上 下
31 / 37

31

しおりを挟む
「なぁアリス?少し疲れてないか?」
執務室で 二人で仕事をしているときに ふと 手を止め アリスを見ていた ジ―クがアリスに問いかけた

「あらジ―ク 大丈夫よ そこまでないのよ本当に! ありがとう  ふぅ でもちょっと 気分転換に外に行きたいわね 川の流れもフェンちゃんに協力してもらったけど その後の事は見てないし種まきも 終わってるだろうから そこも確認したいと思ってたの」
そう フェンちゃん
フェンリルに戻って 流れの悪いところを なんと ガシガシと掘っていた!
その後を人の手を使って 土を集め またフェンリルで 手足を使い踏み固め また人の手を使って 固めてと やっていたが その後がどうなっているか 見てみたかったのだ

「そうだな じゃあ 行ってみるか」
「ジ―ク お仕事は?大丈夫?」
「アリスが手伝ってくれてるから 先の案件も済んでる なんせ もうすぐ 王都に行くのに留守にするからな」
そういってアリスの肩を抱き寄せ おでこに チュッ!
こんなことを 照れずにこなせるようになったジ―ク………成長!

「でも ジ―クも私が商会の仕事をやれるように 気を遣ってくれてるでしょ?ありがとう!優しい旦那様になるわね」
今度はアリスがジ―クのほっぺたに 背伸びして チュッ!

ワン!
らぶらぶ見せつけてないで 行くんだろ 早く外に行こうぜ!

「アリス フェンが早く外に行こうって」
「ごめんね フェンちゃん さぁ 行きましょう」




二人と一匹で外出

城を出ると 

「御領主様 アリス様 こんにちは!」
「お出掛けですか お気をつけて~」
「フェンちゃん こないだは うちの子助けてくれて ありがとうね 転んだ傷も もうすぐなおるよ」

それぞれに 領民が声をかける
「ありがとう 行ってきます~」
ワンワン!
なんてことないよ でも飛び出しは駄目だぞ~
「フェンが なんてことないよ でも 飛び出しは駄目だぞって 気をつけてな」
「言っときます!」





「いい 御領主様たちだねぇ 気さくだし 色々とやってくれるし 早く結婚してほしいね」
「アリス様も凄いよね フェンリル使ってるからね 」
「こんな御領主様達なんて 他には居ないよね」
「あたし達は幸せもんよ アハハハ」
なんて おばちゃんたちが話してると


「あの……お尋ねしたいんですが 先程の馬に乗った方々が ジ―ク様とアリスですか?」

貴族っぽい服装に見えるが 薄汚れて少しほつれたりもしている 臭いもきつく ちょっと 息を止めて 話したくなる

「そうだよ あんた ここの領民じゃないね」
「えぇ 王都からきました 教えてくれてありがとう」
お城に行ってみようか


「セバスチャンさん アリス様に面会なのですが 」

「誰だろう」
「ジェラルド スペンサーって おっしゃってます」

「ジェラルド様 なぜ今頃………成程 そういうことか」

忘れていた ジェラルドの訪問
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

冷徹宰相様の嫁探し

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:35pt お気に入り:684

貴方へ愛を伝え続けてきましたが、もう限界です。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:6,702pt お気に入り:3,811

悪女と呼ばれた死に戻り令嬢、二度目の人生は婚約破棄から始まる

恋愛 / 完結 24h.ポイント:5,880pt お気に入り:2,476

グラティールの公爵令嬢

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:14,669pt お気に入り:3,343

処理中です...