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レイン公爵家

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アランが婚約までは そろそろたどり着きたいとのたまわっているのは お隣の国のサウル王国レイン公爵家令嬢の クリスティーナ レイン
その父で アーサー レイン
その母で リザ レイン
この3人がレイン公爵家

その中でもお母様のリザさんは
各国に顔の効く方で
カサンドラ王国の方々とも友好を深めている
今アランが配達している辺境伯産の茶葉は
入手困難が続いており レイン公爵が武闘大会で3位の景品として 貰ったのをきっかけに辺境伯のオスカーに 定期購入を持ちかけ それが今も続いている
アランは武闘大会の時は3歳
クリスティーナは その時リザに芽生えた時だった
馬に乗れて 剣を元帥に師事し 元宰相に
政治経済を学び 最低馬に乗れて一人でも大丈夫と認められた時から 茶葉の配達している
クリスティーナに会うために


リザはすぐアランの姿に気が付き
話合いを設け 以降見守っている
レイン公爵はといえば
勿論一般的な父親と同じで 【娘はやらんぞ】の構えである
現状のレイン公爵家とアランの現状はこんな感じだ


「そろそろお届けかしら」
リザが窓辺から遠くを見つめて呟く





こちらは アラン達の宿

「私は アラン様とクリスティーナ様にお仕えしたいです」
オリビアがアランに訴えるが
頑として長期休暇若しくは退職を提示する
アラン

見かねたロイが
「オリビア 1度家に帰ってこい
これは 決定だ」

確かにそれには納得するので
「はい わかりました」
「うん お利口だね」
ロイは いやあなたの方が年は下なんで
もうちょっといい方ってのが……

「ん?ロイ 何か言った?」
「いえ!何も!さっ!オリビア これが
……そうだな……慰労金だ 受け取れ」
オリビアに 革の小袋を渡す
袋を受け取り しょんぼりした顔で

「では アラン様もロイさんも
お世話になりました……お元気で……」
「ちゃんと帰るんだよ 暫く何もせず休むといいよ 気をつけてね」
「大丈夫か?その袋盗られないように 気をつけろよ」
「はい……」

ドアを開けて出ていくオリビア



「アラン様 いきなり何故オリビアを?」
「なんだか オリビアが僕の方に好意を向けだしたから かな?」
「ああ~ それは止めとかないと
クリスティーナ様に危害をとなりかねませんからね では もうオリビアは切ってしまうと」
「いや オリビアの事だから
何故か追々自分で分かるだろう
そしたら 戻ってくるんじゃない?」
「そうだったんですね」




一方オリビアはというと

「何故かしら………慰労金なんて貰ったら
もう戻れないんじゃないの?」
袋を手にして考えている
「そう言えば 盗られないようにって
ロイさんが言ってたけど そんなに入っているのかしら?」
紐を緩めて開けてみると
「!!!」
またもや心臓がドキドキ
「これ 駄目じゃない?」
金貨がジャラジャラ 自分の家族が1年間
働かなくても暮らしていける それでも余ってしまうだろう
「お払い箱なのか………な」
落ち込んだが とにかく公爵家に戻って
お暇をいただかなかくっちゃ
アラン様との約束だから……

オリビアは宿を出て 辻馬車の停車場へと
向かった




    
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