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1.出会い
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僕は恋愛をしたことがない。
見た目は悪くないと思うし、女の子から告白されたこともあったが、僕がいいなと思うのは決まって男だった。そして、僕の感覚は気持ち悪がられると分かっていたから誰にも言えないでいた。
東雲由矢は大学進学に合わせて、この四月から一人暮しをはじめた。最初は都会の雰囲気や店の多さに驚いた。この頃の行動範囲は、大学とアパートの往復、スーパー程度だった。しかし、五月も半ばになると随分慣れてきた。大学近くの飲食店や電車ですぐの繁華街。次第に行動範囲が広くなっていった。
受験のため、久しく使っていなかったSNSにも復帰し、久しぶりにネットの友人たちと交流した。残念ながら、長らくコミュニティから離れていたせいで、以前のように馴染みきれなかった。
SNSを見ていると、うっかり画像を見つけてしまった。
鼓動が速くなる。
拘束され、苦しそうに顔を歪めているその写真を見ると、何だか変な気分になってくる。こんなことはいけないと思いながらも、次から次へと調べていき、ついには近場のそういう店やイベントまで探していた。
そして、見つけてしまったのだ、今週末に開催されるバーでの緊縛ショーの案内を…。案内を見つけた後、SNSやHPを見て店やショーについて調べに調べた。
そして、ついに今日はショーの開催されるSMバーに行くつもりだ。新生活に馴れたせいか、都会の雰囲気に当てられたのか…。
由矢はどうしても燻っていた欲求への興味を押さえきれなかったのだ。
お店のサイトには“初めての方はお電話ください”と書かれていたので電話をした。簡単な説明を受けて、到着予定時間を開店後すぐの20時と伝えた。
電話を終えたときには期待と緊張で手に汗をかいていた。
見た目は悪くないと思うし、女の子から告白されたこともあったが、僕がいいなと思うのは決まって男だった。そして、僕の感覚は気持ち悪がられると分かっていたから誰にも言えないでいた。
東雲由矢は大学進学に合わせて、この四月から一人暮しをはじめた。最初は都会の雰囲気や店の多さに驚いた。この頃の行動範囲は、大学とアパートの往復、スーパー程度だった。しかし、五月も半ばになると随分慣れてきた。大学近くの飲食店や電車ですぐの繁華街。次第に行動範囲が広くなっていった。
受験のため、久しく使っていなかったSNSにも復帰し、久しぶりにネットの友人たちと交流した。残念ながら、長らくコミュニティから離れていたせいで、以前のように馴染みきれなかった。
SNSを見ていると、うっかり画像を見つけてしまった。
鼓動が速くなる。
拘束され、苦しそうに顔を歪めているその写真を見ると、何だか変な気分になってくる。こんなことはいけないと思いながらも、次から次へと調べていき、ついには近場のそういう店やイベントまで探していた。
そして、見つけてしまったのだ、今週末に開催されるバーでの緊縛ショーの案内を…。案内を見つけた後、SNSやHPを見て店やショーについて調べに調べた。
そして、ついに今日はショーの開催されるSMバーに行くつもりだ。新生活に馴れたせいか、都会の雰囲気に当てられたのか…。
由矢はどうしても燻っていた欲求への興味を押さえきれなかったのだ。
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電話を終えたときには期待と緊張で手に汗をかいていた。
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