握ると、自分も泣き声であることに構わず文句をつけた。
「あんただって、泣いてるの、隠してるじゃない。ほっとしたのは……同じでしょう?」
「まあな。泣いてんのか、笑ってんのか、自分でもわかんねえ顔なんだよ。こんな恥ずかしいもん、見せられるかって」
 心の内が全て出た表情は、ザントとエイルからは丸見えだ。しかし、ふたりはデュークとミュエルが落ち着くまで、見ない振りをしていてくれた。やわらかな風が、右へ左へ、それぞれの頬を撫でていく。少しの雲が浮かぶ、ありふれた天気が、特別なもののように感じた。いつもより空が広い。
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